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冒険者 傾奇者  作者: 豊葵 月


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第52話

第52話です。


魔物討伐が成功し

慶次が1人になります。

何か起きなければ良いのですが。


という事で

楽しんで読んでください。

残された慶次は《松風》に

『《松風》、スライム達は

今後、どうして欲しいのだ?

とりあえずは仲間達の討伐を止めて

捕獲に変える事は

簡単に進むとは思うが、

今のスライム達は1ヶ月か2ヶ月には

入れ替えると聞いておるぞ。

その方が良いのか?』

《松風》はスライム達と話をする。

『殿。生きたままだと、

半永久的にそこでの仕事をすると

言っております。』

『なるほど、

では、先程言うておった数の確保は

それをする事で大丈夫になるのか?』

《松風》がスライム達に話をする。

スライム達はそれぞれで話をしている。

1匹のスライムがおずおずと前に出て

《松風》に何かを話している。

話を終えた《松風》は慶次に

《スライム達はある一定の期間が来れば

分裂して増えるそうです。

だから、殺されると殺されたスライムが減ると。

それはやめて欲しいそうです。》

と話す。慶次は

《なるほどな。

では、これからは大丈夫だと言うてくれ。

それから、帝国にはそなた達以外にも

数は必要だとも言うてくれ。》

と《松風》に話す。

《松風》話をその話をスライム達に伝える。

スライム達は踊りながら仲間を呼ぶ。

茂みの中からスライム達が

踊りなら次々と次々と出てくる。

慶次は笑いながら

《まぁ、とりあえずはこれぐらい居れば

大丈夫だな。》

と話す。《松風》はスライム達にそれを伝えた。

ひと段落ついて

慶次は《空蝉》に

『そう言えば。《空蝉》、

和紙の材料は何が必要だ?』

と尋ねた。

『和紙ね。

雁皮と草木灰汁とトロロアオイが必要。

作り方は雁皮を草木灰汁で茹でる。

ゴミなどを奇麗に取る。

トロロアオイと水と雁皮を木の枠に入れてすく。

それを乾かして出来上がり。』

『トロロアオイと雁皮が生えている場所は?』

『ここに生えてる。』

《空蝉》が地図を表示する。

『待ってる間に刈り取るか。』

慶次は地図に示された場所へ行こうとした。

『殿。何かが潜んでます。』

『慶次、魔物がいる。』

《松風》と《空蝉》がほぼ同時に叫んだ。

慶次は身構えた。

茂みの奥から赤いモノが飛び出した。

『赤いスライム?えっと、ちょっと待ってね。』

《空蝉》が慌ててスライムを検索する。

《松風》は戦闘体制に入る。

慶次は《空蝉》に言われる前に

スライムに向かって行く。

風牙ふうが》が空を切る。

スライムは慶次の剣が届く前に高く飛び上がった。

慶次は一歩後ろに下がる。

《松風》が雄叫びをあげる。

スライムはその声に固まる。

慶次は固まったスライムを切るが

全く切れなかった。

(手応えが無いな。)

硬直が解けたスライムは飛び跳ねて

慶次に向かってくる。

《松風》が慶次の前に出る。

慶次は《風牙ふうが》を構えて

スライムを叩き落とす体制を取る。

その時、《空蝉》が

『遅くなってごめん。

このスライム、凶暴化しているから、

武器は通用しない。

慶次、あの魔物は凍らせて。』

慶次は

「フロストランス ゲイル ホーリーレイ」

と唱える。

スライムの周りを水が囲み、

風が水を凍らせていく。

「フロストランス ゲイル アルカ ヴァル」

咄嗟に慶次は《風牙ふうが》にも

氷での魔法を施す。

そのまま構えてスライムの動向を見る。

スライムは氷の中から飛び出して来た。

逃げる様に茂みに向かって飛び跳ねる。

慶次はその瞬間に

風牙ふうが》を振り下ろす。

風牙ふうが》が

スライムの体を真っ二つにする。

逃げる事が出来ないスライムは

真っ二つになり凍った。

凍った体が地面に落ちていく。

魔石だけが残り、スライムの体は

溶けて消えてしまった。

魔石は赤黒く光っている。

落ちた魔石を慶次は拾い上げ、懐に仕舞う。

何事も無かった様に慶次は

雁皮とトロロアオイを刈り取り、

カインを待った。

『慶次、そのスライムは

冒険者ギルドへ報告するでしょ?』

『そうだな。戦いにくい相手だからな。

しかも、こんな場所での発生は

エレッカロスやヴァルグレイスと同様

ギルドマスターには報告した方が良い。』

『そうだよね。

それなら、冒険者ギルドマスターに

魔石を渡す方が良いよ。

商人ギルドよりも先の方が良い。』

『そうだな。隠す事は無いが、

全てを話す方が良かろう。

《松風》、お前は何事も無かったか?』 

慶次は《松風》の鼻を撫でながら

《松風》の体を見渡す。

『殿、大丈夫です。

殿は大丈夫ですか。中々の魔物でしたね。』

『そうだな。これから、

この様な事が色々あると思うが、

倒さねばならない相手だからな。』

と慶次は自分に言い聞かせる様に話す。

カインが人を連れて戻ってきた。


いつも読んでいただきありがとうございます。


魔物討伐が成功し『和紙』の材料を

そんな時には何かが起こるかと。

事件って1人の時に起こりますよね。

そんな定番事件をやりました。


凶暴化した魔物の討伐と

日本独自の紙である和紙の材料採取

これは外せません。

今後の大切な物だと私は思っています。


次回はギルドでの報告はになります。


では、次回を楽しみにしてください。


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