第101話
第101話です。
慶次の家の事がひと段落しました。
これからは魔物情報収集に
本腰を入れて活動出来ます。
今日はどんな依頼があるでしょう。
では、楽しんでください。
慶次はギルドに向かう前に
フェリアノーヴに行き兵糧丸を手に入れる。
ギルドに入るとエルネーゼが待っていた。
「慶次、おはようございます。」
「エルネーゼ、おはよう。依頼は見たか?」
「はい。
今日はあまり良い依頼がありませんでした。
昨日の話があって、
危険性の高いものを残してはくれていましたが
中々、厄介です。少し遠出する事になりそうです。」
「俺は構わんが、エルネーゼは大丈夫なのか?」
「はい。私も大丈夫です。」
「では、その依頼を受けるか。」
「分かりました。手続きをしに行きましょう。」
慶次達は受け付けで手続きをして外へ出た。
《空蝉》が
『慶次、この受けた依頼の辺りは
昨日の草原の向こうの山だよ。
そのまま行くんだよね?』
『そうだな。
依頼場所に早く着いた方が情報は手に入りやすい。』
「エルネーゼ、では行くか。」
「はい。行きましょう。」
慶次達は依頼場所の山へ入って行った。
「この山は
昨日のルファゼルの群れのいる場所だな?」
「そうです。
ただ、今回の依頼は
凶暴化した魔物では無いと思うので
情報を得るのは難しいと思います。」
「まぁ、歩くか。
エルネーゼはそのままヴェンに跨っておれ。
《風魔》は自分で歩け。
分かっておると思うが、俺から離れるな。」
「分かりました。」
『殿。分かりました。』
《風魔》はヴェンの横に並んで歩く。
「で、依頼内容は何だ?」
「ここに居ない魔物を
見たとの情報がありました。
見かけたのはグラネイドの商人の
護衛をしていた冒険者からの情報ですね。」
「ふむ。何が居たのかは分かっておるのか?」
「それが遠目で確信が持てないと。
ただ、あの魔物はこの場所には居ないはずだと。」
「何とも曖昧な情報だな。
《風月》昨日のルファゼルの群れを探せるか?」
『分かりましたわ。探して来ますわね。
見つければご主人様の所へ連れて来ますわ。』
『あぁ。俺達は歩いているから探してくれ。』
『分かりましたわ。では、行って来ますわね。』
《風月》は飛び立ち空を旋回しながら
ルファゼルの群れを探しに行った。
「《風月》に昨日のルファゼルの群れの
捜索を頼んだ故に、俺達はとりあえず歩こう。
他の動物達にも話が聞けるやもしれんからな。」
エルネーゼも頷き、周辺を歩いて行く。
《空蝉》が
『慶次、ここに何かいるね。
少し遠いからもう少し傍に寄ってから。
あぁ、熊だ。話せるかな?ここね。』
慶次達は地図の印の方へ歩いて行く。
『《松風》話せるか?』
『分かりませんが、見つけたら話しかけてみます。』
『頼んだ。』
《松風》はゆっくりと地図の印の方へ歩いて行く。
慶次達もその後に続く。
暫く奥に進むと熊がキノコを食べていた。
《松風》が近づき話しかける。
驚いた様に振り返り慶次達を見つける。
熊は警戒体制に入ろうとした。
《松風》が再度話しかける。
熊は《松風》の方へ向く。
慶次達は少し離れた場所で見守る事にした。
《松風》と熊は暫く話して
『殿。熊は確かに昨日、変な魔物を見たと。』
『ほぅ。変な魔物とな?』
『はい。石の体の人らしいです。
ゴーレムではないでしょうか。』
「エルネーゼ、ここら辺にはゴーレムはおるのか?」
「え?ゴーレムは
ここら辺の魔物ではありません。
ここの山を見てください。
木々が茂り草花が生えています。
ゴーレムは姿形の様に
石や岩の多い場所が出現場所です。」
「という事はここに居ない魔物は
ゴーレムという事か。」
「そうだと思います。
自分の目で確かめてからという事にはなりますが。」
「そうだな。
《松風》ゴーレムがどこに居たか分かるか?」
《松風》は熊に聞く。熊は場所を話している。
『殿。ゴーレムと思われる魔物は
この先の山の中腹でキョロキョロと
辺りを見ていた様です。
暫くして山を降りて行ったみたいですね。』
『なるほど。しかし、それは昨日の話だな。』
《松風》は熊に再度聞く。熊は頷いた。
『昨日の様ですね。とりあえず、下山しますか?』
『そうだな。
昨日とは言え目撃されたのは事実であろう。』
「エルネーゼ、ゴーレムはどうやら山を降りた様だ。
居ないとは思うが行ってみるか。
《風月》も帰って来んな。
ファゼルの群れも見つからんのか。」
「そうですね。
昨日、この場所に居たという事だけなのでしょうね。
巣はこの山にあるはずですが、
帰るのは日暮前になるでしょうね。」
「なるほど、
1日中、食い物を探して歩いておるという事か。」
「そうです。手のかかる子育ての時期も
済んでますし、今の時期は子供達に狩りを
教えなければなりませんから。
獲物を探して歩き回ってから
この山へ帰ってくると思います。
魔物といえど動物と同じという事ですね。」
慶次達はそのまま下山し昨日の草原に着いた。
草原の沼には動物達が水を飲みに来ている。
鹿や馬の群れがいた。
『《松風》話をしに行ってくれるか?』
『分かりました。
ゴーレムの件を聞いてくればよろしいですか?』
慶次は頷く。
《松風》はゆっくりと沼へ歩いて行く。
慶次達はその場を動かずに見ていた。
いつも読んでいただきありがとうございます。
曖昧で正しいか分からない情報でも
依頼があれば活動するのが冒険者です。
それがアタリであったり
ハズレであったりするかなと。
今回はアタリの様ですね。
さて、ゴーレムは見つかるでしょうか?
何故、ゴーレムがこんな場所に出たのでしょう?
次回もゴーレム探しです。
次回を楽しみにしてください。




