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冒険者 傾奇者  作者: 豊葵 月


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第104話

第104話です。


探しているクラーケルを追いかけて

草原に辿り着きました。

クラーケルは見つかるでしょうか?


では、楽しんでください。

『殿。ヴェンが何かの臭いを見つけたって。』

ヴェンは地面を嗅ぎ臭いを追っている。

《風魔》もその後ろを同じ様に着いて行く。

暫くすると道に出た。

道の横には川が流れていた。

ヴェンは川の方へ歩いて行く。

《風魔》もヴェンの後ろを嬉しそうに着いて行く。

川に沿ってヴェンが臭いを嗅ぎながら歩いている。

《風魔》は飽きてきたのか

辺りをキョロキョロと見渡し歩いている。

ヴェンが立ち止まり顔を上げる。

《風魔》が

『殿。何かいますよ。赤い体が綺麗だなぁ。

何だろう?』

と興奮して話す。

慶次達はヴェンが立ち止まった所へ向かった。

見ると河岸に足を水に浸けて

息絶えたクラーケルらしいモノが居た。

「エルネーゼ、これがクラーケルか?」

「そうですね。随分、小さくなっていますが、

間違いなくクラーケルですね。

水辺を探して息絶えたのでしょう。」

慶次は《空蝉》に

『これが凶暴化していたか分かるか?』

と聞く。《空蝉》は

『どうだろう?色々と考えると

そうだと思うけどね。

この状態だと分からない。』

「エルネーゼ、《空蝉》には

凶暴化しておるか分からんそうだ。

可能性はあるらしいが。

とりあえず、持って帰ってギルドで

鑑定依頼をするか。」

「そうですね。

鑑定で何処まで分かるかは分かりませんが、

報告した方が良いと思います。」

慶次はクラーケルをアイテムBOXに入れた。

「しかし、これは中々厄介だな。

ゴーレムの仲間はこれにやられたのか?」

「ゴーレムの話しを聞く限りは

そうだと思うのですが、

クラーケルが強いとはいえ、

ゴーレムも同じぐらい強いのです。

陸ならゴーレムの方が優勢だと思うのですが。

そもそも、

あの山にクラーケルが居るのも変ですし。」

「そうだな。

ここに水があると言うても海では無いからな。

まぁ、とりあえずは依頼はこなした。

《空蝉》今度は素材採取が必要だぞ。」

『そうだね。エルネーゼの報酬を増やさないと。

少し待ってね。捜索範囲を広げて。

あれ?これは…。』

《空蝉》が何かに反応する。

『どうした?何か魔物が居るのか?』

《空蝉》が答える前に《風月》が空から声をあげる。

『ご主人様、ゴーレムが向こうの草原に

沢山居りますわ。』

「エルネーゼ、ゴーレムが居るらしい。行くか?」

「そうですね。

何か別の情報が聞けるかもしれませんね。」

《空蝉》が反応した場所へ向かう。

ゴーレムがウロウロと歩き回っている。

ヴェンがゴーレムに向かって吠える。

ゴーレム達ががビックっとしてヴェンの方を見る。

ヴェンと《風魔》がゴーレムを取り囲む。

ゴーレムは驚き、動けなくなった。

《松風》がゆっくりとに近づく。

ゴーレムが戦闘体制に入りそうになった。

ヴェンが毛を逆立てて唸る。

《風魔》もそれを真似する。

ゴーレム達はヴェンの唸り声に戦闘体制を解く。

《松風》がゴーレム達に話しかける。

ゴーレム達が《松風》の方を見る。

そして、《松風》に話しをしている。

《松風》は話しを終えて慶次に

『このゴーレム達は先程の仲間の様です。

無事だと伝えました。』

『それで、このクラーケルが

ゴーレム達の敵という事か?』

『そうみたいです。逃げた先にクラーケルが

来て追われていると思ったら

クラーケルがこの川に来て力尽きたのを

見届けて安心して帰ろうとしていた様です。

ただ、帰り道が分からなく戸惑っていた様ですね。』

「エルネーゼ、

このゴーレム達は先程のゴーレムの仲間の様だ。」

「そうですね。迷子って。

先程のゴーレムもそうですが、方向音痴ですね。」

エルネーゼは俯いて笑いを堪える。慶次は笑って

「本当だな。

まぁ、それぐらい慌てておったのだろう。

さて、それならば乗りかかった船だ。

このゴーレム達は

あの山のゴーレムの元に帰してやろう。

あのゴーレムも仲間が戻れば安心できる。」

慶次は《松風》にその事を伝える様に話す。

ゴーレム達は慶次の方を見る。

「エルネーゼ、ゴーレムの山へ戻ろうか。」

「そうですね。山へ帰れば落ち着いて

色々と話しを聞かせてくれるかもしれませんね。」

慶次達はゴーレムの山へ戻った。


いつも読んでいただきありがとうございます。


クラーケルを見つけました。

蛸って川では生きられないのかなと思いながら

とりあえず干からびてもらいました。

仲間のゴーレムも見つかったので

まぁ、一件落着という事で。


次回は迷子のゴーレム達を送り届けます。


では、次回を楽しみにしてください。


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