第5話
第5話です。
日本人はやっぱりお米が無いとなと思って
それならばと日本的な国を出しました。
どんな国かは後のお楽しみです。
部屋を出たグレゴールは厨房に急いで向かった。
(米という物が
シルヴァディアにあるのなら
料理の味付けや
箸とかいう道具もあるかもしれない。
料理の味付けにはこの時間ならまだ間に合うか。)
厨房に着くと中は戦場の様だった。
「おい、鍋を持ってきてくれ。」
「玉ねぎはどうした。」
「魚を3枚に捌いてくれ。」
「メインはどうします?」
グレゴールは厨房の一番奥の
竃の前に立つ男に声をかけた。
「おい、アルドリック。
お前はシルヴァディア王国に
行った事があるか?」
「おぉ、グレゴールじゃないか。
急にどうした?
シルヴディア王国か?
無いなぁ。どうしてだ?」
「いや、召喚者のマエダ様の国には
米という食べ物があるらしいのだが、
シルヴディアにも米という物が
あるみたいなんだよ。」
「シルヴディアの食事が好みって事か?」
「いや、それはまだ分からん。
しかし、似ている物ならば
喜んでもらえると思わないか?」
「確かにな。ちょっと待ってくれ。」
アルドリックは向きを変え
「おい、誰かシルヴディア王国に
行った事のあるやつはいるか?」
厨房に響き渡る大声で叫ぶ。
「相変わらず、大きな声だな。」
グレゴールが大袈裟に耳に手を当てる。
「料理長、俺は一度行った事がありますよ。」
ニコラスが手を挙げた。
「食事はしたか?」
「えぇ。泊まった宿でいただきました。
不思議な料理でしたよ。
味もこの国とは全然違いましたし、
ただ、芳醇な香りで美味しかったです。」
「当たり前だが、ここの調味料には無いだろ?」
アルドリックが尋ねる。
調味料を見ているニコラスは頷く。
「えぇ、ありませんね。
ただ、商店に売っているのを見た事がありますよ。
シルヴディア出身の者が購入するらしいです。」
「本当か?
おい、グレゴール、悪いが買ってきてくれんか?」
「あぁ、買ってくる。
ついでと言っては何だが、箸という物はあるか?」
「箸?何だそれは?」
「シルヴディア王国の人達も使わないか?
マエダ様が言うにはマエダ様の国では
細い棒を2本使って食事をするらしい。」
「棒切れ2本で食事をするのか?
中々、面白い国だな。
シルヴディアの方々がこちらに来られた時でも
普段と同じ食器だからな。
箸とかいう物は用意してないな。」
「そうか。
では、それも見てこよう。
ニコラス、その調味料の名前は分かるか?」
「えっと、確か。
味噌とか言った様な?
他にもあるかもですが。」
「味噌?
マエダ様が米と味噌汁と仰っていたな。
では、見てこよう。
使用方法も聞いた方がいいか?
俺は、料理の事は全く分からんが。」
「知っているよ。」
アルドリックは笑った。
「そうだな。今、手の空いてるやつは…。」
「あ、私が行きましょうか?」
エリーナが手を挙げる。
「パンの準備は大体終わったので、
後はミロナに任せても大丈夫だと。」
アルドリックは頷く。
「ミロナ、パン発酵が済めば
後は焼くだけだからよろしくね。
デザートは私が帰ってからでも
間に合うだろうし。
もし、私が帰って来ずに
時間が無くなりそうなら、
クリームを泡立てておいてくれる?」
「分かりました。お任せください。」
「では、料理長、行ってまいります。」
「じゃ、アルドリック、
料理の味付けはちょっと待っていてくれ。
何に使えるかは味噌とか言う物を
買って帰ってからでないと分からないからな。」
「おう、分かった。
じゃ、みんなもそのつもりで
段取りしておいてくれ。」
アルドリックは指示を出し、竃へ向き直し
火加減を調整しだした。
グレゴールとエリーナは急いで城を出た。
いつも読んでくださりありがとうございます。
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魔物の話をと思っていたのですが、
料理話を先にと思って変えました。
すみません。
料理とはその国を表すと思っています。
日本は島国で食材は大陸に比べて
少なかったと思っています。
なので、調味料が発達したのかなと。
まぁ、中国から入ってきた物が
大半でしょうけど、それを発展させたのは
日本の島国という環境だったのではと。
お米も国によって色々な種類がありますよね。
シルヴディア王国にある物が日本とどう違うのかは
またのお話です。
次回こそ、魔物の話をする予定です。




