第25話
第25話です。
慶次が買い物を終えて帰ってきました。
段々とこの国の様子が分かっていただけたかな?
そう思っています。
では、お城に戻りましょう。
買い物を終えて慶次達は城へ帰って来た。
「カティア、今日は大変だったな。
疲れたであろう?ゆっくり帰って休んでくれ。」
慶次はカティアにそう言った。
「大丈夫ですよ。ケイジ様。
今日の事はお知らせする必要がありますから、
城に戻ります。」
「カティア、その報告は俺がするから
今日は家に帰って休め。
明日もマエダ様の付き添いをするのだろ?」
「はい。分かりました。
では、すみませんが、
ここで帰らせていただきます。」
カティアは慶次と別れて城に入って行った。
慶次はヴェルダーに尋ねる。
「アシュレイン殿に今日の話を伝えに行くのか?」
「そうですね。
私は今から陛下にお会いして
今日の出来事を報告しようと思っています。」
「では、俺も一緒に行こうか?」
「そうですね。
ご一緒していただきますか?
その方がいいと思います。」
慶次とヴェルダーは2人で
アシュレインに会いに城の中に入って行った。
城に入ってすぐにグレゴールが待っていた。
「お?グレゴール殿ではないか。どうされた?」
慶次は驚いてグレゴールに尋ねる。
「あ、マエダ様。お帰りなさいませ。
今日の出来事をお聞きしようと待っていたのです。」
「そうか。それはちょうどいい。
アシュレイン殿の所に今日の話を
しに行こうと思っていたところだ。」
「そうなのですね。
では、一緒に行きましょう。」
慶次とヴェルダー、グレゴールは
アシュレインがいる、アルセヴィアの間に向かった。
「陛下はこの部屋で日々の業務を行っております。
マエダ様もご用があればここへ来てください。
カティアに一言、言っていただければ
案内する様に伝えてありますので。」
「そうか。分かった。」
アルセヴィアの前でグレゴールは立ち止まり、
ノックする。
「入れ。」
アシュレインの声がした。
「失礼致します。
マエダ様が城下から戻られました。」
グレゴールはドアを開けアシュレインに報告する。
「おぉ、マエダ様が戻られたか。入ってもらえ。」
慶次達は部屋に入った。
「マエダ様、今日は災難でしたな。
本当に申し訳ない。
フェアリルームの店主、ソフィアには
本人の希望を叶えて
明日にでも祖国へ帰ってもらう様に話をしました。
故に許してやってくだされ。」
「ん?そうなのか?それは急な事だ。
それでは、女子が困らんか?
女性の着物などを売る店と聞いたが。」
「大丈夫ですよ。
あの店の後にはヴァルディオレの
女性服の専門店を出す予定で
ヴェルディオレの店主と話を付けております。
少し時間がかかりますが、
国民も困る事は無いと思っております。
店主の姪とお会いになられましたよね?
その子が店を出す予定です。」
「あぁ。セレーネが店を出すのか。
それならば安心だ。
しかし、修行の身だと言うておったが、
大丈夫なのか?」
「問題はございません。
レオンの姪ですから、腕は確かです。
問題はないと思います。」
「それならば良いのだが。俺のせいですまんな。」
「いやいや、滅相もない。
元々、自分の店を出す事が
目指す為の修行ですから、
あの子も自分の店を出せて
良い事しかありますまい。」
「それなら、良いが。」
「それはそうと、マエダ様。
何やら揉め事に巻き込まれたとお聞きしましたが。」
「何と、そこまで把握しておるとは。
アシュレイン殿も忍の心得が?」
「いやいや。情報をブレスレットにて
報告させているだけですよ。
騒ぎを治めていただき、
有り難く思っております。」
「ヴェルダー殿は腕に
その様な物は付けておらなかった様だが。」
アシュレインとヴェルダーとグレゴールは驚いた。
(この御仁、どこまで状況を把握されているんだ。)
3人はお互いの顔を見て頷く。
「いやいや、マエダ様。
ソルメラ街には兵団も自警団もおります故に、
あの街の状況は逐一入ってきます。」
「そうなのか?まぁ、それは良いとして。
揉め事をもう少し迅速に治めなければ
国民の不満は消えまいて。」
「仰る通りで、耳が痛いです事ですな。」
「毎日の様にあの様な事が起これば
国民の怒りも収まらないのではないか?」
「そこが頭の痛いところで。」
「そういえば、自警団とは何だ?」
「自警団というのはあの街の国民が
自発的に人数を集めて周辺を見廻り、
揉め事を治めておる者の事を言います。
国民が見廻っておっても中々、
揉め事が治りません。」
「それは致し方ない。
他の國の者が来る場所はそういうものだ。
他の王国から来る者を拒めぬのだろう?
では、やり方を変えなければならないな。」
「と、言うと?」
「揉め事が多いのはあの酒場だろう?
そこに自警団を置くとか。
兵団をあの酒場に置くとか、色々とあるだろう?」
「私もそれについて提案した事があるのです。
しかし、客足が遠のくと言われて…。」
「なるほどな。という事は客が入れば良いのか。」
慶次はしばらく考えて
「店主以外の者を腕っぷしの強い者に
変えればどうだ?
まぁ、今の店の者に鍛錬させるという手もあるが。」
3人は驚いて顔を見合わせる。
「そうですな。それを提案してみます。
あの店は全て男でやっておったかな?」
「いえ、女性もおります。
しかし、護身用という意味で
我々が教えるのも良いかもしれません。」
ヴェルダーが答える。
その様子を見て慶次は頷く。
「解決しそうなら良かった。」
「マエダ様、ありがとうございます。
店側がどの提案を受け入れるかは分かりませぬが、
治安改善に向けて一歩前進です。」
アシュレインは嬉しそうに話した。
「しかし、女子にもさせるのか?
まぁ、忍には女子も
おるにはおるが。」
慶次は心配そうに話す。
「マエダ様、大丈夫ですよ。
この国の女性はある意味、
男性より強いですから。」
グレゴールは笑いながら言う。
「それは否定できんな。もう、こんな時間か。
では、マエダ様。時間も時間です。
今日はお疲れ様でございました。
それから、街を救っていただき本当に
ありがとうございました。
それで、お食事はどちらで
食べられるのですかな。」
アシュレインが慶次に尋ねた。
「ん?俺か?食堂で食べる予定だ。
同じ釜の飯を喰らう。
これがこの國の者と知り合うには
一番、手っ取り早い。
食堂では色々な情報も入ってくると思う。
それを聞くのも大切だ。
で、明日は俺は今日と同じ様に
ユリウス殿の所へ行けば良いのか?」
「そうですな。
我が帝国と残りの王国の話をすれば
この世界のそれぞれの国を説明が終わると
聞いております。
その後は昼食後に冒険者ギルドへ
登録に行っていただきます。」
「分かった。
では、明日も食事を終えたら
ユリウス殿を尋ねるよ。」
「分かりました。
ユリウスにもその様に言っておきます。」
グレゴールはドアの方へ行き、ドアを開けた。
「食堂は廊下を右に曲がって
しばらく真っ直ぐ行かれるとあります。
では、明日もよろしくお願いします。」
いつも読んでいただきありがとうございます。
どの国でも、裏と表がありますよね。
ここに日本も平和だと言われていますが、
やはり裏の社会も蔓延っている訳で。
戦国時代の世界から来た慶次にとっては
日常茶飯事で、そこまで驚く事では無かったでしょう。
では、次回をお楽しみにしてください。




