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冒険者 傾奇者  作者: 豊葵 月


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第24話

第24話です。


いよいよ、武器や防具をそろえます。

どんな武器や防具が揃っているのでしょう。

騒ぎが治って、店に入ろうとするとドアが開いた。

「ヴェルダー、騒ぎは済んだか?」

店の中からがっしりとした男が出て来た。

「あ、バークナー。紐をありがとう。

助かったよ。マエダ様、紹介します。

この人がロイ バークナー。

ゼフィールエンポリウムの店主です。

バークナー、このお方が先ほど話していた

召喚者のマエダ様だ。」

「前田慶次と申す。今日はよろしく頼む。」

「ロイ バークナーだ。

お前さん、めっぽう強いな。

お陰でうちの店も被害が無くて助かったよ。」

ロイは手を差し出す。

慶次はその手を握ってニヤリと笑う。

「手応えが無くてつまらなかったがな。」

それを聞いてロイは大笑いする。

「大した人だな。

ゼフィール、兵団に入ってもらったらどうだ?」

「このお方は冒険者として

活躍してもらう事になっている。

陛下も…。」

その言葉を遮り、ロイが話す。

「知っておるよ。

昨日の陛下の話は俺も聞いたからな。

だが、この兵団にはこれぐらい強い者が

居らんと街がな。分かるだろ?」

「それはそうだがな。」

(この街の裏側という事か。

まぁ、綺麗な所ばかりではないか。)

カティアが不安そうに慶次を見る。

「カティア、どうした?」

「ケイジ様は兵団に入られるのですか?」

「それは俺が決める事ではないぞ。どうした?」

「いえ、何でもないです。」

カティアは俯いて消えそうな声で話す。

慶次はカティアの手を握り

「カティア、俺が兵団に入ろうと

冒険者になろうと危険は同じでは無いのか?」

「そうなんですけど。」

「どうした?

カティアはいつのもの様に笑ってくれ。」

カティアは少し笑って

「この街がここまで治安が悪いとは

思わなかったんです。

城の外は魔物が凶暴化していると聞いていたので、

受け入れられるのですけど。」

カティアの複雑な想いに慶次は笑って答える。

「俺が何処にいようとする事は変わらんぞ。

強い者が出れば俺も鍛錬で強くなる。

武士もののふとはそういうものだ。」

カティアは慶次を真っ直ぐ見て頷いた。

ヴェルダーとロイはその様子を黙って見ていた。

カティアが落ち着いたところで

店の商品をロイが説明し始める。

「マエダ様は冒険者として登録されるとの事。

その時にマエダ様が使用し、

最大限に力を発揮できる武器が

何かが分かるとは思っております。

前の国では何を使って戦っておられた?」

「俺は槍の使い手だったか、

子供の時よりしのびとして

鍛錬をしていたから大概の武具を使えると思う。

ただ、この國の刀は

俺の知っている刀とは違うからな。

これは鍛錬で使える様にはなりたいな。」

「マエダ様の剣は今はどちらに?」

「ん?刀か?城の部屋に置いて来たな。

持って歩く必要は無いと思っておったのでな。」

「それは見たいな。

今度、持って来てもらえますか?」

「そうだな。

明日は冒険者登録するとの事だったから、

その時にでも持ってくる。

ここにはどんな武器があるんだ?」

「武器はここに揃えております。」

ロイは戸棚の扉を開く。色々な武器が並んでいた。

「手に取っても大丈夫か?」

「どうぞ。手に持って確かめてくだされば。」

慶次は忍刀に似た短い刀を手に取った。

手に持ち、事も投げに振り回す。

ヴェルダーは驚いて慶次の様子を見ていた。

(槍の使い手だよな?

何故、この短剣を使いこなせるんだ?)

「ふむ、これは中々。手にしっくり馴染むな。

そうだ。店主殿。

武具で、こういう物はあるか?」

慶次は懐から紙を取り出しロイに渡す。

紙には撒菱まきびし苦無くない

そして忍刀しのびがたなが描いてあった。


ロイはその絵を見て

「これは何だ?こんな武器は見た事ないぞ。」

ロイの目がキラキラと輝く。

「これは全て武器なんだよな?

