説明
『六花彩湯国』の第二の首都の『蓬』。
濃厚な白い湯煙と蓬の香りを噴出させていた魔物、沢茨を芽衣が倒した事。
何故か意気投合した沢茨と芽衣がまだ闘い続けている事。
芽衣と闘い続けていると、沢茨が興奮して濃厚な白い湯煙と蓬の香りを噴出させ続けてしまうので、これでは生活できないと『蓬』の住民から苦情が入り、『蓬』の最東端の住民も観光客も訪れない場所に、芽衣、沢茨、聖月、箕柳が居る事。
奏斗と純銀の竜になってしまった箕柳を見つけたエルフの少女、理瑚から状況説明を受けた事。
箕柳は毒竜だという事。
百年に一度訪れる毒竜の鱗の生え変わりがまさに行われようとしていた最中で敏感になっていた時期に加えて、雪と氷の依り代にとっての毒である白い湯煙と、毒竜にとっての毒である蓬が組み合わさった事により、箕柳は命の危機を感じてしまっては、己の操作ができなくなってしまい、己を護るべく、本来ならば、鱗の生え変わりを邪魔されない為に己の周囲のみに纏う毒を、必要以上に、濃くて深い猛毒を広範囲に放ってしまった事。
その箕柳の猛毒を間近で摂取し続けた事に加えて、吸血鬼である魔王、乱斗の吸血行為により、奏斗は死亡してしまった事。
箕柳は今、雪と氷の依り代に本来の姿である毒竜が包まれ保護された状態にある事。
箕柳の鱗の生え変わりは行われておらず、そして、いつ行われるのが分からず、行われる場合、今回のような悲劇が起こってしまう可能性は否定できない事。
奏斗の死体は理瑚が持って行った事。
箕柳の放った毒の犠牲者は奏斗だけである事。
「箕柳さんの回復を待って、これからどう動くのかを話し合おうと芽衣さんと決めました。なので、まずはご自身の回復を第一にお考え下さい」
「………ああ」
「箕柳さん。逃げないで下さいね」
「………ああ」
(2025.1.26)




