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冒険者 傾奇者  作者: 豊葵 月


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第31話

第31話です


色々とありましたが

やっと冒険者ギルドに向かいます。

ただ、その前に昨日行ったお店に

行きます。


日本の料理に近い所を

ベタにしたので

色々と出してみようと思います。

日本料理。


では、楽しんでください。

門の外にはヴェルダーが待っていた。

「マエダ様、こちらです。

今日もよろしくお願いします。」

「お、ヴェルダー殿。今日もよろしく頼む。」

「グレゴール様。では、行ってまいります。」

「ヴェルダー、今日も頼んだぞ。

ではマエダ様、気を付けて。」

「グレゴール殿、助かったよ。」

グレゴールと別れて

慶次達はソルメラ街を歩く。

「マエダ様、冒険者ギルドに向かう前に

ゼフィールエンポリウムに行きますか?」

「いや、その前にフェリアノーヴに行きたいんだ。

昨日の酒の材料を聞きに行きたい。

わざわざ、持って来てくれた酒が

俺の國の酒だったよ。

それで、酒の材料を聞きにに行こうと思ってな。」

「そうなのですね。では、行きましょうか。」

2人はフェリアノーヴに向かった。

店の前にマリエルが立っていた。

「あら、マエダ様。昨日はどうでしたか?」

「お、女将。

昨日の料理も朝食あさげも旨かった。

特に味噌汁だ。

俺の國の味だったが、それよりも旨かった。

味が濃いというか、

魚が入っていないのに、魚の味がした。

あれはなんだ?」

「出汁ですね。

昆布と鰹と煮干しで出汁を取るんです。

そこに野菜とお味噌を入れて味を整えて。」

「出汁とな?それはなんだ?」

「マエダ様のお国では

出汁の文化がないのですか?」

「どうだろうか?よく分からん。

俺は使ってないな。」

「シルヴァディアでは、

出汁を取って煮る事が多いです。

味に深みが出ますよね。」

「そうなんだ。あれは驚いた。

酒もだ。あれは俺の國の酒だった。

その事で今日はその酒の材料を聞きに来たんだ。

あの酒の材料はなんだ?」

「あれは麦を使って作ったお酒で

どぶろくと言います。」

「麦?俺の國では米を使のだ。

ちょっとその材料を見せてくれないか?」

「分かりました。少し待っていてくださいね。」

マリエルは店の奥に入っていた。

入れ替わるようにエヴァルトが店から出て来た。

「お?マエダ様でしたか。

昨日の料理は満足していただけましたか?」

エヴァルトが慶次達を店へと招き入れた。

「昨日の料理は俺の國の味だったぞ。

本当に旨かった。持って来てくれた酒もだ。

この國で俺の國の酒を味わえるとは思わなかった。

それで、女将に酒の材料を聞きに来たんだ。」

「そうだったのですね。

あれは麦と麹と水で作ってるんですよ。

どぶろくがマエダ様のお国のお酒でしたか。

マリエルの国の食事はマエダ様のお国の味と

似ているのかもしれないですね。」

「そうかもしれんな。」

話をしているとマリエルが

手に袋を持って戻って来た。

「マエダ様、これがどぶろくの材料の麦ですよ。

どうですか?」

「これは米だな。」

「え?マエダ様のお国では

これをお米と言うのですね。」

「そうだ。これを蒸したり、煮たりするんだ。」

「これを蒸すのですか?」

「そうだ。蒸すと硬くて、持ち運びしやすい。

戦さ場に持って行けるんだ。

まぁ、蒸して干してからだがな。

煮ると柔らかくて旨い。

位の高い武将や公家などはこれを食べるんだ。」

「そうなのですね。それは面白いですね。

どうします?持って帰られますか?」

「そうだな。それを食べて確認したい。」

「分かりました。

では、ご用意させていただきますね。」

「そうだな。よろしく頼む。

今から、ゼフィールエンポリウムと

冒険者ギルドに行くから、

帰りにでも取りに寄る。

それまでに用意をしておいてくれるか?」

「分かりました。

では、後程、お寄りください。

その時に別のお酒も

ご用意させていただきますね。

そちらの味も堪能してみてください。」

「それはかたじけない。楽しみにしている。」


慶次達はフェリアノーヴを出て、

ゼフィールエンポリウムに向かった。


店に入るとロイが何かの作業をしていた。

「バークナー、

昨日頼んでいた物は出来上がっているか?」

慶次はロイに声をかける。

「お?マエダ様、出来上がっている物ですか?

勿論、ありますぜ。

ちょっと待ってください。」

ロイは店の奥に入って

槍と袋を持って来た。

「槍と撒菱という物ですか?

それが出来上がっております。」

慶次は槍を手に取り重さを確認する。

「昨日よりちと重いか?」

「えぇ、マエダ様の様子を見て、

もう少しだけ重さを足してみたんでさぁ。

どうです?」

「試してみても良いか?」

「当然でさぁ。」

慶次は嬉しそうに槍を持ち店の外に出た。

「ここなら試しても大丈夫か?」

「どうぞ。試してみてください。

ええ塩梅だと思うんですがね。」

慶次は槍を手に取り回していく。

風が巻き起こり土煙が舞った。

「これは良い。良い重さだ。」

とニヤリと笑ってヴェルダーに渡す。

受け取ったヴェルダーはその重さに驚愕した。

「え?これを振り回すって。」

昨日と同様に驚いた。

「ヴェルダー、お前には無理だろ?」

ロイが大笑いする。

「そりゃ、そうだろ?

こんな重い物、マエダ様以外は本当に扱えんわ。」

ヴェルダーは冷や汗をかいていた。

(いや、本当に開いた口が塞がらん。)

慶次達は店の中に戻った。

「寄ってくださったって事は

例の刀を持って来くださったと?」

「そうだ。これが俺の刀だ。

まぁ、これは脇差しだから

普通の刀より短いんだがな。」

慶次は脇差しを渡した。

ロイはその刀を見つめてため息をついた。

「これは美しい。

こんな剣、見た事がない。

これは作らせてくだせぇ。

ただ、初めて作る物だから、

時間はかかりますぜ。

構いませんか?」

「大丈夫だ。長さはこれぐらいの物を頼む。」

慶次は手で長さを示した。

「なるほど、分かりました。これは腕が鳴る。」

ロイは嬉しそうに刀を店の奥に持って行った。

「バークナー、

風牙ふうがの模擬刀は無いか?」

「模擬刀ですか?ありますよ。」

「それを用意してくれないか?

風牙ふうがも鍛錬で使い慣れないと

いざという時に役に立たん。」

「それは当然ですね。分かりました。

では、準備をしてお届けにあがります。

その時に出来上がっている物もあれば

一緒に持って行きます。」

「よろしく頼む。」

慶次はゼフィールエンポリウムを出た。


いつも読んでいただきありがとうございます。


前回の後書きでどぶろくの材料を

どうしようかなどう考えてと書きましたが、

もうこれでいいかと麦にしました。


この世に無い物を出すよりも

この世にある物で

別物の方が良いかなという安直な考えです。


次回はようやく冒険者ギルドに行きます。

どんな鑑定になるでしょうか。


では、次回もお楽しみにしてください



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