第65話
第65話です。
慶次達はヴァルデォオルに向かいます。
今回、蜻蛉柄を使うにあたって
何となく馬具にオニヤンマを描いたので
蜻蛉はどんな種類何いるのか調べてみました。
アカトンボと私が(私達が)呼んでいたモノが
アキアカネだったのは知っていたのですが、
イトトンボと呼んでいたモノが見当たりませんでした。
子供の頃にそう呼んでいたモノが
何に当たるのか分かりませんが、
調べてみる事って楽しいなと思いました。
では、楽しんでください。
慶次達は門で声をかける。
「ルーカス、ソルメラの街へ出る。」
「あれ?マエダ様。先程、帰られたのでは?」
「そうだったのだが、所用が出来た。
オズワルドも一緒だ。」
「オズワルド様も?分かりました。」
慶次達はソルメラの街へ出て、
ゼフィールエンポリウムへ向かった。
「ロイ、ちょっと良いか?」
慶次は店に入りロイに声をかける。
「マエダ様、どうされました?
直垂に何か不具合がありましたか?」
ロイが驚いて尋ねる。
「いや、あれは大丈夫だ。良い品だった。
実は頼みたい事があってな。」
「何でしょうか?」
オズワルドが
「実は、我が家で働いているマルテォナに
作ってやって欲しい物がある。
子供達も分も急ぎで鞄を。
鞄の柄に蜻蛉をあしらえてもらいたい。」
と話す。
「それはどういった事ですか?」
オズワルドは今日の出来事をロイに話す。
そして鞄の形などを細かく注文している。ロイは
「それならすぐに出来ます。
ちょっと待っていただけますか?」
慶次が
「その蜻蛉の事だが、俺の家紋にしたい。
他の者が使えぬ様に出来るか?」
と尋ねる。ロイが頷き答える。
「それは大丈夫です。
まだ、店にも出しておりません。」
「それなら良かった。
それから、レオンに頼んでいた
忍刀やらを入れる袋にも
その蜻蛉を入れてもらいたい。」
「分かりました。
実はレオンに頼まれておりまして、
ちょうど出来上がって
明日にでもお届けしようかと思っておりました。」
ロイは革で出来た腰道具の様なベルトを
慶次に見せる。
「ほぅ、これは素晴らしい。
肩からかける様に出来ておるのか。
肩からかけて腰に巻くのか?
なるほど、撒菱はこの袋に入れるのだな。」
「そうです。
後はこの筒に忍刀などを差し込むと
一つ一つ手に取りやすいと思います。
この袋の所に蜻蛉の柄を入れましょう。」
ロイはサッと蜻蛉を描く。
綺麗なオニヤンマが袋に描かれた。
「カティアにマエダ様の鞄を頼まれましたが、
あれこれと身に付けるよりもと思い、
このベルトに撒菱入れの他に
紙などを入れる袋も付けましたので、
鞄は必要無いかと思います。
マルテォナにはベッコウトンボの柄を
このショルダーバッグに、
子供達はベニアカネをこのリュックに描きましょう。
両手が空くので3人には良いと思います。
マエダ様、蜻蛉を家紋にされるのであれば、
直垂にも付けられたら如何でしょう?
マエダ様の描いてくださった直垂には
肩と後ろの所に丸く何かが
描かれておりましたよね。
何か分からず、丸い模様を入れておいたのです。」
「そうだな。
俺の國では家紋をあそこに入れるのだ。
説明不足ですまなかった。
そうだな、そうしてもらうか。
しかし、今から変えられるのか?」
「それは大丈夫です。
いえいえ、本来ならばこちらが
確認する話でございます。
深く考えずに模様を入れてしまいました。
申し訳ありません。
それでは、これから取りに伺います。」
「俺こそすまなかった。
俺の國では普通のことだった故に。
こちらに来てもらうのも手間だろう?
明日、俺が持って行くが?」
「いえいえ、物相もございません。
明日には出来上がりますし、
持って伺いますから、お気になさらずに。」
ロイがそう言うので、慶次は頷く。
「手間をかけさせるが、よろしく頼む。」
出来上がった品物をオズワルドが受け取る。
「ロイ、全ての支払いは明日、
来てくれた時に払う。」
オズワルドが話す。
「分かりました。
直垂を受け取る時に
金額をお伝えします。」
ロイも慶次達の家へ向かう為に
セレーネに声をかける。
「マエダ様の家に直垂を
取りに行ってくる。店番を頼むよ。」
「はい。分かりました。
マエダ様、いつもありがとうございます。」
慶次達は店を出た。
いつも読んでいただきありがとうございます。
今回は蜻蛉の柄を色々と施しました。
前書きにも書いたのですが、
オニヤンマ、アキアカネ、シオカラトンボ
は見る事が出来ますよね。
しかし、ベッコウトンボは知りませんでした。
虫が嫌いなので、
そこまで知る事もなく生きて来たのだなと。
次回は家に帰る事なく寄り道します。
では、次回をお楽しみしてください。




