105 :青山アキト 第6話
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漫画を読んでいた時....僕がずっと考えていたことがある、どうしてキャラクターたちはみんな家族を失う経験をしなきゃいけないんだろうって
キャラクターが自分のことを語る場面を見るたびに、半分以上は両親を失うプロットがいつも入っている
キャラクターが黒い服を着て亡くなった人の写真を持っている回想シーン、何度も見すぎて嫌悪感すら覚えるほどだった
僕が喪の儀式が嫌いなのはこの理由からだった....でもそれはただ嫌いなだけだった、だってそれはただの漫画だから
でも実際にそれを経験してみると、僕はもっと喪の儀式が嫌いになった
だってそれは僕に......決して忘れることのできない大切な人を思い出させるから
そしてそれが、あの瞬間の感情を僕が決して忘れられない理由になった
「..............」
教室で...先生は喪の儀式について、知人が故人への哀悼を示す日だと教えてくれた....でも
僕の親戚も、実の両親さえも一人も来なかった.....
来たのは...伯父さんの知人、伯母さんの弟子、一度も話したことのないクラスメート数人、学校関係者で彼がこの仕事をしていたことを最近知ったばかりの人たち
そして.......
恐ろしい病気と向き合う覚悟を決めた少女....双子の姉と家族と一緒に
「ねえ...それでアキトくんはこれからどこに住むんだろう」
「本当だよね...親戚も誰も面倒を見てくれないみたいだし、実の両親もまた消えちゃったんでしょ しかも年齢がもう孤児院に入れないくらい大きいし」
小さなささやき声が聞こえてきた.....でも僕はいつも通りの僕だった...
ただ気にしない...そのまま聞き流した
「可哀想だよね.....これじゃきっと小さい頃からずっと一人だったんだろうな」
僕はただじっと座っていた...何も聞かず、何も受け止めなかった
罵られようが、何を言われようが、からかわれようがどうでもよかった
可哀想だと思われようが構わない
哀れまれようが構わない
「失礼します、委員長さん...これは喪の儀式であって、苦しみを増やす儀式じゃないんですよ」
「......ごめんなさい、皿屋敷さん」
双葉....
ありがとう....
儀式が終わった後....僕は儀式の会場の隣にあるベンチに座っていた.....
幸い、お二人の儀式には知人の方々がたくさん手伝いに来てくれたので、僕は自分で誰かに連絡を取る必要はなかった
みんなもう帰ってしまった....僕一人だけだった
「こんばんは」
いや違う....もう一人いた
「こんばんは....」
亡くなった人の家族は葬儀であまり感情を表に出さないことがよくある、僕もそうだった
僕は彼女に微笑んだ
彼女が僕に微笑んでくれたように
「残念でしたね......」
「はい....ありがとう」
彼女は僕の隣に座った.....彼女は俯いた....
「..............」
僕が黙っているのを見て...彼女はそれ以上話しかけようとしなかった.....きっと彼女は僕にあの出来事を思い出させたくなかったから、何も言わなかったんだろう
もしかしたら....それが僕の気持ちを少しでも楽にする唯一の方法だったのかもしれない
あの夜は僕が初めて一人で家にいた夜だった....それは...何か大切なものが欠けているような感覚だった
海旅行から帰ってきたら見ようと録画していた番組
いつも通り下駄箱に置かれたままの靴
二階にはもう一部屋しか使われていない
初めて一人部屋で寝た夜、本当に一人だと実感させられた
部屋から出れば僕より二十歳も年上のバカップルの甘い会話が聞こえてくるはずの感覚はもうなかった
今は何もなかった.....誰も残っていなかった
翌日....
「おはよう!」
「うん...おはよう」
みんないつも通り気さくに挨拶してくれた.....僕は深呼吸をして、クラスメートの女の子に挨拶を返した
「おはよう、ハナビ」
「あら!? アキト、学校来て大丈夫なの?」
僕は双葉にいつも向けていたのと同じ笑顔で彼女に微笑んだ
「大丈夫だよ....それに僕が学校休んだら、天国にいる伯父さんと伯母さんが喜ばないだろうしね」
「そう?....あなたが大丈夫ならよかった こんなに早く乗り越えられて、私も嬉しいよ」
そうだ....すべてが過ぎ去れば、きっと良くなるはずだ....
ただ今まで通りの生活を続けようとするだけでいい....
あの日のことは考えないようにしよう
それでいい
「..........」
僕はいつも通り靴を履き替えに行った.......でも今日は少し違っていた
画鋲はなかった......
人は時々人間らしさを見せるものなんだなと少し思った......僕は靴を履き替えて校舎の中へ歩いていった
そして校舎に足を踏み入れようとしたその時
「おい、アキト」
僕を呼んだのは、僕が数えきれないほど殴り合ってきた不良だった...今もそれは変わらなかった
「今日は勘弁してくれ、ケジロウ 頼むから」
でもケジロウは止まらず僕の方へ歩いてきた、僕はただ思った、一日くらい放っておいてくれないのかって
こいつは僕に嫌味を言うのが好きで、しょっちゅう喧嘩をふっかけてきた
しかも双葉のことまで見下して言うことがあった
僕の家族が亡くなったばかりだった......僕がずっと大切にしてきたものが一瞬で消えてしまった
たった一日...一日だけでも待てないのか
「なあ、ちょっと話したいだけなんだ......」
もういい
その言葉が終わる前に僕はすぐ彼の襟首を掴んでロッカーに押し付けた
周りにいた人たちが皆こちらを見た、でも僕は気にもしなかった
僕は彼を高く持ち上げた....彼の足が完全に地面から離れているのを感じるほどに
自分がどんな顔をしているか分からなかった、でもきっと見たくない顔だったはずだ
伯父さんと伯母さんもきっと見たくなかっただろう
「気分いいだろ?......」
「..............」
「もし今お前が殴って気持ちを発散させたいなら......喜んで受けるよ」
彼の声はいつもと全く違っていた、僕は彼が誰かにこんな声で話すのを聞いたことがなかった
「伯父さんと伯母さんが亡くなったこと、悔やみを言うよ......
お前の気持ち、分かるよ....俺も同じ経験したことあるから」
僕は今、前方の景色がぼやけているのが分かった、何かに遮られているみたいに
それは液体だった...涙と呼ばれるものだった
腕と脚の力が抜けていった.....僕はケジロウを下ろし始めた
「本当に悔やみを言うよ」
僕は俯いた......急いで自分の靴に履き替えた
頑張った.....本当に頑張った
泣かないように頑張った......そんな風に感じたくなかった
こんな風になんて....なりたくなかった
「アキトくん」
双葉が僕のところへ歩いてきた........彼女は僕を優しく、そしてしっかりと抱きしめた
僕の体全体が震えていた、自分がまだこの出来事を受け入れられていないと分かっていながら、受け入れたふりをしていたから
彼女は何も言わなかった....ただそこで僕を抱きしめて、周りの視線なんて全く気にしなかった......
「..............」
僕はそのまま数秒間そうしていた...そしてまた家へ歩いて帰った
僕はまだ準備ができていなかった....本当の意味で立ち直る準備が




