表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者から秘湯屋に転職します  作者: 藤泉都理
肆 第二の首都の蓬篇
PR
77/199

根性なしっ




 『六花彩湯国りっかのさいゆこく』の第二の首都の『蓬』。


「おい! あの僧侶のガキは恐ろしいなっ!」

聖月せいげつだろ! 俺たち勇者一行の中で一番強いと思うぞ!」

「ふはははははははっ! だろうなっ! わしとおめえを閉じ込めちまうなんて恐ろしいガキだっ!」

「聖月のおかげで思いっきり闘えるんだ! 聖月に感謝しろよ!」

「おうっ!」


 聖月が創った形の定まっていない結界内にて。

 充満する白い湯煙と蓬の香りに物ともせず、芽衣めい乱斗らんとに従属する魔物である沢茨さわじへと攻撃を続けていた。


「ふははははははっ! しっかしおめえ本当に鈍感だな! この窒息しそうな湯煙と蓬の香りを実は何も感じていないのではないか?」

「ちゃんと感じてるぞっ! 元気が出るって感じだっ!」

「ふははははははっ! 化け物めっ! わしは自分で噴出させておきながら眩暈がしてきたぞっ!」

「休息を取るかって!?」

「おう! 頼むっ!」

「分かった!」


 芽衣は聖月からもらった結界解きの札を、形を変え続ける結界に張ろうとした。結界に避けられた。張ろうとした。避けられた。張ろうとした。避けられた。張ろうとした。避けられた。


「おいっ! 沢茨っ! 結界からまだ出られそうにないっ! 根性で噴出を止めろっ!」

「おうっ! 芽衣っ! おめえだけでも結界から出ろっ! おめえが傍に居ると興奮するっ! 噴出が止められねえっ!」

「いやだから出られねえって言ってんだろうが!」

「ああ簡単に諦めんなっ! 根性なしっ!」

「誰が根性なしだっ!」

「やるかあ!?」

「おうっ!!」











(2025.1.26)




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