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冒険者 傾奇者  作者: 豊葵 月


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99/119

第95話

第95話です。


どんな街でもそうですが、

昼の顔、夜の顔がありますよね。

昼間は何ともないのに

夜になると急に怖くなる通りなど。


では、楽しんでください。

正門では冒険者の帰りはまだの様で

昨日よりも人が少なかった。

商人と思われる人が行き来している。

手続きが必要なのか1つの入り口は

長蛇の列になっていた。

「今の時間は商人の出入りが多いです。

他の国から来る人々、

自国へ帰る人々と色々ですね。

この国の人では無いので

通行には厳しいチェックがあります。

他国の人で簡単に入れるのは冒険者だけですね。

帝国と他の王国はかなり離れていますので、

一般の人の国から国の移動は命懸けです。

馬車の横に歩いているのが

護衛を行う冒険者達です。

最近の凶暴化魔物の出現があって

自衛団を持っている人もいますよ。

まぁ、お金がある人はって事ですけどね。」

「なるほどな。商売も中々、大変だな。」

「そうですね。

最近は本当に大変だと思います。

凶暴化した魔物に悩まされていると聞いています。

護衛が護衛として役に立ちませんから。」 

「そうだな。知らない相手ではないのに

戦い方を変えるのは難しいだろうな。」

慶次達は正門をくぐりギルドに向かう。

ソルメラの街は人もまばらで静かだった。

「この時間は人があまり居ません。

みんな、仕事の最中ですね。

もう少しすれば冒険者達が帰ってくるので

昼間よりも賑やかになりますよ。」

「街はやはり、色々な顔を持っておるな。」

慶次達はギルドに入り、受け付けに向かう。

受け付けで

「今、帰った。

レオナ殿は居られるか?少し話がある。」

「あ、マエダ様。お帰りなさいませ。

マスターですか?

今、確認します。少々、お待ちください。

今日の採取物は有りますか?」

「あぁ、今日は薬草を持って帰って来た。

後、魔物は全てエルネーゼの分だ。」

カウンターに採って来た物を並べる。

魔物は床に置いた。

「あら。ティターンとケルガザルですね。

まぁ、霊芝と冬虫夏草もあるのですね。

他の薬草も色々採ってこられたのですね。

これは大変、貴重ですよ。

ケルガザルの甲羅も傷も無く綺麗ですね。

これは高値で売れますよ。

ティターンの肉も美味しいので人気があります。

ティターンとケルガザルは

エルネーゼの分で処理します。

マスターには確認を取っていますので

少々お待ちください。」

慶次達はカウンターから離れてレオナを待った。

「ティターンとケルガザルは高値らしい。」

「そうですか。それは良かったです。

氷漬けにした甲斐がありましたね。」

「そうだな。今後も持って帰る魔物は氷漬けだな。」

暫くして上からレオナが降りて来た。

「マエダ様、お疲れ様でした。

エルネーゼも一緒ですか。

では、何か掴めたのですか?」

「まぁ、掴めたというか掴めなかったというか。」

エルネーゼがゴモゴモと話す。慶次は

「まぁ、詳しい話は上でしよう。

ちょっと難解で厄介なのだ。

レオナ殿の意見も聞きたい。」

レオナが困惑した顔で頷く。

そして2人はレオナの部屋に通された。


いつも読んでいただきありがとうございます。


ソルメラの街の顔が色々と変わります。

昼の顔から夜の顔になった時

今まで無い怖さが滲み出て来ます。


まぁ、どの街の繁華街も同じですよね。


次回は魔物の状況報告です。


では、次回を楽しみにしてください。

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