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冒険者 傾奇者  作者: 豊葵 月


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第99話

第99話です。


今日の魔物の話から

先日の討伐の話。

魔物の情報が出てきます。


では、楽しんでください。

カインが

「そういえば、今日は魔物が

全く居なかったよな。

動物も居なかったよな?」

と話す。マルコムも

「そうだな。

まぁ、小物なら居るんだが、

強いモノとなると、確かに居なかったな。」

と話す。

「私達もティターンなどの小物は倒したわ。

まぁ、素材収集した感じだけどね。

後は山の主のケルヴァーンに話を聞いて来たわ。」

「え?神獣のか?何を話していた?」

「ケルヴァーンとは

凶暴化した魔物の事を話していたの。

でも、あの山から草原に出たところで

ルファゼルの群れに会ったんだけど、

凶暴化した魔物を知らないって話していたの。

これってみんなはどう思う?」

ゼノンが驚いて話す。

「ケルヴァーンが知っていて

ルファゼルが知らないというのは

本来ならおかしい話だぞ。」

「そうなのよね。

だから、マスターに報告したわ。

ゼノン達の討伐場所はグラネイドの近くだったの?」

「ちょっと待ってくれ。

地図を出す。いや、ここだな。」

ゼノンがテーブルに地図を広げ

グラネイドとシルヴディアの

真ん中ぐらいの場所に指を置いた。

カインが

「でも、倒したのはここじゃないか?」

カインがレオナの印をした場所を指差す。

そこはグラネイドに近かった。

「という事は俺達はここまで知らない間に

魔物に誘導されていたのか?かなりの距離だぞ。」

みんなが困惑の顔をする。慶次が

「戦っておれば距離の感覚は鈍るのではないか?

どれぐらい離れておる?」

「歩くと1日はかかると思いますよ。」

「その程度の移動なら戦さの場では普通であろう?

何日、戦っておった?」

「3日、いや。4日だと思います。」

「それならば普通に移動するだろう。

感覚は同じ景色だったのなら

ズレるのは致し方あるまい。」

「そんなものですか?

こういう戦いは初めてでして。

本来はその場で討伐できる魔物ばかりでしたし。」

「そうだな。俺の國の様に陣を敷かんのだろ?

だとしたら、

戦いながら移動するのは普通であろう。

どこかに誘導されておったかもしれんな。」

ゼノン達が驚いて慶次を見る。

「誘導ですか?

やはり、俺達が無意識に

何処かに連れて行かれていたと?」

カインが驚いて慶次に聞く。

「まぁ、絶対にそうだとは言えんよ。

俺はその討伐を知らんしな。

だが、戦さ場においてそういう戦法も

あるという事だ。

罠を仕掛けた所へ知らず知らず

敵方を進ませるなどな。

その為には敵方の情報は欠かせんがな。」

ゼノンは驚いて慶次を見る。

「という事は俺達は魔物に誘導されて

本当に危ないところだったと?」

「そうとも限らん。

これは決めつけるには早過ぎる。

凶暴化した魔物には言葉が通じんと聞いておる。

しかし、凶暴化同士だったら?

これは確認できるものでは無い。

今後もそれは同じ事。」

慶次の話にみんなは顔を見合わせる。

「こういう場合はどう戦って行くと

良いと思いますか?」

慶次は暫く考えるが

「それは分からん。

俺の國の戦さには戦さを始める合図がある。

確かに、奇襲もあるが、

それでも双方が自分が決めた場所へ陣を敷く。

敵がどこにいるか、どんな戦さになるか

戦力はどの程度かも大体は分かっておった。

が、凶暴化した魔物はどこにどんな魔物がおるか

分からんのだろう?

そんな相手に戦い方は一つしかない。

勝つ事だ。そうは思わんか?」

「確かにそうですが、簡単には。」

「当然であろう?

相手が分からんのだから。

しかし、回数を重ねれば相手の事も見えてくる。

その為には勝つしかなかろう?

相手がどんなモノか分からんのは

向こうも同じではないか?

魔物がこちらの情報を掴んで戦うとは思えんがな。

それは俺が魔物と対峙して感じた事だ。

回数も少ない。

だからこそ、俺の考えだけで

決め付けて戦うのは避けた方が良い。

今、俺がやっておる情報収集は

どんな相手にも誰もが勝てる様にする事。

だからこそ、勝った時の戦い方や

相手の様子は共有せねばなるまいて。

今まで、やってこなかったであろう?」

ゼノンは頷く。

「確かにそうですね。

こういう場所で今回の討伐の話はしますが、

それをマスターに話す事は無かったです。

する必要も無いと。

報告も勝ち負けだけでしたし。

話をここでする時も勝ち負けがメインでしたから。」

慶次は

「まぁ、今までなら

昔から知っている冒険者の下に付き

魔物との戦い方を教えてもらい、

それを下の者に教えるだけで良かった。

が、新しい敵の事は誰も知らん。

という事は戦った者が教えるしか無いという事だ。

確かに、誰かに話せば、その誰かが他の者に話す。

それで勝ち方を覚える事もあるとは思うが、

それでは遅い。

勝ち方を全員が知る前に知らない者が 

戦い敗れてしまう事がある。

情報というのは誰よりも早く

手に入れた者の勝ちよ。」

慶次の話に誰もが納得する。

「まぁ、今日は呑みながら聞こうか。

先の討伐の戦い方と相手の種類や勝ち方を。」

ゼノン達は慶次に討伐の話をした。

魔物の種類、向こうの戦い方。

どんな攻撃が有効か。

慶次は《空蝉》に全てを記録させた。


いつも読んでいただきありがとうございます。


気が付けば99話になってました。

次の投稿が100話です。


魔物の話が尽きません。

次回は

凶暴化した魔物との戦い方や様子などを

詳しく聞くようです。


では、次回も楽しみにしてください。

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