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冒険者 傾奇者  作者: 豊葵 月


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12/18

第7話

第7話です。

あの頃の女性は城の中では

男性に混じって戦う事を選んだ事例は

沢山あったと記録されていますよね。

そして、夫と共に戦場に立った女性の

記録もありましたよね。

私は個人的に巴御前が好きです。

愛する人の側で共に同じ目線で立つって

格好いいなと思います。

皆さんは如何ですか?

魔物の話を一通り済ませて 

ユリウスは時計を見た。

「こんな時間か。

マエダ様、グレゴール様に確認しますので、

少しお待ちください。」

ユリウス場合ブレスレットを触り

「グレゴール様?

もう執務室にお戻りですか?

戻られておられるなら

こちらに来てくださいませんか?」

慶次は図鑑をゆっくりと読んでいる。

図鑑の情報が頭の中に

綺麗に入っていくのが分かる。

(不思議な感覚だが、

これが俺が居た國での技能とかいう物なのか?

これなら苦労せずに覚えられるかもしれんな。)


しばらくするとドアが叩く音がした。

「どうぞ。」

ユリウスがドアに近づきながら返事をする。

「失礼します。」

ダリウスが入ってきた。

「初めまして、召喚者マエダ様。

私は尚書のダリウス モランディと申します。

ユリウス、実はグレゴール様は

まだ戻られておられない。

ちょうど、用があって執務室に居たんだ。

お前の声が聞こえたから、伝えようと思って。

グレゴールさまはどうやら、

用が出来て、城の外に出られたようなんだ。」

「そうなのですか?

それは困りましたね。

時間的に準備が整っていると思ったので。」

「あぁ。殆ど出来ているが、

グレゴール様が戻られないと終わらないらしい。

その意味が私にはちょっと分からないんだが。」

ダリウスは少し困惑した表情を浮かべた。

慶次は立ち上がり

「俺は前田慶次と申す。

準備がまだなら少しこの城の中を

案内してもらえないか?

道場を教えてもらえるとありがたい。

俺の毎日の日課でな。

体を鍛えてこその今がある。

街中には道場などはあるか?

城を出た後はそこで鍛錬したい。」

ユリウスとダリウスは少し考えて

「そうですね。

マエダ様、城の中を案内をしましょう。

道場とは修練場の事でしょうか?

兵士は日々の訓練をそこでしております。

ダリウス様、このブレスレットを

お渡ししておきます。

ブローチを待って行きますので、

準備が整い次第、連絡をいただけますか?」

「そうだな。

カイラス様には連絡を入れておく。

少し回ってから修練場に行ってくれるか?」

「分かりました。

ではマエダ様、城の中を案内します。

それではダリウス様、よろしくお願いします。」

3人は部屋を出て

ダリウスは慶次に頭を下げて

向こうへ歩いて行った。

「マエダ様、とりあえず

こちらからご案内します。

王族の方々の部屋などは

ご案内できませんが、

マエダ様が今後、使われる場所などを

ご案内します。」

「よろしく頼む。

一国の城となると大きくて

迷いそうだな。」

「そうですね。

私も最初はよく迷いました。

ただ、私でも入れない場所も存在しますので、

今でも城の中の全てを

把握している訳ではないのです。」

ユリウスは歩きながら答える。

「まぁ、俺の國でも城の当主しか

入れない場所があったからな。」


城の廊下は相変わらず明るかった。

(何度説明されても目の当たりにすると驚くな。

本当に国力が計りきれない。

お館様の城よりも大きい感じだな。)

ユリウスは一つのドアの前に立ち

「マエダ様、ここが食堂です。

勿論、ここは私達が使用する食堂です。

ただ、今は今日の宴があるので

誰も居ないと思います。」


ユリウスは話しながら、ドアを開けた。


「アルドリック兵団長ではありませんか。

どうしてここに?」


食堂のテーブルを囲んで4人が座っていた。

「ん?あぁ、ユリウスか。

俺達はここで待機させてもらっている。

なんでも、召喚者様が来られたと聞いてな。

歓迎の宴をするから来いと言われてな。

街は副団長らに頼んで城に来たんだ。

もしかして、そちらの方が?」

「そうです。

この方が、召喚者のマエダ様です。

マエダ様、この方々が

この国を守っております、

兵団の団長の方々です。」

「前田慶次と申す。

よろしく頼む。

兵団とは?軍勢の事か?」

ヴィクトリアが立ち上がり

慶次に手を差し伸べた。

慶次はその手を握った。


「軍勢ですか?軍隊の事かしら?

