↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冒険者 傾奇者  作者: 豊葵 月


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
37/55

第32話

第32話です。


いよいよ冒険者登録です。

何が出るか、お楽しみにしてください。

突き当たりの一際大きい建物の前で

ヴェルダーが説明をする。

「向かって左側が冒険者ギルドです。

その横に商人ギルドがあります。

表からは2つに分かれていますが、

中では繋がっているので、帰られた後は

そのまま商人ギルドに行ける様になっています。」

ヴェルダーが説明した建物を慶次は見た。

左側はピンクの屋根にゴツゴツとした岩肌の建物で

右側はオレンジ色の屋根に煉瓦造りの建物だった。

「なるほど、これが冒険者ギルドと

商人ギルドか。」

「そうです。冒険者の1日は

冒険者ギルドで依頼を受け

商人ギルドで採取した物や

倒した魔物の素材と

捕獲した魔物を鑑定して

1日が終わる感じですね。」

「なるほど、

それが冒険者とやらの1日だという事か。」

「そうです。」

ヴェルダーが頷く。

「では、入りましょうか。」

ヴェルダーは冒険者ギルドの

ドアを開けて中に入った。

ギルドの中は沢山の人達が受付で話をしたり、

掲示板で依頼の情報を見ていた。

慶次達が中に入ると、

冒険者達が一斉に慶次達を見る。

慶次に気が付いた冒険者達の中で騒めきが起こる。

「おい、アイツ。」

「だよな?昨日の男だろ?

見た感じ、そこまで強く見えないな。」

そんな騒めきを全く気も留めず

慶次は中をゆっくりと見渡す。

ヴェルダーが

「マエダ様、ちょっと受け付けで聞いてきますね。」

と慶次の側を離れた。

離れた瞬間に冒険者達が声をかけた。

「おい、お前は昨日のやつか?

本当に2人を倒したのか?」

慶次が涼しい顔で答える。

「そうだが、何かあったのか?」

「いや、信じられんな。

まぁ、あいつらは弱かったしな。

俺ならお前を倒せるだろ?」

慶次は笑って答えた。

「では、試してみるか?」

言い終わる前に慶次は

話しかけてきた冒険者を投げ、蹴り上げた。

冒険者は腹を抱えてうずくまった。

それを引き金になり

部屋の中は怒号が飛び交う。

「やっちまえ。」

「そいつを潰してしまえ。」

その言葉に冒険者の4人が

慶次に襲いかかって来た。

慶次は最初の1人を昨日と同じ様に殴り倒す。

「お前、何しやがる。」

叫んで飛びかかってきた男を

慶次は腕を掴んで投げ倒す。

そして、腹の上を足を振り下ろした。

「ウゲっ。」

投げ飛ばされて踏まれた男は

悲鳴をあげて動かなくなった。

それを見た2人がお互いに顔を見合わせ

慶次に襲いかかったて来た。

慶次は最初の1人を昨日と同様殴り倒した。

それを見て後退りをした1人の腕を掴み、

いとも簡単に投げ飛ばす。

床にうずくまった男の腹を蹴る。

気が付けば5人の冒険者が床に転がっていた。

あっという間の出来事で

周りの冒険者達も息を呑む。

その時、1階と2階からほぼ同時に声がした。

「お前達は何をしている。」

「これは何の騒ぎだ。」

1階は男で床に転がった冒険者達の側に

駆け寄り、床に倒れた冒険者達の息を確認している。

2階から話しかけた女性は

この間の宴でレオナと言ったギルドマスターの

レオナ ヴァルチャリアだった。

この騒ぎにヴェルダーは慌てて

慶次の側に駆け寄り

床に倒れている冒険者達を見て

外に出て誰かを呼びに行った。

しばらくするとヴェルダーは兵士を連れて

戻って来た。

床に倒れている冒険者を縛り上げ

外へ連れて行った。


レオナは再度、冒険者に尋ねる。

「これは何の騒ぎだ。

ここで問題を起こして冒険者として

活動出来ると思っているのか?」

それを聞いた冒険者達が口々に

「ここは冒険者ギルド、

この中は帝国の法は通用しないだろ?」

「確かにここは法外の空間。

だからと言って喧嘩や揉め事を

起こしても良いとは誰も言ってはおらん。」

レオナの言葉に野次を飛ばしていた

冒険者は黙り込む。

それを見ていた慶次だけが

涼しい顔で立っていた。

レオナは慶次の前に立ち

「マエダ様、お待ちしておりました。

醜態を晒して申し訳ない。

こちらへ来ていただけますか?」

と声をかけた。慶次は

「確か、『ぎるどますたー』のレオナ殿だったな。

今日はよろしく頼む。」

何事も無かったかの様にレオナの後に続いた。

その場にいた冒険者達は

呆然とそれを見ていた。

レオナは

「ゼノン、後の処理を任せる。」

と声をかけ

2階の自分の部屋へ慶次を連れて行った。

声を掛けられたゼノンは

「お任せください。」

とその場の冒険者達に声を掛け

その場を収めている。

慶次はレオナに連れられて部屋に入った。

「マエダ様、今日はありがとうございます。

昨日もでしたね。

この街の住民から感謝の言葉を

沢山貰っておりますよ。」

と話す。慶次は飄々と

「俺は何もしておらんよ。

売られた喧嘩を買ったまで。」

ニヤリと笑って答える。

それを見てレオナは豪快に笑う。

「中々、素晴らしい。

マエダ様が冒険者として活躍していただけると

痛感しました。

あ、申し訳ない。

こちらにおかけください。」

と部屋のソファーを指差す。

慶次は言われたソファーに腰掛けた。

「今日は冒険者登録とご自身の鑑定でしたね。」

その時、ドアをノックする音がした。

「どうぞ。」

レオナが声をかける。

ドアが開きヴェルダーが入って来た。

「ギルドマスター、とりあえずは

問題を起こした冒険者達は昨日同様、

牢へ入れておきました。

後日、昨日の者も含めて

よろしくお願いします。」

「ヴェルダー、手間をかけた。

明日にでも兵団詰め所に人を寄越す。」

「ありがとうございます。

よろしくお願いします。」

ヴェルダーが来てレオナが

「マエダ様、では鑑定と登録の準備を

させていただきます。

少しお待ちください。」

と部屋を出て行った。


いつも読んでいただきありがとうございます。


やっと登録出来るから

どんなステータスをと思っていたのに

始まってしまいました。


まぁ、慶次の人生、喧嘩は付きものですよね。

歩けば喧嘩が向こうからやって来ます。

でもそれが傾奇者なのかなと。


次回はやっと登録します。


では、次回もお楽しみにしてください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。