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冒険者 傾奇者  作者: 豊葵 月


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第102話

第102話です。


山から山へ依頼の魔物を探します。

どんな魔物でどの様な状態でしょう。


では、楽しんでください。

沼で《松風》が動物達と話をしている時、

空から《風月》が降りてきて慶次の肩に止まる。

『ご主人様、大変ですわ。

ルファゼルの群れがゴーレムと戦っていますの。』

それを聞いて慶次は《松風》を呼ぶ。

『《松風》ルファゼルの群れが

ゴーレムと戦っておるらしい。

行くぞ。話は聞けたか?』

『はい。途中ではありますが、大体は。』

「エルネーゼ、ルファゼルの群れが

ゴーレムと戦っておるそうだ。」

エルネーゼはヴェンにしっかりとしがみつく。

《風魔》を《松風》の背に乗せる。

『《風月》案内せぇ。』

《風月》は空へ飛び立つ。

《松風》とヴェンがそれを追いかける。

2匹は風の様に草原を走る。

《風月》は目的地に慶次達を案内する。

暫く走ると草原に土埃が舞っていた。

『ご主人様、ここですわ。

ゴーレムもルファゼルも興奮して

私の話を聞きませんの。』

《松風》から慶次が飛び降りた。

《空蝉》が

『慶次、何するの?』

と叫んだと同時に《風牙》が風を起こして 

ゴーレムとルファゼルの真ん中に

大きな裂け目を作った。

ゴーレムとルファゼルが後退りをする。

「双方、止まれ。」

慶次の言葉を《松風》が双方に伝える。

その言葉にルファゼルのリーダーが

仲間を慶次の方へ集めさせる。

《松風》がルファゼルに話をする。

ルファゼルは攻撃をやめた。

ゴーレムは驚き、固まって慶次を見る。

《松風》がゴーレムに対して言葉をかける。

『《松風》話せそうか?』

『そうですね。少し難しいです。

何せ、パニックになっておりますから。』

慶次はゴーレムの前に立つ。

ゴーレムは後退りをした。

《松風》が何度もゴーレムに話す。

『殿。途切れ途切れですが、話せます。

ただ、単語の羅列のような話し方なので

時間がかかると思います。』

『構わん。話しかけてくれ。

言葉が通じないのなら倒すしか手立ては無いから

そのつもりで話してくれ。』

《松風》は頷く。 

そして、ゆっくりとゴーレムに話しかける。

慶次はルファゼルのリーダーの頭を撫でる。

「エルネーゼ、薬草を持っておるか?

ルファゼルに使ってやってくれ。」

「はい。分かりました。」

エルネーゼはルファゼルの群れに

薬草を使って傷を治してやる。

『殿。なんとか話せました。

自分の居た場所に強い魔物が出て、追い出されたと。

ここで生活しようと思ったら

ルファゼルの群れに攻撃されたと。』

慶次はゴーレムの方を真っ直ぐに見る。

ゴーレムも慶次を見た。

『《松風》ルファゼルに共存が可能か聞いてくれ。』

《松風》はルファゼルに話をする。

ルファゼル同士で話をしている。

リーダーが《松風》と話をする。

『殿。リーダーがこの魔物は危険では無いのか?

と聞いています。』

「エルネーゼ、ゴーレムの危険性は?

ルファゼルにとってはそこが重要らしい。」

「ゴーレムは基本は大人しく過ごす魔物です。

ただ、素材が大変貴重で冒険者の標的に

なりやすいです。そして、かなり強いので、

ルファゼルが受け入れられるかが

問題かと思います。」

慶次は《松風》にルファゼルにその話を伝えさせる。

ルファゼルは困惑している。慶次は

「エルネーゼ、

ここ以外でゴーレムが暮らせる場所はあるか?

コイツは本来ならあの山以外では

どこに住んでおるのだ?」

「本来はゴーレムがいた山で

木の少ない山に居ます。

ただ、あの山がゴーレムにとって

住めなくなったのであれば、

グラネイド近くの山が最適ですが、

他のゴーレムがいる可能性があります。

一緒に住めるのでしょうか?」

慶次は《松風》にゴーレムに話す様に頼む。

《松風》はゴーレムに話しをする。

ゴーレムは悩んでいる様に見えた。

「エルネーゼ、

ゴーレム同士は縄張り意識が強いのか?」

「どうでしょうか?ゴーレムと言っても

色々な種類が居るんですよ。

まず、このゴーレムは普通のゴーレムです。

色的には灰色ですが、

石や岩に色が似ているので分かりやすいです。

持っている素材で言えば、鉄です。

ゴーレムが持っている素材で色が違うので

色で私達は区別をしています。

アイアンが銅です。

色は褐色ですね。

シルバーは銀で、ミスリルは魔銀。

銀は灰色ですが普通のゴーレムよりも白っぽくて、

ミスリルは少し色合いが白くてキラキラしています。

色々な色が見えるので虹色っぽいです。

プラチナが白銀で、アダマンタイトが青銅。

プラチナはシルバーよりも

少し白っぽくて光り輝いて見えます。

アマダマンタイは青っぽい感じです。

一番、貴重な素材を持っているのがオリハルコン。

このゴーレムは黒色です。

慶次の《風牙》の素材ですね。

素材の名前は賢石と言います。

色はその素材の色ですね。

これらのゴーレムが共存しているのかは

私も分かりません。

出現率も違いますし、出現場所も違います。」

慶次は《松風》にその事を確認させる。

ゴーレムは首を振った様に見えた。

『殿。ゴーレム同士が共存しているかは

ゴーレム自身も分からないそうです。

エルネーゼ殿が言われた場所を伝えましたが、

躊躇している様です。』

慶次はエルネーゼに

「ゴーレム自体も分からない様だな。

しかし、ここに居てゴーレムには影響は無いのか?

本来住んでいた場所とは全く異なる場所だが。」

「それは分かりません。

ゴーレムにとっては本来いた場所が 

一番良いとは思うのですが。

その魔物を追い出せればゴーレムも

元の山へ帰れるとは思います。」

慶次が《松風》に

それを伝えゴーレムと話をする。

『殿。強い魔物に居場所を奪われ

仲間もどうなっているのか分からない様ですね。

どうします?その場所に行きますか?』

『《空蝉》ゴーレムの居た場所が分かるか?』

『多分ね。ここだと思うけど。

何かが暴れている気配は無いよ。』

《松風》がゴーレムにそれを伝える。

それを聞いたゴーレムが

ノロノロと移動し始めた。

慶次はその後ろをついて行く。

「エルネーゼ、原因を探りに行くぞ。」

「そうですね。行きましょう。」

《松風》はルファゼルに

それを伝えて慶次の後ろにつく。

ゴーレムを先頭にゴーレムの襲われた山へ向かった。


いつも読んでいただきありがとうございます。


魔物の正体はゴーレムでした。

強い魔物とは?

ゴーレムは自分の山に帰れるでしょうか。


次回はゴーレムの山に再び向かいます。


では、次回をお楽しみにしてください。

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