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冒険者 傾奇者  作者: 豊葵 月


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第67話

第67話です。


鞄を届け家に帰ります。

夜の街の様子を慶次は垣間見ます。

明日からの夜の街は楽しみですね。


では、お楽しみください。

大通りに入ると通りの様子は一変している。

クリムゾンファルからは話し声や笑い声が溢れている。

「これが夜の街か。明日からが楽しみだな。」

慶次が嬉しそうに店を見た。ロイは笑って

「マエダ様が通う様になればもっと賑わいますよ。

みんな、マエダ様の話をしていますから。」

慶次は不思議そうに話す。

「俺の話をか?何も話す様な事はしておらんが。」

オズワルドが笑いながら

「プランタンシアにまで

マエダ様の噂は届いておりますから。

ソルメラの街は今やマエダ様の話で 

持ちきりですよ。

冒険者達はみんなマエダ様に

一目会いたいと思っているでしょう。

まぁ、これからはマエダ様絡みの問題事が

増えるかもしれませんが。」

と話す。慶次は

「問題事はごめん被りたいな。

俺は楽しく過ごしたい。」

それを聞いてオズワルドもロイも

笑ってしまった。

「しばらくは冒険者達の力試しが

あるかも知れませんよ。 

ドラグレイヴ王国の冒険者達は

マエダ様の事を知らない者が

まだまだ居りますから。」

とロイが話す。慶次はニヤリと笑って

「それは叩き潰すしかあるまい。」

と当然の様に話す。

それを聞いてロイもオズワルドも笑った。

門に着くと男性の兵士が立っていた。

ロイが門に近づき

「ヴァルデン、いつもご苦労様だな。」

と声をかける。

ヴァルデンと呼ばれた男はロイの方を見る。

「ロイ、今日はどうした?店は閉めたのか?」

「店はセレーネに任せて来た。

少し用事が出来たからな。」

ロイと一緒にいる慶次に気がついた。

「え?もしかして隣に居られるのは

かの有名なマエダ様ですか?

お名前は近頃ご活躍と共に耳に入っております。」

慶次は苦笑いを浮かべ

「前田慶次だ。よろしく頼む。

噂とやらはあまり聞きたくないな。」

と話す。ヴァルデンは興奮して

「何を仰いますか。

荒くれどもを一瞬で黙らせたと。

カインとの手合わせも素晴らしかったと。

兵団のみんなは尊敬しております。」

「そうなのか?それは何とも言い難い。

おぉ、そうだ。

今日、会ったついでに伝えておこう。

明日にでも城から通達があるとは思うが、

マルテォナの子達が門を毎日、通る様になる。

マルテォナは知っておるか?

通行証は明日頼むが、

明日の夕刻には間に合わんだろう?

プランタンシアの方はマルテォナが

迎えに来ておるだろうから

問題が起こる事は無いと思うが、

こちらにもマルテォナの子供たちの事、

伝えておいてくれまいか?」

オズワルドが続ける。

「リュックにアキアカネの柄を入れてあるから、

一目で分かるはずだ。

マエダ様の関係者だから、

無碍に扱わない様に徹底してくれ。

何せ、子供達だけだからな。」

ヴァルデンは

「分かりました。マルテォナは分かります。 

マエダ様の家で働く様になった女性ですよね。

明日も我が隊ですので、

兵士達には通達します。」

と言った。

慶次達安心しては門を潜りプランタンシアに出た。

プランタンシアの門で

「お帰りなさい、マエダ様。

用事は済まれましたか?」

と声がかかる。

「無事に済んだ。

あぁ、それから。明日の鍛錬の時にでも

話はするが、

明日からマルテォナの子供達が

俺の家に帰って来る。

明日の夕刻には通行証が

間に合わん可能性がある故に、

そのまま通してやってくれ。

鞄に蜻蛉の柄がある子供達だ。」

オズワルドも

「明日にはグレゴール様に 

通行証の手続きをお願いする。

発行するまで数日かかる可能性もある。

絶対に無碍に扱わない様に徹底してくれ。

当然の事だが、マルテォナは分かっているな?」

と言った。

ルーカスは

「はい、分かりました。

マルテォナは知っております。

グレゴール様がマエダ様の料理人として

兵団全員に紹介されましたから。

今日、城に戻った時にみんなに伝えます。」

と背筋を正す。

明日の確認をルーカスとしてから

慶次達は家に戻った。


いつも読んでいただきありがとうございます。


有名人になった慶次と

自覚のない慶次と

夜の街に繰り出せば

大騒ぎになるでしょうね。


次回は夕食をようやく食べます。


では、次回をお楽しみにしてください。

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