表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者から秘湯屋に転職します  作者: 藤泉都理
弐 王都の水仙篇
PR
35/199

腕組み と 水仙畑




 『六花彩湯国りっかのさいゆこく』の王都の『水仙』。


「まったく。わたくしに余計な力を使わせないで下さいよ。芽衣めいさん。二人も瀕死状態にするなんて。あなたはご自身の力をもっと自覚してください。あなたは武力だけで命を絶やせる力を持っているんですよ」

「悪かったって。でも、俺が命を奪うなんてそんなもったいない事をするわけがないだろ。命を奪ったらそいつの強くなる機会を奪う事になる。瀕死状態にするだけだ。死に際を味わうと生物は思いもしない力を会得できる事があるからな。へへっ。雪花せつか七愛ななみももっともっともっと強くなるといいな!」

「胸を張って言う台詞ですかもう」

「悪かったって」

「誠意を感じられません」

「え~~~。こうやって、負ぶって移動してやってるんじゃないか」

「当然の行動です。わたくしは治癒の力を使って疲労困憊しているのですよ」

「え~~~。だったらどうすればいいんだよ~~~」

「考えて下さい」

「う~ん。よし。じゃあ、俺と闘おう」

「誠意ではなく悪意を感じます」

「え~~~。え~~~。じゃあ。移動する時は俺がいつも負ぶさろうか?」

「結構です。疲労困憊している時だけで。あなたは急に修行だ闘いだと走り出すので、安心して負ぶさっていられません。走り出さないで下さいよ」

「大丈夫だって」

奏斗かなとさん。箕柳みやぎさん。絶対に芽衣さんの腕から腕を離さないで下さいよ」

「うん」

「任せろ」


 芽衣に背負ってもらっている聖月せいげつは、左右から芽衣の腕に腕を絡ませている奏斗と箕柳を見て言った。

 奏斗と箕柳二人がかりでも走り出す芽衣を止められるかどうかは怪しいが、何もしないよりは安心であった。


「よし。じゃあ、このまま横に並んで仲良く次の都市に行こうぜ!」

「うん」

「安全に移動して下さいね」

「魔王の情報も得られなかったしな」











(2025.1.17)






 『六花彩湯国りっかのさいゆこく』の王都の『水仙』。




「望んでいた光景は見られたって事で。まあ。役に立ったから。吸収しないでおくかな」


 水仙畑から少し離れた小さい丘にて。

 水仙畑を眺めながら温泉用の衣を身に着けて温泉(野天風呂)に入っていた七愛ななみ雪花せつかを眼下に納めては、ほくそ笑んでいた謎の人物は、次は『藤』かと呟いた。




「さあって。次は何が引っかかるかな?」











(2025.1.17)




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