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魔法チートのなれのはて  作者: ナベのフタ
ダンジョン編
34/37

第5話 お宝の中身は

今回の『川底お宝サルベージ作戦!』では我を見失って魔力を過剰に使いすぎてしまった。

 クリスタルゴーレム作成に魔力300。

 セノビアとクリスタルゴーレムの視界共有手術に魔力200。

 クリスタルゴーレムの頭部へのマジックライトに魔力50。

 完成したクリスタルゴーレム一号へ込めた魔力2000。

 そして宝箱回収までの操作に魔力3000。


 合計5550魔力。

ミスリル剣に貯蓄された魔力がまだ50億もあることを考えれば微々たるものだが、こんなペースで使っていては老後の魔力が心配だ。

 まだ俺の魔力については何も解決策がないのが現状なのだからもっと節約しないと。


 …だが今回は許す!

 だって宝箱をゲットしたんだから!!


「やったー! やったぜ! ぐぴゃぴゃぴゃぴゃ! もう最高の気分だ!」

「ご主人様笑い方がヤバイです」

「その年でジャンキーね」


 二人がドン引きしているが気にしない。

 今の俺は最高に幸せなのだ!


「ぐぴゃぴゃ! お前らももっと盛り上がれよ! 今ならキスでもなんでもしちゃうよー!」

「ないわ~」

「…ないですね」


 セノビアは軽い感じで断ってきたが、シャラは少し考えてから冷静に断ってきた。傷つくわ~。

 エルフどもめ、千載一隅のチャンスを逃したことに後悔するがいい。


「それよりも宝箱を開けてみましょうよ」

「気になります!」

「ぐへへ、そうだな!」


 俺は宝箱に手をかける。


「…」

「「…」」

「…」

「…開けないんですか?」

「…なんか…怖くなってきた」

「「はあ?」」


 だってそうだろ。あんなに欲しかった宝箱の中身がクズアイテムだったらどうするよ? 俺他の冒険者にめっさ自慢したんだけど。

 あれ? 冷静に考えるめっさ恥ずかしくねぇ?

 あっ、ダメだ。これは俺の黒歴史の1ページとなった気がする。


「も、もうこれはこのまま開けないでいいんじゃないかな?」


 思い出は美しいままに…。


「「馬鹿言わないでください!」」


 はい、ダメでした。

 覚悟を決めて宝箱の蓋を開ける。


「変なのしか入ってなかったら責任取れよ!」

「しつこいわよ~その時は諦めなさい」

「大丈夫ですよご主人様。その時はまた別の宝箱を探しましょう」

「ええいっ! どうなっても知らんぞ!」


 アニメの脇役みたいなセリフを吐きながら宝箱の蓋を完全に開ける。

 

「…おおおぉ」


 宝箱の中身は価値は分からないがそれなりにアイテムが詰まっている。これだけの量があるならハズレというわけではないだろう。


「どれどれ…」


 俺は一つ一つ手に取り確認していく。見たものからセノビアやシャラに渡していく。お金もたくさん入っているの数えてもらう。

 宝箱の中身は整理するとこんな感じだ。


・???の短剣

・???の篭手

・???のバックラー

・ポーション×2

・MPポーション×1

・金貨×2枚

・銀貨×30枚

・半銀貨×10枚

・大銅貨×150枚

・銅貨×200枚


 ???の装備は今この場では鑑定できないものだ。

 ダンジョンで見つかる装備は大抵何かの効果が付与されているので、ただの装備ということはあまりないらしい。

 薬もポーションとMPポーションの小瓶が入っていた。これも鑑定してみないと下級、中級、上級のどれなのか素人目では区別がつかない。

 鑑定はギルドに行けば有料でしてくれるので帰りへの楽しみが出来た。


 それにしてもお金はたくさん入っているのにほとんど銅貨ばっかりだな。

 小銭はあっても困らないけど換金所じゃないんだからもっと金貨を奮発しろよ。白金貨出せ! 白金貨!


 お金の価値早見表!

===================================

 銅貨=十円、大銅貨=百円、半銀貨=千円、銀貨=一万円、金貨=十万円、白金貨=百万円。

===================================


 今回の宝箱に入っていたのは大体五十万円ぐらいか。

 大金ではあるけどあの労力に見合うかといえば悩むな。

 ???装備に期待するしかないか。


「それじゃあ山分けをしよう! 初めてのお宝だから???装備は一人一つな!」

「ええ!? ダメですよ! これは全てご主人様のものです」」

「そうよ。私たちって一応ラウス様の奴隷なのよ。普通は奴隷に宝箱の装備品どころか銅貨の一枚も渡さないのよ」

「いいって! 記念に持っておこうぜ!」


 二人は遠慮しているようだ。あのセノビアにそんな気回しができるとは驚きだが俺は気にしないぜ!


「俺バックラーもーらい! 残りは早い者勝ちな!」

「じゃあ私は短剣をもらうわね~」

「あっ! それじゃあ私はこの篭手を」


 三人で均等に分けられて良かった。

 残りはお金を適当にシャラとセノビアに持たせて回復薬は全部俺のアイテムポーチにしまった。

 二人は???装備もアイテムポーチに収納したけど俺はその場で『???のバックラー』を装備した。


「ラウス様、鑑定前の装備は気を付けないと呪われた危険な物も多いのよ~」

「マジ!?」

「ご主人様すぐに外してください!!」

「まあそれには禍々しい魔力も感じないから大丈夫だと思うけれど」


 お、驚かせやがって。

 このバックラーは気に入ったから呪い装備とか困るぞ。片手にお手軽に装着できるし、銀色と銅によるアート模様が気に入っているんだ。

 一応ホーリーかけとこうかな…。









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