44: プロジェクトは完了に近づいています……
045
「イーモくん……起きた?……」
翌朝……シャーロットは母に言われてユウタを起こしに来た……
「入るわよ……」
返事がなかったので……彼女は部屋に入った……そして彼が机に突っ伏して眠っているのを見つけた……机の上には道具や部品が散乱していた……
「こいつ何やってんのよ……」
彼女は何だか分からないものが置いてあるのを見に近づいた……
「腕輪みたいだけど……腕輪にしては大きいわね……」
ユウタがこんな物を作れることに少し驚いた……
「うーん……きっと丁寧に作ったものなんだろうな……触らないでおこう……」
そしてちょうどその時……ユウタが目を覚ました……
「……………」
「はい……おはよう、寝坊助……」
「………おはよう……」
シャーロットは彼の顔を軽く叩きながら起こそうとした……
「早く……朝ごはん冷めちゃうわよ……」
「うん……」
彼は本気で家出するつもりだったので……私物をほとんど持ってきていた……
だからコップと歯ブラシも忘れずに持ってきていた……
一緒に起きた二人は一緒に歯を磨いた……特に何もないのに、ユウタはあれこれ妄想を膨らませていた……
[これって……新婚夫婦みたいじゃないか!!]
考えれば考えるほど幸せな気分になる……彼はシャーロットの方をちらりと見た……
[まじかよ……これが部屋着なのか……白の半袖Tシャツ……黒のショートパンツ……しかも髪をまとめてる……普段着なのに目が離せない……]
[レンタル彼女って……本当にすごいな]
見つめすぎたせいか、シャーロットは少し鋭い目で彼を見つめ返した……気づいたユウタは口をゆすいで誤魔化した……
[まったく……何考えてるんだ俺……今、客の規則を破ろうとしてるんだぞ……しかもここにいることで彼女に迷惑をかけてるっていうのに……]
「あんた何よ……変な顔して……変態なこと考えてるんでしょ……」
「うぐっ!!……別に何も考えてないって……」
「………変態め」
彼女は口をゆすいで顔を洗い、タオルを使った……拭き終わると、そのタオルをユウタの顔に投げつけた……
「あっ……」
「べー……」
そして彼に舌を出した……それから朝食を食べに降りていった……
「なんでこんな奴がこんなに可愛いんだよ……」
「はい……食べてね!!食べて……朝ごはんはたくさん食べなきゃね!!」
アメリアはまだユウタを未来の義理の息子だと思い込む夢から覚めていなかった……
「いただきます……」
「いただきます……」
「ユウくん、よく眠れた?……」
「はい……すごくよく眠れました……」
シャーロットはユウタがそう言ったのは、机に突っ伏して寝ていたのに母に気を遣って嘘をついたのだと思っていた……でも実際は、彼が言ったことは本心だった
こうやって誰かに気にかけてもらえる家に泊まれるということが、本当によく眠れる要因になっていた
たとえ電子回路基板や工具が散乱した机に突っ伏して寝ることになったとしても……
食事を終えると……二人はそれぞれ自分の部屋に戻った……
そしてユウタが部屋に入ろうとする前に……シャーロットが彼に声をかけた……
「ねえ……あんた、どれくらいここにいるつもり?」
「まあ……2週間くらいかな……」
「そう……ちょっと待ってて……」
彼女は部屋に入り……何かを持って戻ってきた
「これあげる……」
「無線機……なんで?……」
「別に……何かあったときのために……あんたと連絡取れるようにってだけよ……」
[え……ちょっと待て……これって……何でこいつ照れたような顔してるんだよ……可愛い……可愛すぎる……]
「あ……うん、じゃあ俺……あの……自分の仕事しに行くね……」
「うん……」
夕方5時頃……
「こんにちは……先輩……」
「はい……ちょうど完成したところなんです……試してみようと思って……」
「はい……これから向かいます……」
電話を切ると、彼は作った装置をリュックに入れた……修理が必要な場合に備えて工具も一部持って……
玄関のドアを開けて外に出ると……彼とシャーロットは目が合った……
『『あっ……』』
今日の彼女もいつもより可愛らしい格好をしていた……水色のニット、ロングスカート……しかも軽くメイクもしていて、可愛さがさらに引き立っていた……
「あ……仕事行くの?……」
そして彼女がこんな格好をしているのも……理由は決まっていた……
「うん……あんたは……」
「俺……その……仕事終わったから……先輩にテストしてもらいに行くところ……」
「そう……」
二人は2階から降りた……アメリアは二人のために大きなハムチーズサンドを用意してくれていた……
「気をつけて行っておいでね……」
『『行ってきます……』』
二人は駅前まで一緒に歩いた……
「またね……」
彼女は囁いた……
「うん……またね……」
そして彼女はいつも通りわがままな態度で、客であるおじさんのオフィスワーカーに声をかけに行った……
「レンタル彼女……か……」
同じ家に住んでいても……結局俺たちはただの客と店員なんだよな……
[彼女を本当に彼女として欲しいなら……まずは彼女を養えるだけの金を稼ぐことが先だ……]
アキトさんが以前そう言っていたのを思い出した……
「……頑張らないとな……」
そう言い終えると、地下鉄の方へ降りていった……
シャーロットは世界で一番かわいい女の子です……




