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SOUL EATER  作者: コーユー
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第14話 夜の逃走2

―職務質問をしていたら、他の二人が逃げ出したのに気が付いたのは答えていた少年が驚きの声を上げてからだった。

答えていた少年‐斎藤涼‐は、ほっそりとしたひ弱そうな印象を受ける。

振り向いたがすでに二人の姿はなく、仕方なく彼に名前を聞くことにした。




「今の二人は友達かな?」


逃げた二人の方向を見ていた男は振り向くとそう聞いてきた。

「…いえ、違います」


嘘をつく。

間違えても、そうです。等とは答えられない。

確かに自分は斎藤涼だが、本当の名前は違うし、斎藤涼の記憶があるわけではない。

「喰う」

といっても

「複写」

ではないのだ。

なりきることはできない

顔が変えられるのは一種のカモフラージュにすぎない。

―が、今は斎藤涼で押し通さなくてはならない。

男は少し悩んでいるらしくメモ帳に視線を落として止まっている。

二人はもう追い付けないほど逃げているだろう。

たとえ誰に助けを求めても、相手にはされないはずだ。

―後はこの男をどうするか。

ゆっくりと男に近づいていき―




「―…ん?」


警官は顔を上げた。

少し暗くなってきた蛍光灯の明かりが目に刺さる。

目を細めながら辺りを見回す。

いつもの駐在所である。

「あぁ――…‥あ?」


いつのまにか机に突っ伏して寝てしまったらしい。

日誌の記入中らしく、見事真ん中ににょろっとした線が描かれていた。

(やっちまった…)

仕方なく修正液で上書きしておく。

―あれ?俺こんなとこにいたっけ?

まだ夢の中にいるような感覚の警官は大きくあくびをして、伸びをした。

「んん…ふぅ」


体をもどしてから

「夢だな夢」

と呟いて日誌に目を落とした。


その首筋には穴が二つ開いており、びくんびくん、と脈打っていた。駐在所をのぞいていた影は、その様子をみてその場を離れた。

気付いている様子が無いが、警官にはすでに

「自我」

が無くなっていた。

いままで生きていたことを反復しているだけで、実際は何も考えていない。

影の主―斎藤涼は、ゆっくりとその場を離れた。

―まぁ、手駒が増えただけよしとするか。

かれはにぃっと口を引きつらせて笑った。

元の斎藤涼からは想像もできないような歪んだ笑みだった。




「おってこないか…」


息を切らして、逃げてきたがいつのまにか追ってくる様子がなくなり、足を止める。

ぜひぃ、ぜひぃ、ぜひぃ…喉がカラカラに乾き、口のなかは変な味がする。

さっきまで全力で走っていたため体が酸素と水分を要求している。

壁に寄り掛かり、体を休めてお互いに息を整える。

「ゆめ…じゃ、な…いよ、な?」


「…」


ぶはぁ、ぶはぁ、ぶはぁ…

問われたほうは、答えずに息を整えている。

「…なん…と…かいえ…よ」


呼吸の合間合間に話すため、とぎれとぎれになる。

「…たぶん」


息を整えてなんとかそれだけ言い、ずるずると座りこんだ。

「…」


「…」


お互いに何も言わずただ黙り込んだ。



頭の中が混乱して、どこをどう考えたらいいのかわからなくなっていた。

多分、見てはいけないものを見たことは理解できた。

酸素が行き渡りすっきりした脳で考えても何もわからない。



警察に通報するのが一番なのだろうが、どのように通報すれば良いかわからない。

―通り魔に襲われました・・・・?

果たして信じるだろうか?

犯人は顔が変わります・・・・と言っても?

ただのイタズラとして扱われるのでは?

この町で多分顔を知っているのは俺たち二人だけだろう。

あそこまでおってきたやつが今までの獲物を始末しなかったとは思えない。

―恐らく、確実にもう一度俺たちの前に現れるだろう・・・・

「いったん帰ろう・・・」

「そうだな」と、声が返ってきて再び俺たちは歩き出した。



初めてpcでかいて、読み直しをしました。

改行がうまくいってないことに絶望・・・

pcで読んでる皆さん申し訳ありませんでした・・・

これからはpcで書き込む事が多くなると思うので、少しは読みやすくなると思います。

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