マエダ様、これは俺の職人生命をかけて

作らせていただきたい。」

「そうか?それは助かるな。

で、槍はどんな物がある?」

「槍はこれでさぁ。どうです?

マエダ様のお眼鏡に適った物はありますか?」

槍を手に取り慶次は考えている。

「店主殿。もう少し重い物はあるか?」

「重い物ですか?えっとマエダ様。

今更ですが、『店主殿』は

止めてもらっていいですか?」

「そうか?では、バークナー殿と?」

「いやいや、バークナーで大丈夫です。

なんなら、ロイでも大丈夫ですよ。」

「そうか?では、バークナーと呼ばせてもらおう。」

慶次は笑って話す。

「ありがとうございます。

槍では重い物ですね。

これは別注にて作らせてもらう。

重さはどれくらい必要かな?」

手に持っている槍に慶次は少し考えて

「重さを足せる物はあるか?」

「そうですな。これで足してもらいましょうか。」

ロイは砂袋を持って来た。

「これは1袋が1キロです。

これを足してもらえれば。」

「キロとな?まぁ、足していくか。」

慶次は言われた砂袋を槍を手に持ち足していく。

10袋を足して慶次が満足そうに

「これぐらいだな。この重さで作ってもらえるか?」

ロイが手に持ち驚愕の顔をする。

「え?マエダ様?この重さですか?」

「そうだな。

これでも、前の槍より少し軽いかもしれんが。」

ロイはヴェルダーにその槍を手渡す。

ヴェルダーはその槍を持って驚愕する。

「いやいや、これは扱えない。え?マエダ様?」

「ん?これでも俺が國で使っていた物より

多分、軽いと思うぞ。」

ヴェルダーは驚いて何も言えなかった。

(いや、こんなって言うか

それよりも重い物を扱うだと?

本当にバケモンだな。)

ロイはその様子をを見て

「マエダ様。マエダ様の武器は

マエダ様専用の武器を作らせてもらいます。

これは普通の人には扱えない。」

「そうなのか?これぐらいは

いつもの俺の槍なんだが。

まぁ、任せよう。」

慶次は驚いてしまった。

(これぐらいは俺の國では普通のはずでは?)


そのやりとりを見ていたカティアが慶次に話す。

「ケイジ様、キセルはどうされるのですか?」

「お?忘れとった。

バークナー、キセルという物が

この國には無いらしい。

作ってはくれんか?」

「キセルとは?」

慶次はキセルを描いた絵を見せる。

「これは何に使われるので?」

「煙草を吸う道具なんだが、

この國には無いそうだ。」

「ほぅ、これはまた美しい。

色々と飾り細工が出来そうですな。」

「これは早急に頼みたいんだ。

無いと口寂しくてな。素材は鉄と木だ。」

「ふふっ、分かりますよ。

素材は鉄と木ですね。

今すぐ作らせていただきます。」

ロイは

「ミア、ちょっと来てくれないか。」

「は〜い。ちょっと待ってくださいな。」

ミアと呼ばれた女性が店の奥から出て来た。

「どうしたの?」

「ミア、この方は召喚者のマエダ様と仰る方で

キセルという物が欲しいらしいのだ。

煙草の葉はあるか?

俺はキセルという物を作るから、

お客様のお相手をしてくれ。」

ミアは慶次に深々と頭を下げた。

「ようこそ、いらっしゃいませ。

ロイが制作に入るそうですから、

私がお相手をさせていただきます。

煙草の葉は、貴方の物でいいんじゃない?

駄目なの?」

「あれは煙草とはちょっと違うんだ。」

「そうなのね。

誰かに聞かないと私には分からないわ。

あら、ごめんなさいね。

お客様を放ったらかしにしてしまって。」

ミアは慶次の方へ向く。

「前田慶次だ。よろしく頼む。

それでは、防具という物を見せてくれるか?

