第53話
第53話です。
凶暴化したスライムと魔物の討伐をして
城へと戻って来たました。
どんな鑑定が出るのか
楽しんで読んでください。
カインが荷台を引いて戻って来た。
「マエダ様、お待たせいたしました。
魔物はこの荷台には乗せます。
スライム達は自分で動けますよね?
ついて来てくれる様に言ってもらえますか?」
『《松風》、スライム達に
俺の後をついて来いと言うてくれ。街へ戻ろう。』
慶次達はエレッカロスとヴァルグレイスを
荷台に積んで街へ戻った。
門の中に入るとレオナが待っていた。
「マエダ様、お疲れ様です。
エレッカロスとヴァルグレイスの
討伐をしていただいていたと。
本当に助かりました。
そこそこ強い魔物ですから、
襲って来られると大変な事になっていたと思います。
スライム達も私達の知らない生態が
あったと聞きました。
冒険者ギルドで話を伺えますか?」
「そうだな。スライム達と一緒に話をしよう。
それと、カインが居なくなってからの話もしたい。」
慶次が話すとレオナが訝しげに頷く。
冒険者ギルドに着き、
慶次はスライム達に中に入る様に《松風》に話す。
スライム達は慶次の後ろに大人しくついてくる。
部屋に入り、レオナが
「マエダ様、スライムの私達の認識が
間違っていると聞きました。
詳しく話していただけますか?」
慶次はスライムの話をレオナに話した。
「なるほど、スライム達は
生きている方が有益だと。」
「そうだな。
この街の誰かを契約者として
スライム達をそれぞれの役割ごとに
配置してやれば半永久的に使えるらしい。
分裂し数が増えれば、
外へ離してやれば外の世界でも
スライム達が浄化という仕事をしてくれる。
良い話だと思うがな。」
「そうですね。早急にその様に手配します。
冒険者の最初の依頼はスライムの捕獲と討伐です。
討伐を止める様にするとして
捕獲方法を確認させてもらえますか?
アロマティカスを燻すと。」
「そうだ。しかし、捕獲したスライムは
契約をする事で半永久的に仕えると
《空蝉》が言うておった。
他の魔物を初心者冒険者の対象にした方が
良いのではないか?あぁ、それとな。
カインが人を呼びに行っておる間に
スライムの凶暴化したモノと遭遇した。
赤いスライムだったな。
あれは初心者では戦えまい。
中々、厄介なモノであった。」
慶次は懐から魔石を取り出した。
魔石は今なお、赤黒く光っていた。
レオナがそれを手にした瞬間、魔石の光が消えた。
「レオナ殿。これをどう見る?」
「分かりません。時間が経ったから消えたのか。
あるいは、マエダ様の手元から離れたから
消えたのか。初めての現象です。
凶暴化した魔物を1人で倒した者が
居りませんでしたから。
倒した直後の魔石がどの様な状態だったかを
調べる必要がありますね。
倒した者の手を離れると光が消えるのか、
時間が経てば消えるのか。
そもそも、光っていたのか。
これも早急に情報を集めなければなりませんね。
ロザリンドにも見てもらいましょう。
あちらには鑑定士もおりますし。
魔石自体に問題がないかの確認も必要です。」
「そうだな。
しかし、以前の凶暴化した魔物の
魔石はどうだった?
魔石自体に問題は無かったのか?」
「今までの凶暴化した魔物は
普段と変わらないと報告を受けています。
いつもよりも強かったり、
効くはずの魔法や攻撃が効かなかったりとの
報告はありました。
ですから、冒険者達の初手が遅くなり
苦戦したのです。
今回の様に個体の色が変わっている等の
報告は初めてです。
強いて言えば、目の色が怪しく赤色に
変わっていたぐらいでしょうか。
それでも、全部の魔物に当てはまっておりません。
魔石も素材もいつもと変わらないと
商人ギルドから報告を受けています。」
「なるほどな。このスライムだけがそうなのか。
他の魔物もそうなのかも分からんと。」
「そうですね。
とりあえず、
先ほどのエレッカロスとヴァルグレイスも
一緒に鑑定をしてもらい結果は報告します。
今後、マエダ様は魔物に遭遇した時の話を
話していただいて、凶暴化した魔物の遭遇情報も
こちらで報告していただくという事で、
よろしくお願いします」
「そうだな。
《松風》が話せると分かったのだから、
魔物からの情報も引き出せるやも知れぬ。
出来るだけ、広範囲に攻めて行こう。」
「そうですね。
お1人での行動を制限してもらいたいと
思っておりましたが、
マエダ様ならお1人でも大丈夫でしょう。
マエダ様にはこれから依頼ではなく
調査として外へ出ていただけますか?
お出かけの時は必ず受け付けにて
お声を掛けてください。
報酬は情報が無くてもお支払いします。」
「そうか。分かった。
では、明日も出れるのなら出てみるか。」
慶次とレオナは握手をして別れた。
「あ、マエダ様。
帰りには商人ギルド部屋立ち寄ってください。
エレッカロスとヴァルグレイスの
報酬があると思います。」
「そうなのか?分かった。
では、今から寄ってこよう。」
慶次は冒険者ギルドから商人ギルドへ向かった。
いつも読んでいただきありがとうございます。
凶暴化スライムの不思議な現象を
ギルドはどう見るのでしょう?
長い年月魔物の討伐や艦艇をしていた世界での
『初』が重なります。
魔物の常識が根底から覆るかもしれません。
次回は商人ギルドに行きます。
では、次回をお楽しみにしてください。




