第63話
第63話です。
フェアリノーヴァに買い物に行きます。
日本の食材が豊富にあるお店です。
慶次が何を見たいのか楽しみですね。
では、お楽しみください。
ギルドの帰りにフェアリノーヴァへ寄る。
「女将、居るか?これが欲しいのだが。」
慶次は渡されたメモをマリエルに手渡す。
マリエルが
「あら、マエダ様、いらっしゃいませ。
少し待ってくださいね。」
と店内からメモに書かれた商品を揃えていく。
慶次は店内をゆっくりと見て回った。
「女将、ここは蕎麦粉はあるか?
あとは豆類も見たいな。
魚の干した物と穀類は何がある?
後は蜂蜜はあるか?」
慶次が矢継ぎ早に話す。マリエルが
「マエダ様、それは何をお作りになられるのです?」
と聞いた。慶次が
「いや、何、冒険者として活動するとならば
昼は外だろうからな。
兵糧丸を作ろうと思ってな。
長くもつから何日か出かけても困らん。」
「そんな物があるのですね。
冒険者の方々は大体、干し肉を
持って行かれる事が多いので、
干し肉は常備しています。
兵糧丸とはどんな物でしょう?
材料は蕎麦粉と豆と穀物ですか?
魚の干した物は炒り子でしょうか?
穀物と豆は色々と種類がありますよ。
クッキーかしら?」
「そうだな。豆も粉にしたいから
大豆の方が女将が楽だな。
クッキーは《空蝉》が言うには焼くのだな。
兵糧丸は蒸す。」
「それはそうですが、大丈夫ですよ。
色々と試してみた方がい良いと思います。
焼くのではなく蒸すのですね。
ご本人は知らないと思いますが、
マエダ様の食べたいと言われた食べ物が
実は、人気があるのですよ。
麦酒の原料も実はマエダ様のお国の米だと
言って売り出したら、今までの米よりも美味しいと
麦酒が作れないかと思うぐらい売れております。
なれ鮨も食べ頃を楽しみに
待っている人達が大勢おりますよ。
溜も出してみたら大変、好評でした。
マエダ様のお国は豊かだったのですね。」
「そうなのか?俺の國は豊かでは無かったがな。
農民は作るだけで殆ど食べられも出来んかったし、
野に生える草を食べていたぐらいだ。
公家は良い物を食べていたとは思うが、
武士はそうはいかん。
位の低い者達は農民と同じだったからな。
米など食べられ者はあの國では
数えるぐらいしかおらん。
豆の種類はどれくらいある?
穀物はここではどんな物があるんだ?」
慶次は淡々と話し自分の欲しい物を確認する。
マリエルが
「そうなのですね。
豆類も穀物類も種類は沢山ありますよ。
マエダ様のお国と違うのでしょうか?
でも、不思議ですよね。
美味しい物が色々とあると思っていた国が
国民のみんなが飢えていたなんて。」
しみじみと話す。
「あ、それでも兵糧丸という物は
作ってみたいですね。
材料時に作り方を教えていただけますか?
売れるかもしれません。
マエダ様のおすすめの商品ですから。」
慶次は驚いて
「そこまで、旨い物では無いぞ。
おすすめと言われてもな。
それでも良いのなら教えるが。
しかし、俺の食べていた物なぞ、売れるのか?
穀物も豆類も一度見てみたいな。」
「当然です。マエダ様はこの国での
マエダ様ご自分の認知度をご存知ないですから。
マエダ様が考案されたという事だけで
色々な品物が驚くぐらい売れるのですよ。
明日、豆も穀物を色々と用意しておきますね。」
マリエルがあまりにも熱心に言うので、
慶次は兵糧丸の材料と作り方を
マリエルに教えた。
マリエルは
「これは素晴らしい食べ物です。
栄養価がびっくりするぐらいありますね。
女性のダイエット食品としても良いかもしれません。
蕎麦粉を別の物に変えるのも良いかもしれません。
今から早速、作ってみますね。
あ、マエダ様。明日にこちらに
寄っていただけますか?
作った物を食べて感想をお聞きしたいです。」
慶次は戸惑いながら
「そうか?では、明日にでも
冒険者ギルドに行く前に寄るとしよう。
では、今回は頼まれた物だけを持って帰る。
金は後で払いにくると言っておった。」
「分かりました。
では、明日、おまちしておりますね。」
マリエルが話す。
慶次は困惑したままフェアリノーヴァを後にした。
『殿。なんだか、大事になってますね。』
と《松風》が笑う。
『そうだな。俺も驚いておるよ。』
慶次達は家に戻った。
いつも読んでいただきありがとうございます。
忍者の事を色々時に調べると
薬の知識は勿論ですが、
携帯食も作っていた様ですね。
薬草の知識にも驚かされましたが、
携帯食を少ない食材と知識で
栄養?(腹持ち?)の事を考えて
作っていた事に驚きました。
当時の食材では美味しくないかもしれませんが、
今の食材に少し変えるだけで
今でも普通に食べられる様に思います。
次回は引っ越しした家での楽しい夕食です。
では、次回をお楽しみにしてください。




