表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者から秘湯屋に転職します  作者: 藤泉都理
肆 第二の首都の蓬篇
PR
63/199

っげ




 『六花彩湯国りっかのさいゆこく』の第二の首都の『蓬』。


箕柳みやぎ。大丈夫?」

「だいじょばない」

「おいたわしや。箕柳さん」

「もうさっさと『蓬』は通り抜けて、『紫陽花』に行っちまおうぜ。このままここに居たら箕柳が蒸発しちまう」


 頭部に垂れ耳のような羽毛がある、両の掌に乗る大きさの純白の梟と成り果ててしまった箕柳に、風の魔法を使って速度を上げながら駆け走る芽衣めいと、芽衣に負ぶさる聖月せいげつの視線が集中した。

 芽衣の風の魔法によって速度を上げて、箕柳を肩に乗せて駆け走る奏斗かなとは、芽衣の意見に賛成だと言った。


「とりあえず『紫陽花』まで行って芽衣は箕柳とそこで待機。僕と聖月で『蓬』で情報収集するから。ほら。劉吉りゅうきちの情報によると、『蓬』に魔物が出現しているって言ってたし。乱斗らんとかどうかは分からないけど、素通りはできないし」

「だったら、俺を連れて行けよ!」

「やだよ。芽衣を連れて行ったら戦力的には有難いけど、一人で突っ走ってどっかに勝手に行くから。それに箕柳の傍には芽衣が居てくれた方がいいと思うし。僕の傍には聖月が居てくれた方がいい。すぐに治癒してもらえるし」

「十歳のわたくしにこの蒸し地獄に舞い戻れと言うのですね。鬼畜」

「ごめんって。聖月」

「だいじょばない」

「おい。箕柳がそれしか言わないぞ」

「よっぽどきついんだね。早く『蓬』を抜けないと。芽衣。風の魔法でひとっとびできない?」

「今使っているのが目一杯だってよ。やっぱ。この白い湯煙。魔物の仕業なんだろうな」

「だいじょばない」

「わたくしの結界を突き抜ける事ができるのです。よほど暑苦しい魔物なのですね」

「暑苦しさこそ正義!!!」

「おっ!」

「っげ」

「最悪です」


 噂をすれば何とやらである。

 奏斗、箕柳、芽衣、聖月の前に魔物が出現した。

 しかし、湯煙で姿は見えない。











(2025.1.22)




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