第112話
第112話です。
慶次の朝はいつもの様に始まります。
兵士達との鍛錬。家での朝食。
穏やかな気持ちで過ごせます。
では、楽しんでください。
家に帰り慶次は風呂に入る。
上がった後、暫く考え込む。
(俺の知識を持ってしてもこの事は理解出来ん。
これはどうなっておるのか。
どう考えても、操られておるとは思うが、
誰が何の為にやっておる。
操っている者が分かれば苦労はせんが。
何が目的かも分からんというのも厄介だ。
目的が分からんと調べようが無いな。
何処が突破口だ。)
考えれば考える程、答えが出ない。慶次は
(まぁ、のんびりといこうか。
焦っても良い考えは浮かばん。
俺の國とは理りが違うと思わなければ。)
そう思い、慶次は眠りについた。
朝、いつも通りに目が覚める。
城へ鍛錬に向かう。
いつものルーティンを慶次は淡々とこなす。
城を出ようとした時に
後ろからグレゴールから声をかけられた。
「おはようございます。マエダ様。」
「おはよう、グレゴール殿。
あぁ、聖女様の召喚だったな?」
「はい。いつでも大丈夫ですので、
近々お時間をいただけますか?
詳しい話しをさせていただきたいのです。
マエダ様にはしていただく事がありまして。」
「ん?俺はその場に居るだけではないのか?」
「いえ、本来ならば現聖女様がされる事を
マエダ様に代わりにしていただこうと
思っております。」
「俺の時は誰も居らんかったのではないのか?」
「いえ、実はあの日もアクアリシュシエから
その役割をする者が来ていたのです。
しかし、召喚時にあの様な事が起こり
本人が恐怖で動けなくなってしまって、
本人が聖女様の役目は私には無理だと
帰ってしまったのです。
まぁ、あの時はマエダ様は
ご自分で何とかされたといった具合で…。」
グレゴールが苦笑いをする。
「なるほど、
俺の時に起こった現象が起こるんだな。」
「そうです。
そしてこの世界を受け入れてもらわなければ
その召喚された聖女様はそのまま消滅すると
聞いております。
帰ってしまった者の代わりを頼んだところ
凛様がマエダ様が居られるから大丈夫ではないかと。
そう言えば、
凛様はマエダ様の事をご存知でしたよ。」
「消滅?
して、その後はどうなるのだ?
ほう、凛という名の姫に覚えがないが、
俺をご存知とは。一度お会いして
聞いてみたいものよな。」
「分かりません。
この世界からの消滅だけで済むのなら良いのですが。
不透明な事柄なので、万全を期したいのです。
だからこそ、本来は聖女様の同席が必要なのです。
しかし、聖女様はそれぞれの王国から
出る事が不可能ですので、
今回の我が国の召喚時には
マエダ様の同席が必要なのです。」
「なるほどな。分かった。
それならば召喚の日は早めに決めてくれと
伝えてくれ。今、俺は1人で行動しておらんからな。」
「分かりました。
リオレン様にはその様に伝えます。
では、申し訳ありませんが、
よろしくお願いします。」
グレゴールと別れて慶次は家に戻る。
「オズワルド、
聖女様召喚の時の話しは聞いておるか?」
「はい。昨日、城からの伝達で。」
「日が決まったら教えてくれ。
エルネーゼにも伝えねばならんからな。」
「分かりました。」
慶次はみんなで食事を摂りギルドに向かう。
ギルドにはエルネーゼが既に来ていた。
「おはようございます、慶次。」
「あぁ、おはよう。今日はどんな依頼があった?
あのオーク共の情報は無かったか?」
「有りませんでした。
依頼もあまり良いものが無いと言われました。
オーク達は忽然と姿を消した様な嫌な感じですね。」
「そうだな。では、依頼が無いのなら
昨日のオークの足取りを確認しに行くか。
昨日の様に移動すれば日暮前には帰れるだろう。」
その言葉を聞いてエルネーゼは嬉しそうに
「あの移動方法は良いですよね。
楽しかったんです。また出来るなんて夢みたい。」
それを聞いた慶次は笑って
「気に入ったのか?それは良かった。
では、受け付けで話しを通してくるか。」
慶次達は受け付けでは手続きをして外へ出た。
いつも読んでいただきありがとうございます。
当然ですが、
毎回、とんでもない依頼は無いという事ですね。
地道な活動が花を開けば良いのですが
次回はオーク達の足取りを追います。
では、次回を楽しみにしてください。




