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おっさんとフレブル  作者: 水前寺鯉太郎
第3部 グランドサークル大縦走

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日生〜長船

2029年7月19日


 日生をあとにした俺達は長船へ向かった。長船といえば刀で有名な町だ。

 備前長船刀剣博物館の近くにジムニーを停める。

当然ながらペットは同伴禁止なので、ボス、エルヴィス、こまには車内で待っていてもらう。

「お前らは刀より昼寝だもんな」

 そう言い残して博物館へ向かった。刀なんて正直詳しくない。だが、実物を見ると迫力が違った。

 ガラスケースの中に並ぶ刀はどれも綺麗で、昔の人がこれを作ったと思うと素直にすごいと思う。

工房からはカンカンと鉄を叩く音も聞こえてきた。

 しばらく見学して車に戻る。

 ドアを開けると三匹は仲良く折り重なっていびきをかいて寝ていた。

 刀鍛冶の職人は何百年も語り継がれているが、こいつらは今日も食って寝るだけである。

「少しは見習えよ」

 ボスの頭を撫でると、

「フゴー……」

 とだけ返事が返ってきた。

まぁ無理か。だが、それがいい。

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