第39話
第39話です。
街での報告をする為に
アシュレインの元に行きます。
色々と報告してもらいます。
では、楽しんで読んでください。
ゼフィールエンポリウムを出て
慶次はフェリアノーヴに向かった。
「女将、頼んでいた物は?」
「あら、マエダ様。こちらに置いてありますよ。
それとお酒も用意してございますよ。
これは、麦酒と言って、
どぶろくよりもすっきりした味わいで
マエダ様にも愉しんで頂けると思っています。
材料はどぶろくとあまり変わりありませんが、
全く違う味なので驚かれると思います。」
「それは楽しみだな。金は明日には届けよう。
俺の國の米もどんな味か楽しみだ。
ここでは、酒にしか使わないのか?」
「そうです。
まさか、マエダ様のお国のお米が
どぶろくの材料とは思いもしませんでした。」
マリエルは考え深げに話す。
「そうだな。
俺も國によって様々な食べ物が
あると知れて満足しているよ。
この國は本当に面白いな。」
慶次は米と酒を受け取り門へ向かった。
門の前には1人の女性が立っていた。
「そうだ、マエダ様。
明日からここを1人で通られるでしょうから、
1人1人の名前と顔を覚えていただくと
色々と便利ですよ。」
ヴェルダーは笑って話す。
「今日は私の班が昼間の警護を任されています。
この女性はカタリア ノルベラといいます。
第2兵団は4つの兵団の中で
一番の大所帯なので少しずつ顔と名前を
覚えてやってください。
カタリア、変わりはないか?
俺はマエダ様と城へ向かい、
報告を終えてから戻るからよろしくな。」
「ヴェルダー様、変わりないです。
冒険者ギルドの周辺以外は。」
カタリアが笑って報告する。
「召喚者マエダ様ですね。
私、カタリア ノルベラと申します。
今後も街中やここでお会いするとは思いますが、
よろしくお願いします。」
「前田慶次だ。よろしく頼む。
仕事もこういう街ではキツかろう?
無理をせずにな。」
慶次は門をくぐり城へ向かった。
城の方側の門にはダリウスが立っていた。
「お帰りなさい、マエダ様。
武勇伝、聞きましたよ。
ソルメラの街はその話で持ちきりだそうですね。」
「そうだな。カインとの手合わせは楽しかった。
明日からの鍛錬が楽しみだな。」
ダリウスがゾッとした顔をして
「え?私達もカインとの手合わせの様な鍛錬を?
それは無理ですよ。」
「無理ではないぞ。
鍛錬を積めばカインぐらいなら誰でもなれる。
要はどういった鍛錬を積むかが大切だな。」
それを聞いたヴェルダーもダリウスも青ざめた。
(この御仁、平気な顔して無茶な事を言ってます。)
2人は黙ったまま硬直してしまった。
「2人とも、考えすぎだな。
カインの努力が昨日今日の鍛錬で
成し得たものでない事ぐらい俺でも分かるぞ。
しかし、どんな鍛錬を積むかで
結果は変わってくるだろ?」
慶次は笑って門から離れ城へ向かった。
城の前にはアルドリックが立っていた。
「マエダ様、お帰りなさい。
今日の噂も既に陛下の耳に入っておりますよ。
登録の結果の報告と一緒に街の事の報告も
お願いします。」
アルドリックは笑いながら話す。
「そうだろうな。派手にやってみたから
もう喧嘩は売られんと思うがな。」
慶次は澄まして答える。
ヴェルダーは黙ったままで
アルドリックを見て顔を横に振る。
アルドリックは大笑いして
「聞かなくても良いぐらいの
結果だったみたいですね。
陛下が部屋でお待ちです。」
と話した。
慶次達はアシュレインが待つ、
アルセヴィアの間へ向かった。
「おっと、その前にこれを厨房に持って行かねば。
今夜の夕食は楽しみだな。」
慶次は厨房に寄った。
「ヴァレン、居るか?」
厨房のみんなが一斉にこちらを見る。
皆んなが口々に
「あ、マエダ様。お帰りなさい。
今日も大活躍だったそうですね。
聞いておりますよ。」
と話す。
「ここまで話が伝わっておるとは。
中々の手練れがおるな。」
と慶次は笑いながら話す。
奥からヴァレンが出て来た。
「マエダ様、お帰りなさい。
聞いてますよ、街での大乱闘。
フェリアノーヴに寄られたのですか?」
「そうだ。どぶろくの材料が俺の國の米だった。
貰って来たゆえに
明日の朝食で出してくれ。
蒸す事が多いんだが、それだと固くてな。
煮る方が旨いと思う。それから、これを貰った。
どぶろくと同じ様な材料で作る麦酒らしい。
今日の夕食に出してくれ。」
慶次は麦酒をヴァレンに渡した。
瓶の口を開けてヴァレンが匂いを嗅ぐ。
「これは良い酒ですね。分かりました。
今日の夕食も楽しみにしてください。」
「うむ、よろしく頼む。」
慶次達は厨房を後にし、
アルセヴィアの間に向かった。
いつも読んでいただきありがとうございます。
どぶろくが日本の古いお酒ですが、
では清酒はどの時期に出来たのかなと思いながら
調べませんでした。
多分ですが、江戸時代なのかと。
食事は江戸時代に大きく変化した様な気がします。
色々な食材と調理方法はこの時期に発展したのではと。
次回はアシュレインへの報告をします。
では、次回をお楽しみにしてください。




