↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冒険者 傾奇者  作者: 豊葵 月


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
76/117

第71話

第71話です。


いよいよ冒険者としての第一歩です。

さて、何が起こるか。


楽しんでください。


冒険者ギルドに向かう前に

慶次は約束通りにへフェアリノーヴに寄った。

「女将、おはよう。

兵糧丸は出来たか?そんなに旨くないだろう?」

と声をかけた。マリエルは

「マエダ様、おはようございます。

そうですね。

マエダ様の言われた材料では

そこまで美味しくは出来ませんでした。

蜂蜜が入るので何とかという感じですね。

それを少し手を加えてみました。」

と2種類の兵糧丸を出してきた。

「こちらはマエダ様に教えてもらった物です。

それをもう少し美味しくしてみました。

栄養も考えてあるので、

携帯食には良いとも思います。」

差し出された兵糧丸を慶次は食べてみた。

これはいつもの味。

慶次はもう一つを食べてみた。

「女将、これは旨いな。」

マリエルは嬉しそうに笑った。

「そうでしょう?

少しナッツを入れてみたのです。

ナッツは栄養価も高いので、

携帯食には良いと思います。

あとは蕎麦粉ではなくて

違う粉にすれば女性のダイエット食品に

なると思うのです。」

「なるほどな。これは凄いな。

買って帰ろう。今日から外に出るからな。」

「そうなのですね。では、一袋お渡ししますね。」

慶次はマリエルから兵糧丸を受け取り店を出た。

『《松風》も食べてみるか。』

袋の中から一粒取り出して

《松風》の口に入れてやる。

《松風》は嬉しそうに跳ねる。

『殿。これは美味しいですね。』

『そうだろう?

外に出た時の食事はこれにするか。』

慶次は冒険者ギルドに入った。

ギルドの中には冒険者達が依頼書を見ている。

その横を《松風》と一緒に通り抜けて

受け付けの前に立った。

「おはよう、シレイア。

今日から外で魔物を調査する。

その前にどうすれば良い?

ここで毎朝、行ってくる事を告げれば良いか?」

「おはようございます、マエダ様。

とりあえずはマエダ様は

魔物の生態調査が優先なのですよね?」

「そうだ。

《松風》と話せる魔物が居れば

その魔物の話を聞いて報告する。

何処にどんな魔物が出たのかも含めてな。」

「分かりました。

毎朝、こちらで行かれる確認と

帰って来られた確認は取ります。

こちらにお名前を書いてください。」

シレイアは用紙を手渡す。

時間と名前が書いてあった。

慶次も同じ様に自分の名前を書く。

「帰ってきた時にも同じ様にすれば良いのだな。」

「はい。よろしくお願いします。」

「あぁ、それと今日は俺の國の薬草を採取してくる。

こちらの世界との違いを見るそうだ。」

「はい、分かりました。薬草採取ですね。」

シレイアは慶次の名前の横にそれを書き足す。

「お帰りになられた時に

薬草の確認もさせてください。」

「分かった。では、行ってくる。」

「お気を付けて行ってらっしゃいませ。」

慶次は《松風》と外へ出た。

《空蝉》を作動させる。

『薬草と魔物を探す。

地図を作動させて知らせてくれ。』

慶次は《空蝉》に話す。

《松風》に跨りゆっくりと森へ向かった。

しばらく行くと道が二手に分かれている。

慶次は《空蝉》に

『どちらに行くのが正解だ?』

と聞く。《空蝉》は

『そうだね。薬草は山よりも草原がいいと思う。

左だね。』

《松風》も

『殿。草原の方が走りやすいです。』

と甘える。

慶次は《松風》の首をポンポンと叩き

『そうか。それならそちらへ行くか。

まぁ、当ての無い旅だからな。

《松風》の好きな所へ歩いて行けば良い。』

と馬上でキセルを燻らす。

《松風》は道を外れて好きに歩き出した。

見渡す限り背の低い草が生えていた。

『《空蝉》、薬草は生えておるか?』

『そうだね。無い。

もう少し木が生えていると…。

何かいる。ここに。』

《空蝉》が地図に赤い点を付けた。

慶次は《松風》に

『《松風》、魔物の気配があるか?』

と聞く。《松風》は

『いえ、分かりません。 

もう少し、近くに寄らないと。』

と赤い点の方へ歩き出した。

少し歩いて立ち止まる。

『殿。小さい魔物がおります。

どうしますか?』

『話せるか?』

『試してみます。』

《松風》が赤い点に向かって意識を向ける。

赤い点がこちらへ近づいて来た。《空蝉》が

『こっちへ向かって来ている。

気を付けて。気配は弱いけど、魔物。

ルファゼルだ。打撃で十分だと思う。』

慶次が《松風》から降りて

《風牙(ふうが)》を構える。

草むらから出て来たのは真っ白い犬だった。

『あ、違う。フェンリルの子供。

親はどうしたんだろ?』

慶次は《風牙(ふうが)》を鞘に収めた。

フェンリルは足を怪我している様だった。

『あ、慶次。魔物が襲ってくる。』

空から何かが舞い降りて来た。

フェンリルは身を屈める。

慶次は《風牙(ふうが)》を抜いて

空から来た物に向かって行く。

『慶次、シルファットだよ。

そこまで強く無いけど、

風を起こして相手を攻撃する。

その子を攻撃しようとしている。

魔法ははね飛ばされるから打撃が一番有効。』

慶次は《松風》に

『シルファットと話せるか?』

と聞きながら走り出す。

そして下から《風牙(ふうが)》を振り上げる。

シルファットはさらに上に逃げた。

《松風》はシルファットに話しかける。

『駄目ですね。

興奮しすぎてこちらの話を聞きません。』

と聞くや否や

慶次は《風牙(ふうが)》を抜いて

シルファットに向かって行った。

《風牙(ふうが)》を構えながらクナイを投げる。

クナイはシルファットの体に突き刺さり、

シルファットはそのまま落ちた。

慶次はシルファットの傍により寄り《松風》に

『今、何を言うておるか分かるか?』

と聞く。《松風》はシルファットの傍に歩いて来た。

『殿。会話は出来ませんが、

同じ言葉を繰り返しています。許さないと。』

『許さない?これの親をか?』

『そこまでは分かりません。

こちらの言葉が理解出来ない様です。』

慶次はシルファットにトドメを刺した。

それを見たフェンリルは慶次の傍に走って、

ズボンの裾を噛み引っ張る。

こっちへ来てと言われている気がして

慶次はそのままついて行く。

《松風》も慌てて慶次の後ろを歩く。

《空蝉》が何かを見つけた。

『慶次、何か居る。フェンリルだよ。

この子の親かな?』

いつも読んでいただきありがとうございます。


魔物の名前は殆どが

今までに無い名前にしましたので、

説明を出来る限りはします、《空蝉》が。

基本はこの世界の動物達です。

どんな魔物か想像して読んでください。


次回はフェンリルの話です。


では、次回をお楽しみにしてください。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。