私達はこの帝国を外敵から

守る役目を担っています。」


「驚いたな、女子おなごか。

ここでは女子おなご

つわものになるのか。

まぁ、俺の國にもおるか。」

慶次は驚いてそして自分自身で納得した。

「うふふ。

マエダ様のお国でも居られましたか?

私は第2兵団の長を務めております。

ヴィクトリア アイゼルフェルトと申します。

マエダ様の国でも女性が

人の上に立つのが珍しい事ですか?」

「いや、まぁ、なんだ。

そうだな。女子おなご

女子おなごの上には立つが、

男の上には立たないな。

しかし、おったという記録があったらしい。

果敢に攻め入り勝利を手にした者も

おったと聞いた事がある。

しかし、数は少ないな。」

慶次が珍しく焦っているので

ユリウスは少し驚いた。

(お会いしてそこまで時間が

経ったわけではないが、

いつも飄々として周りを

見ている感じが見受けられたが、

やはり女性にはそういう事にはならないのか。)

ユリウスは不覚にもクスリと笑ってしまった。

ヴィクトリアはチラリとユリウスを見てから

「確かに、我が国でも女性の兵士は少ないです。

王妃様や姫君の護衛には女性が仕えますので、

女性の近衛兵はおりますが、

普通の兵となると数は全体の半分以下ですよ。

力はどうしても男性には勝てませんから。

でも、私は今まで一度も

男性に負けた事はありませんよ。」

ヴィクトリアはニコリと微笑んだ。

「ま、まぁ、なんだ。済まん。」

慶次は素直に頭を下げた。

(嫌やというほど、この國が

俺のいた國と違うと思い知らされたのに、

まだまだ自分の概念からは抜け出せんな。)

「え?いいえ、そんな。

謝っていただく事ではありません。

この国でも女性に対する考えは

多分ですが、マエダ様の国と

変わらないと思います。」

ヴィクトリアは驚いた。

(この国の男はこんなに簡単に

頭を下げ謝罪しないのに。

少し意地悪を言ってしまったかしら?

このお方ってある意味、凄い人なのかも。)


その様子を見ていた他の団長達も

立ち上がり慶次に手を差し出す。

「私は第1兵団の団長、

アルドリック フォンヴァルケンハイエと申します。

後の2人は

第3団長のレオンハルト グランベルクと

第4団長のガイウス ヴォルフラムです。

よろしくお願いします。」

慶次はそれぞれと握手をした。

ユリウスは挨拶が終わった慶次に

「ちょうど良かったです。

兵団長の方々が居られますし、

このまま修練場に行きましょうか?

修練場の説明もしていただけますし。」

「おぉ、そうだな。

案内してくれるか?」

慶次は嬉しそうに目をキラキラさせながら言った。

アルドリックは不思議そうに慶次に尋ねた。

「マエダ様は修練場に興味がおありですか?

今の時間は人が少ないでしょうから

説明しやすいかと思います。

では、ご案内しましょう。」

「いや、毎日の鍛錬をする場所に

案内してくれとユリウス殿に頼んだんだ。

日々、鍛錬せねば、体が鈍る。」

「なるほど、そういう事ですか。

今日は時間的に無理でしょうし、

明日から使われたら如何でしょう。」

慶次達は全員で修練場に向かった。


いつも読んでいただきありがとうございます。

いいねも本当にありがとうございます。

読んでくださっている。

いいねを押してくださる。

それを確認するのを毎回、楽しみにしています。


慶次がこんな風に詰められると

焦るかなって思って表現しました。

女性に詰め寄られると男性は勝ち目が無いですよね。


次回は修練場での話を書きます。

日々の鍛錬は休むと休んだ日の

倍の日数がかかると聞いた事があります。

まぁ、鍛錬というか運動選手のトレーニングですが。

日々の地道なトレーニング何

自分にしっかりと身に付きますよね。


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