表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おっさんとフレブル  作者: 水前寺鯉太郎
第1部 いい日旅立ち・西へ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/106

宮島〜山口県岩国市

2027年4月5日 夜


  岩国に入ったのは、日が落ちてからだった。

 ビジネスホテルに泊まるつもりだったが、ボスがいる。

 結局、いつも通りジムニーのシートを倒し、車中で夜を明かすことにした。

 スマホを開くと、着信がいくつも溜まっている。

 見る気がしなくて、課長に「しばらく休みます」とだけ短く送って、電源を切った。

 エンジンを止めると、静寂の中にボスの気配だけが残る。膝の上に乗ってきたそいつは、小柄な癖にじんわりと重い。それが嫌じゃないのが、少し腹立たしい。


 翌朝、四月六日。俺たちは錦帯橋の前にいた。

 独特の反りを持った木組みの段差を進むたび、ボスは立ち止まる。

 慎重というより、毎回「本当にこれでいいのか」と、構造を疑うような顔をしてこっちを見上げるのだ。

 そのたびに、こっちも足を止める羽目になる。

 橋を渡りきって、息を吐いたところで小さな店に入った。

 バニラアイスを買う。

 当然のように、ボスがじっと見てくる。

 ほんの少しだけ、指先につけて舐めさせた。

 思ったより騒がなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