防具とはなんだ?」

「防具はこちらにございます。

防具は身を守る物ですね。

マエダ様のお国の防具は

どんな感じの防具でしたか?」

「そうだな。俺の國の鎧という事か。

武将は目立つ事に長けた物が多かった。

俺は動きやすい物がありがたい。

目立つ事も大切だと思うが、

この國では動きやすい物の方が

いいのではないか?」

「そうなのですね。

確かに冒険者の方は目立たない色を好まれます。

魔物に見つからない様にするのも

大切な事なので。

しかし、マエダ様のお国では

目立っている方が大切なのですね。」

「そうだな。敵に見つかる事をも恐れていないぞ

という事を鎧に込めるんだ。

俺はここにいるから

襲って来いという方が分かりやすいか。」

「なるほど、それは確かに

この国の考え方とは異なりますね。

マエダ様としてはどのようにさせていただくのが

よろしいですか?」

「俺は傾奇者だからな。目立ってこそが華。

とは言え、敵がどんな物か分からんからな。

どうだろう?」

ヴェルダーは少し考えて

「そうですね。

まずは見てから考えましょうか?

マエダ様がこれだと思う物が

あるかもしれませんし。」


ミアは頷き、奥から色々な防具を出してきた。

防具は慶次が思っていたよりも

動きやすそうだった。

華美な装飾は無いが、

それでも何故か目立つ様な雰囲気が漂っていた。

「ほぅ、これは素晴らしい。」

数ある中から慶次は気になる防具を手に取った。


「この店の商品は人を選びます。

気になられたのなら装着してみられますか?」

「そうだな。体に合うかもみてみないとな。」

「それは大丈夫ですよ。

うちの商品はそれぞれの方の

体に合う様に変化しますから。」

不思議に思いながらも慶次は防具を身に付けた。

防具はミアが言う様に慶次が身につけた途端に

慶次の体にピタリと合った。

「なるほどな。鎧はこれで良いかな。」

と、突然。

慶次の着ていた防具の色が真紅に変わった。

カティアは驚いて声を上げる。

「え?ちょっと待ってくださいね。

ロイ!ちょっと来て!

こんな事、初めてなんだけど。」

呼ばれたロイは慌てて店に入る。

「どうしたんだ。騒がしいな。何があった?」

「マエダ様の選んだ防具の色が

マエダ様が付けたら変わったのよ。」

ロイが慌てて、慶次を見る。

「こりゃ、たまげた。

俺も長い事、この商売をしているが初めてだな。

しかも、この光沢。」

ロイは慶次と防具を見比べた。

「俺の作った品物は人を見るんだ。

この防具はマエダ様が気に入ったのかもな。」

ニヤリと笑ったロイはミアに

「マエダ様の武器もマエダ様自身に選んでもらえ。

店の全ての武器をマエダ様にお見せするんだ。

奥のもな。」

「え?あれもお見せするのかい。分かったわ。

あの人、マエダ様がすごく気に入ったみたい。

あ、失礼な言い方だったわ。ごめんなさい。」

慶次は笑って答える。

「構わんよ。気にしていない。

しかし、この鎧は不思議な感覚だな。

自らの意思がある様な。」

「そうですね。

私はこの店の品物は全て意思があると思っています。身の丈にあった物は持てば

最大限の力を発揮できますよ。

特に武器は特にその力が顕著に現れますね。」

ミアは武器をテーブルに並べ始めた。

「槍は決まっておりますよね?

それ以外の武器を並べてみました。

気になる物はお手に取ってみてください。

他の武器も持ってきますので、

ゆっくりとご覧ください。」

ミアはそう言い残し、店の奥に入って行った。

慶次はテーブルに置かれた武器を

一つ一つ丁寧に見ていく。

ふと、光っている武器を見つけた。

躊躇なくそれを手に取ると

光が急激に増していく。

「え?ケイジ様?何かされました?」

カティアが眩しさに

目を閉じて慶次に尋ねる。

「いや、何もしておらん。光っておったのでな。」

ヴェルダーは息を呑んだ。

(この御仁、規格外すぎる。

我が帝国の脅威にならんのか?)

