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冒険者 傾奇者  作者: 豊葵 月


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第70話

第70話です。


問題を片付けて家に戻ります。

まだまだ、この世界の生活が整っていない

そんな感じです。

それでも、この世界の生活に

慶次が馴染んでいます。


では、お楽しみください。


執務室のドアをノックする。

中から

「どうぞ。」

とユリウスの声がした。

慶次は部屋の中に入った。

「ユリウス、おはよう。グレゴール殿は不在か?」

「おはようございます。

そうなのです、申し訳ありません、

ジークに聞いてはいたのですが、

グレゴール様は少し前に陛下に呼ばれまして、

陛下の所へ行かれました。

マルテォナの件ですよね?

グレゴール様よりお聞きして

手続きする様に聞いております。

マルテォナの子供達の通行証の発行ですよね?」

「そうだ。しばらくは子供らの

通行証が無い事はそれぞれの門兵達には

伝えておいた。」

「わざわざ、ありがとうございます。

とりあえずはプランタンシアとソルメラの

兵士達には話が

伝わっているという事ですね。

では、私からグレゴール様に

お伝えしておきます。

通行証はできるだけ早く

発行出来るように取り計います。」

「うむ。よろしく頼む。」

慶次は家に戻り、

シャワーを浴びで着替えを済ます。

リビングに入り

「おはよう。」

と声をかける。みんなが一斉に

「おはようございます。マエダ様。」

と答える。

何年も暮らしている雰囲気に慶次は嬉しくなった。

「当たり前の様に

みんなの顔が見られるのは嬉しいものよな。」

オズワルドは頷いた。

「そうですね。昨日から始まった生活だというのに

何年も一緒に生活している感じがしますね。」

と笑った。みんなも頷く。

「ローディン、朝食(あさげ)が済めば

ギルドに行く。《松風》の準備を頼んだ。」

ローディンは頷いた。

「分かりました。」

慶次はマルテォナに声をかける。

「マルテォナ、とりあえず

プランタンシアとソルメラの兵団には

子供らの事は伝えておいた。

グレゴール殿が居なかったから

通行証はユリウスに頼んでおいた。

通行証は時間がかかるだろうが、

門の行き来は大丈夫だ。

何か問題があれば、すぐに俺に言うてくれ。」

マルテォナは

「ありがとうございます。

子供達は今日、嬉しそうにリュックを背負って

学校に行きました。」

慶次は頷き

「では、オズワルド。留守を頼む。

何かあればオズワルドの判断で

動いてくれて構わない。

俺には報告だけで良い。

何か問題があれば後々に調整すれば問題なかろう。

ローディン、急がんから

ゆっくり食べてからで良い。

支度が終わったら声をかけてくれ。」

と部屋に戻り、鎧などを装着していく。

そして

『《空蝉》今日は薬草を探しながら魔物を探す。

誘導をよろしく頼むぞ。』

『分かった。薬草はどんな物を?』

『そうだな。一番手軽に採れる物は

ドクダミかヨモギか?万能役に出来る物も

欲しいからな。他の薬草も探したい。』

『なるほどね。

まぁ、外に行かないと分からないけど、

山が草原の方に行けば生えていると思うよ。』

『そうだな。ここの世界にしか無い薬草もあれば

面白いのだが。

やはり、魔物の生態を調べるには

城からある程度離れる方が調べやすかろう。』

『そうだね。

まぁ、何が起こるか分からないのが

魔物の世界だからね。

特に今は凶暴化している魔物もいるから

従来の生息地は当てにならないと思うよ。』

『《空蝉》の見解では魔物は

凶暴化している魔物から逃げていると?』

『その可能性は十分にあると思う。』

『そうか。それは忘れないでおこう。』

慶次は身支度を整えリビングに戻る。

カティアに

「今日からマルテォナの子供達も

夕食(ゆうげ)を一緒に食べるから

そのつもりで準備を整えておいてくれ。

俺は要らんからな。」

と話す。カティアは

「分かりました。ケイジ様、

《松風》はどうするのですか?」

と聞く。慶次は当然の様に

「俺と一緒だが?

外で食べている所を昨日、見た。

あれなら、《松風》も大丈夫だ。」

カティアは

「あ、そうなんですね。分かりました。」

と答えた。ローディンが慶次を呼びに来た。

「旦那様、《松風》の支度が整いました。」

「そうか。それでは、行ってくる。」

「行ってらっしゃいませ。」

カティアに見送られリビングを出た。

慶次は馬屋に《松風》を迎えに行った。

《松風》は既に馬具を取り付けてもらっていた。

『《松風》今日も息災か?今日から忙しくなるぞ。』

と首をポンポン叩く。《松風》は嬉しそうに鳴く。

慶次はローディンに

「ご苦労。今日から、帰りは遅くなる。

ローディンは気にせずに先の休んで良いからな。」

「はい。分かりました。行ってらっしゃいませ。」

ローディンが頭を下げる。

慶次は《松風》の手綱を引いて

ソルメラの街へ向かった。


いつも読んでいただきありがとうございます。


慶次達の生活の地盤が整いました。

本格的に冒険者の生活が始まります。

ギルドの依頼は魔物の生息把握と

凶暴化した魔物の情報収集です。

どんな生活が始まるのか

楽しみです。


次回は、フェアリノーヴに立ち寄ります。


では、次回をお楽しみにしてください。



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