中18
大変、お待たせしました。
「レオ様!この外交の話、何とか外交大臣に対応してもらうことができると思いますわ!」
「?・・・確かに大臣が対応できれば何の問題もないが、大臣は今、北の国に外交で出かけていて戻ってくるのは来週のはずだから難しいと思うが・・・」
「確かにこのままでは難しいお話ですが、来週に帰国するということは既に外交は終わっている状態かと思いますので、私が国境まで迎えに行ってまいります。」
「・・・・その手があったな」
現在、外交大臣が訪れている北の国は王都から馬車で1週間ほどかかる場所にある。詳しくいうと、馬車で国内を5日、北の国を2日移動する必要がある。
5日間かかる国内の移動に転移魔法を使えば、外交の使者が来る日に間に合わせることができるため、大臣に外交の話を任せることができるという提案である。
緊急事態でない限り、外交の移動で転移魔法を使わないように決められている。
だが、この決まりは外交で他国内を移動する際というのが条件であり、国の中であれば転移魔法を使っても問題ないのである。
まぁ、そもそも転移魔法は空間魔法の上級魔法のため、使える者が少なく馬車での移動が一般的である。
そのため、転移魔法を使うという発想はティアが思いつくまで誰も思いつかなかったのであった。
「しかし、他国の使者が来る日に間に合ったとしても大臣がこの話について詳しく報告を受けている暇はないと思うが、そのあたりはどうするんだ?」
「大臣が戻ってくるまでに私が資料を作りますわ。それと各方面にも話を通しておきますので問題ありませんわ。」
「決まりだな。それじゃぁその方向性で話を進めよう。」
「はい!」
資料をこの短期間で準備して各方面に話を通さなくてはいけなくなりましたが、やってやりますわ!
それで今回の外交に行かなくてよくのであれば、2日ぐらい徹夜したとしても大したことありません!
そうと決まれば、手を回さなければ!!
それから2日間、ティアは食事とお風呂以外の時間を全て仕事にまわし、資料の作成、関係者への連絡等、外交に必要なものを全て用意した。
後は大臣を迎えに行くだけである。
ちなみに外交大臣の迎えに関しては、北の国との国境にある門の責任者に魔法通信機で、外交大臣が来たら連絡をよこすよう指示している。
「・・・ふぅ~。さすがに2日間で、この量の仕事を終わらせるのはしんどいですわね・・・。」
バキ、ボキっとこった肩をほぐしていると通信機から外交大臣の到着の知らせがきた。
「あと、もうひと頑張りですわね。」
ティアは外交大臣を迎えに国境の門まで転移した。
外交大臣は、ティアが迎えに来ることをまだ知りません。
次は、大臣目線でのお話です。
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