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中19

大変、お持たせして申し訳ありません!

今回は外交大臣目線のお話です。






ー外交大臣sideー


北の国との外交が終わり、帰国するために馬車に揺られて2日、国境の門が見えてきた。


この二日間、一日のほとんどを外からは見えない馬車の中で過ごしていたが、他国の中を移動していたため、気を抜かず外の街の様子を確認していた。


国内を移動する際も気を抜いていられるわけではないが、それでも他国と自国では気の張りつめ具合は変わってくる。


城に戻れば不在の間に溜まった仕事をかたずけなくてはいけないが、城に戻るまでの5日間はのんびりと過ごせる。


どうやってこの五日間を満喫しようかと予定を立てながら、早く国境を越えたいと考えていた。


なのに・・・なぜか、国境の門を通ろうとして止められている。


今まで幾度と国境を行き来しているが、こんなことは初めてだ。


それに、状況を確認しに行った秘書官が戻らない、どうなっているんだ?


確認しに外に出たいが、秘書から絶対に外に出るなと言われているしなぁ・・・。


どうするべきか悩んでいると、馬車の扉が開き秘書官が戻ってきた。


「いったいどうなって・・・・って、どうした!顔が真っ青だぞ!?」


普段表情一つ変わらない秘書官の顔が、見るからに真っ青であった。


「・・・・・・・・・・ティリーシア・フォリー様から通してはならないと言われているそうです。」


「・・・・・」


ティリーシア・フォリー様といえば、この国の第二王子のレオリート・リスタニア王子の婚約者であり、三大貴族の公爵家の長女で権力がある。


そのうえ本来、王子妃になってからこなすはずの外交の仕事を既にいくつか担当していて、彼女が担当する仕事はいつも完璧な仕上がりな

ため、様々な人から良い印象を持たれている存在。


さらに顔も広いため、彼女の手元には様々な情報が集まる。


絶対に敵に回してはならない人物の一人である。


そんな方から入国させてはいけないと言われているなんて・・・・俺はいったい何をやらかしたんだ?


頭を抱えながら何故こうなっているのかを考えたが、まったく思い浮かばずにいた。


「っは?!もしかして外交に出かけるたび、帰りしに羽を伸ばしたり、妻や娘にお土産を買っていることがまずかったか?」


「それが理由ではないと思いますが」


「なぜ、わかる?」


「以前、フォリー様から外交大臣(アークトル様)がちゃんと休めているかというご質問をいただきました際、外交の帰りに羽を伸ばされていることをご報告しましたら、納得されていらっしゃいましたよ?それにご報告した内容に関して、何もおっしゃっていませんでした」


「そうなのか・・・。なら、何が・・・」


ようやく思いついた考えは、秘書官によって違うということが証明された。


これ以上、思いうかばないんだが・・・・。


しかし国に入れないとなると、家族に会えない。


妻に愛想をつかされてたり、娘に顔を忘れられたらどうしよう?!


普段はものすごくしっかりしていて、外交大臣という仕事を任されるほどの人物だが、一仕事を終えた後の帰りで仕事モードがお休みモードになっているため、混乱気味であった。


帰国できないよりも、家族に会えないことにショックをうけ、落ち込んでいると馬車の扉が開いた。


「アークトル様、ティリーシア・フォリー様がいらっしゃいました。ご案内いたしますので、馬車から降りていただいてもよろしいでしょうか。」


今、この兵士はなんと言った?・・・フォリー様が直接いらした?


本当にどうなっているんだ??


大臣の頭の中は「?」でいっぱいであった。


ちなみに秘書官は大臣の悩みっぷりを見て冷静になり普段の表情に戻っていた。






ようやく、新しい人を登場させることができました。


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