ゴクリと喉が鳴った。

それを見た慶次は笑って手に取った剣を

ヴェルダーに見せる。

「ヴェルダー殿。

これはなんと言う刀だ?見た事もない形だが。」

「それはレーヴァテインという剣ですね。

炎の魔剣と言われています。

火の魔法属性を持つ人物には

この剣の最大限の力が発揮できます。」

「なるほど、俺は

火の魔法属性があるって事か?」

「そうでしょうね。

しかし、その輝きは私は見た事がありません。」

戻って来たミアはできるだけ平静を装い

「他の武器も見てくださいね。

こちらに今、持って来た武器も置きますので。」

ミアが持って来た武器をもテーブルに並べた。

慶次はミアが持って来た武器に目をやる。

武器はそれぞれがキラキラと輝いている。

慶次はその中の一番綺麗だと思った刀を手に取った。光が瞬く間に輝きを増す。

「これは、なんとも。」

慶次が呻る。手に取った剣の光は店中を照らす。

「これは先ほどの刀よりもしっくりくるな。

女将、これはなんと言う?」

「これには名はございません。

剣の種類はバスケットヒルツソードでしたか?

ある冒険者がオリハルコンを手に入れ、

主人に自分用の武器を作って欲しいと

頼んだ品物です。

その冒険者はその後、

店に訪れる事はありませんでした。」

この話を終わった直後に

ロイが汗を拭きながら店内に戻って来た。

「なんだ?この光は?え?マエダ様?その剣は?」

慶次が持った剣と慶次を交互に見て

驚いて声も出ない。

しばらくの沈黙の後にロイは話し始めた。

「その剣はある冒険者が

自分で獲った素材を持ち込んで依頼した品物です。

俺の人生をかけて作らせてもらった。

しかし、その冒険者は帰って来なかった。

その武器は誰をも拒否し続けてな。

誰にも扱えなかったんだ。それをマエダ様が…。」

ロイは涙ぐんでる様に見えた。

慶次はこの剣の哀しみを見た様な気がした。

「俺はこの刀に認められたと?」

「そうでしょうな。

この剣が長い年月を経て主人を見つけたんだな。」

ロイは手に持っていたキセルをテーブルに置き、

慶次を真っ直ぐに見て

「その剣はマエダ様に差し上げます。

剣は使ってもらって益々輝く代物。

貰ってやってもらえまいか?」

慶次は深く頷く。

「主人を失くした事は哀れだと思う。

俺が代わりになるのか?」

「そうですな。

ここ迄の輝きは主人を見つけた

剣の答えだと思います。」

慶次はその刀を愛おしそうに手に持ち撫でる。

(いい刀だな。

作った者とそれを託した者の声が聞こえるようだ。)

剣はそれに応える様に輝きを止めた。

その一部始終を見ていた

ヴェルダーは冷や汗が止まらなかった。

(俺は歴史的瞬間を見ているんだよな。

これは陛下に報告しないと。

この御仁は手放しては絶対に駄目だ。)

それぞれの想いが交差した瞬間だった。

慶次はその剣を待ったままでロイに尋ねた。

「で、キセルは出来たのか?」

ロイはテーブルに置いたキセルを持ち、

慶次に渡した。

「どうです?

これはマエダ様のキセルと違いはありますか?」

慶次はロイが渡したキセルを手に持ち、

ニヤリと笑った。

「煙草があれば最高ではないか?」

ロイも笑いながら

「そうですな。

俺の煙草は他の物と少し違うのですが、

呑まれますか?」

「そうだな。試しに呑んでみようか。」

ロイは頷き、自分の煙草を持って来た。

「マエダ様、これで試してみてください。」

慶次はその煙草をキセルに詰め火をつけて燻らす。

久しぶりの煙草に慶次は愉しんだ。

「おぉ、これは。いい感じだな。

これが有ると無いで全く違う。」

燻らせた煙草は慶次の心を軽くした。

「これはいい。バークナー、

この煙草の葉はいいな。心が軽くなる。」

「そうですか?それは良かった。

その煙草の葉の購入は俺に任せてください。

まぁ、他の煙草も試してください。

この国には色々な煙草がありますから。」

慶次はキセルを揺らしながら他の武器を

1つ1つ手に取る。

(冒険者とはどんな武器や道具を身につけるのだ?)

