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十和の時  作者: 樹月
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外からの言葉

「たっだいま〜!!あれっ十和がいる〜!!」

「うん。捕まえた」

一見クールな十和と依織の中に

いつもテンションが高い理恵が入ってるのも不思議だ。

それでも合うと思うからいつも3人でいる。

「さぁ、さっさと作っちゃうぞ〜」


「夜も遅くまでご苦労さん」

「お疲れ〜」

すでに8時をすぎ、外は真っ暗。

これから電車で帰るのかと思うと、ぐったり。

「克己ちゃん!」

「十和さん。今終わったんですか?」

「そうなの〜。一緒にかえろ〜。男の子が一緒だと安心だなぁ〜」

克己ちゃんは、イツキのクラスメイト。

しかもイツキの部屋のお隣さん。

イツキと克己ちゃんは、学校の寮に住んでいた。

なぜ十和ははいれなかったかというと

そう、成績がたりなかったからだ。

イツキと克己ちゃんは、学年1、2を争うほどの頭のよさ。

とうてい十和にはムリだ。

「克己ちゃんのクラス、文化祭は何やるの?」

「ちゃんってやめてください・・・。シンデレラですよ!イツキが王子!」

「は?!相手は・・・」

文化祭定番の、シンデレラをやるらしい。

もちろんイツキが王子。

他の女が作った衣装着て、他の女のための王子を演じる。

腹立たしいとしか言いようがない。

「裕子ちゃんです!キスシーンもあるんですよ!」

「バキッ!!」

偶然、十和が踏んだ木が勢いよく折れた。

十和の心を表しているかのように。

裕子とは、イツキのクラスメイトで、特別かわいいわけではないが

男の子たちが好きそうな、適度にチャラけていて

話しやすそうな女の子だ。

もちろん、14歳。イツキとあう歳だ。

十和は常に、歳の差のことを考えていた。


同い年の女の子がいっぱいいる中、

なぜわざわざ高校生の十和を選んだのか?

十和はもちろん一目ぼれだったわけだから、

イツキのことをめちゃくちゃ好きだけど、

なぜ、イツキは十和についてきた?

彼女と別れたばかりだからといって、

あのときなぜ十和を選んだ?

「おーい」

「ん?あぁ。あれ。もう寮じゃん。ごめんごめん」

「じゃぁまた明日。」

「はいはーい。」

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