第84話
第84話です。
いつもの朝食です。
《風月》と《風魔》が増えて
色々と世話が必要になりました。
ローディンは楽しいのでは無いでしょうか。
では、楽しんでください。
家に戻るとオズワルドが慶次の帰りを待っていた。
「何かあったのか?」
「いえいえ、何も問題ございませんでした。」
「そうか。今後は俺を待たずに休んでくれ。
今日は待っていてくれて助かったがな。」
「何かございましたか?」
「実は、今日聞いたのだが…。」
慶次は『艶紅の炎』の話をオズワルドに話した。
「そうでしたか。それは痛ましい事ですな。」
「そうだな。明日、ゼノンが家に来る。
その時は俺もいるが、
マルティナの傍に居てやってくれ。」
「承知いたしました。」
「それから、マルティナに
この家に住む話を再度してやってくれないか?
まぁ、俺が話せたら俺が言うが。
もう、あの家に戻る理由も無くなったであろう?
子供達の学校の事があるとは思うが、
それも含めて考えてほしいと。」
「分かりました。
学校の件は私がマルティナに話します。
貴族の子達もおりますから、
グレゴール様に話をしなければなりませんね。」
「そうか。それならオズワルドに任せる。
学校が変わり貴族の子が居るのなら、
嫌な思いをさせるなではと考えてしまうが。
明日、もう少しきちんと話をしよう。
あぁ、忘れるところであった。
契約獣が増えた。とりあえずは馬屋に《松風》と
一緒に休む様には言うて来た。
明日、ローディンに増えた事を伝えておいてくれ。
まぁ、ローディンの事だから、
起きればすぐに馬屋に行き、
《風月》と《風魔》に会うとは思うが。」
「そうなのですね。分かりました。
契約獣はどんな魔物を?」
「1匹はワタリガラスの《風月》
もう1匹はフェンリルの《風魔》だ。」
「ワタリガラスとフェンリルですか?
それはまた素晴らしい魔物と
神獣を手に入れられましたね。」
「そうだな。フェンリルはまだ子供だ。
親は俺が始末した。」
「そうだったのですね。
まだ小さいとフェンリルと言えども
生きていけませんから。分かりました。
明日の朝にローディンに伝えておきます。
では、お休みなさいませ。」
「あぁ、ゆっくり休んでくれ。」
慶次は部屋に入った。
次の日の朝、慶次はいつも通り城へ行った。
いつもの様に兵士達と鍛錬をし、
家に帰り着替えてリビングに向かう。
リビングにはミレーナとローディンが居て、
テーブルに料理を並べていた。
「あ、ケイジ様。おはようございます。」
「おはよう。
ローディン、契約獣が増えたが
問題、無かったか?」
「おはようございます、旦那様。
はい、大丈夫です。
俺の顔を見て驚いている様でした。
2匹はなんて名前ですか?」
ローディンが嬉しそうに笑う。
「ワタリガラスが《風月》
フェンリルが《風魔》だ。
《風魔》と《風月》の食事は
マルティナに頼んでおく」
「分かりました。」
ローディンと話をして、
慶次はキッチンへ向かう。
キッチンではマルティナと
カティアが料理をお皿に入れていた。
オズワルドがお茶の用意をしていた。
「おはよう。マルティナ、
昨日から契約獣が2匹増えて増えた。
契約獣は朝食を作ってやって欲しい。
ワタリガラスの《風月》には
《松風》にも食べられる様に野菜クズで良い。
フェンリルの《風魔》には生肉が良いのだが、
あるか?」
「おはようございます、マエダ様。
野菜は沢山ありませんが大丈夫ですか?
お肉はどれくらい必要ですか?」
「量か。野菜は何でも入れてやってくれ。
皮でも根っこでも、何でも良いと思うぞ。
肉は今日は何がある?
出来れば丸のままがあれば良いと思うのだが、
今日は無理であろう?」
「野菜の切れ端はある分だけで良いのなら
今すぐにでも用意出来ますよ。
丸のままというのは?内臓もという事ですよね?
今日は無理ですね。
今日は一番大きいお肉がこれです。
大丈夫ですか?」
そう言うとマルティナは豚肉の塊を見せる。
「あぁ、それで十分だ。
明日からは何の鳥でも良いから
丸のままを仕入れてくれるか?
まぁ、俺が帰れなくなると必要無くなるがな。
その時はマルティナに言う。」
「分かりました。」
そう伝えると慶次はキッチンからリビングに戻った。
「ローディン、マルティナに頼んだから
食事が終われば持って行ってやってくれ。」
「分かりました。」
カティアとオズワルドが入って来た。
みんなでテーブルを囲む。慶次が
「オズワルド、食事が終わったら話をするか。」
と聞いた。
「はい。では、終わり次第職務室で話しましょう。」
「よろしく頼む。
ローディン、今日は昼から出かけるから
それまで《松風》達はゆっくりさせておいてくれ。」
「分かりました。」
それを聞いてカティアが
「何か問題が起きましたか?」
と聞く。慶次は
「いや、人が尋ねてくるんだ。」
と話す。カティアは
「あ、そうなのですね。
では、お茶の用意が必要ですね。
何時頃に来られますか?」
慶次は
「時間を聞いて無かったな。
まぁ、来てからでも良い。」
カティアは頷いた。慶次は
「昨日、マルティナの子供達は無事に来たか?」
と尋ねる。ミレーナが
「無事に来ましたよ。可愛かったです。」
と話す。慶次は満足そうに頷く。
食事が終わって慶次とオズワルドが執務室に向かう。
いつも読んでいただきありがとうございます。
契約獣の事、マルティナの事。
慶次の家はまだまだ騒がしいです。
次回はマルティナの話です。
この世界の哀しい現実です。
では、次回を楽しみにしてください。