「ヴェルダー殿。冒険者はどんな物を持ち歩くのだ?槍は頼んだし、刀もこれにしようと。

それ以外は?先ほど頼んだ物も武器だからな。

もう、必要ないか?」

「そうですね。マエダ様のその剣は

オリハルコンで出来ていますから、

折れたり欠けたりはしないと思います。

後は追々必要性が出てくればでいいと思います。」

「なるほど、ちと聞くが。

この世界では刀に名前は付けるのか?」

「え?そうですね。

先ほどの剣にも名前がありましたから。

しかし、私は誰が付けるのかはまでは。」

「俺がこの刀に付けても問題無いか?」

「えっと、それは…。」

ヴェルダーはロイの顔を見る。

ロイはゆっくりと頷いた。

「付けても大丈夫みたいです。」

「構わんか?それなら…。」

慶次は刀を手に取り高く持ち上げる。

「バスケットヒルツソードですね。」 

ヴェルダーが言う。

「『ばすけっとひるつそーど』?

先程、女将が言うておったな。」

「はい。騎兵剣として有名です。

馬に乗って戦う時に使います。

前の冒険者は騎乗戦が得意だったのでしょう。」

「なるほど、馬の上での戦いか。

重さもちょうど良い。」

「そうですね。剣に名前を付ける。

私どもにそんな慣習はありませんが、

いいと思いますよ。」

「そうか?それでは…。」

しばらく考えて慶次は

「そうだな。『風牙ふうが』ではどうだ。」

風牙ふうがと呼ばれた剣の光が増した。

「『風牙ふうが』は喜んでおるのか?」

「そうですね。喜んでいると思います。」

ヴェルダーはあまりの光に眩しそうに答える。

(これって何だ?え?俺は何を見せられてる?)

それを見ていたロイが嬉しそうに呟く。

「これで、弔いになるな。」

「これに鞘はあるのか?持って帰りたい。」

「ちょっと待ってくだせぇ。

今すぐに鞘をこさえます。」

ロイは慌てて皮を引っ張り出した。 

鞘を作ってもらっている間、

慶次はヴェルダーに聞く。

「ここは、欲しい物を何でも作ってくれるのか?」

「そうですね。素材と作る物によりますね。

冒険者登録をした者は冒険者として

必要な物は全てここで揃えますね。

しかし、マエダ様は既にほとんど物を

揃えておられると思いますよ。」

「なるほどな。

しかし、俺は馬が欲しいんだ。

馬具も頼んだら作ってくれるのか?」

「あ、馬具ですか。

それもここで作ってもらえます。

マエダ様は馬をご希望ですか?」

「そうだな。どうやらこの國の

移動は馬が最適の様だしな。

まぁ、馬を所有出来たらの話だがな。」

「馬の話は陛下に伝えておきます。」

「馬もアシュレイン殿に頼むのか?」

「そうですね。

帝国所有の馬でいい馬がいれば

お渡し出来ると思います。

いなければ、探してご用意すると思います。」

「野生の馬を慣らすという事か?」

「そういう場合と帝国で飼っている馬が

出産すればという場合があります。

時々、魔物でもいい馬が手に入る事もありますよ。」

「魔物に馬もおるのか。そうなのだな。

では、頼んでおいてもらおうか?」

ロイが鞘を作って持って来た。

「これなら、そいつも気にいると思いますよ。」

慶次はさやを受け取り、剣を納めた。

剣は、光を消して静かになった。

慶次は満足そうにそれを見ていた。

「バークナー、世話になった。

明日も寄らせてもらっても良いか?」

「当然ですよ、マエダ様。

ご注文も品物も出来次第お届けにあがります。」

慶次達は店を後にした。


いつも読んでいただきありがとうございます。


防具や武器を揃え、いよいよ冒険者としての

準備は万端になりました。

素敵な出会いがありましたね。


慶次がいよいよ冒険者として活動をしていきます。

次回をお楽しみにしてください。

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