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図書室と先輩~ネオ!~  作者: にま
彼の憂鬱、彼女の鬱憤
11/102

その11 彼は食わず嫌いです。

オレはベッドに寝転がりながら、先輩から借りた本を読んでいた。

小説など読むのはいつ以来だろう。中一か中ニか? 忘れた。

だいたい教科書に出てくるものでさえ眠くなる。

まるまる一冊なんて無理だ。


なんて思っていたのに……。

なんだコレ。やっべ、面白すぎ!

オレは次々にページをめくる。


『君に合うと思うの。読んでみて』


そうだよ、別に本が嫌いなわけじゃなかった。小学校の時はよく読んでいたし。

課題図書を感想文書くためだけに読まされるのが嫌だった。

テストでいい点を取るためだけに読まされるのが嫌だった。

教師たちのあの押し付けがましさが嫌だった。

読書ってそういうものじゃないだろう。

そうしてオレはいつしか本を読まなくなっていたのだ。


おっと……。

予定のページ超えちゃったよ。終わりに……したくない。

あー、続きが気になる。読みたい。

でもなあ、ルールってか約束ってか言われたからなあ。


『いい? 一日に読むページ数を決めておくの。5ページでもいいし20ページでもいい。それをきっちり守るの。どんなに続きが気になったとしても、それ以上は読まないこと。できる?』


あの時はなんだそんなことって思ったけど、なんだよこれ、拷問かよ? 

あー読みたい。続き読みたい。でもなあ……。できるって言っちゃったんだよなあ。

オレは枕に顔を埋めて「読みてえ」とつぶやき、息を吐き続ける。

そしてそのまま息をとめること1分ちょっと。

ブハァッ!限界に達したところでオレは諦めて本を引き出しにしまう。

出ていると絶対読んじゃうからな。

オレはここで一つ確信する。


先輩はぜったい”S”だ。


ふぅ。それにしても、これってどんな意味があんだろ? 今度聞いてみよう。


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