中13
お待たせしました!
ティアの機嫌の悪さが一定のピークに達しようとしたその時、救世主は現れた。
まぁ救世主といってもただ単にレオが来ただけなのだが、この状況を変えられるのはティアの恋人であるレオしか出来ない。
ティアの機嫌が直らなければ、校門の壁のひびはどんどん酷くなり、壊れてしまう可能性もある。
一応貴族の子息や王家の者が通う学園のため、校門の壁(学園の周り)には防御魔法がかかっており、普通であれば壊すことはもちろん、ひびを入れることなどできない。
しかしティアはこの国の5本の指に入る力を待つ魔法使いであり、ティアの感情によっては1,2位と争えるぐらいの力を持っている。
そうなると、いかに頑丈にできている壁や結界であってもひびが入ってしまうのである。
そのため、これ以上壊れないようにするためにはレオがティアの機嫌を直さなくてはならない。
今日の平和のために周りにいる者たちは、レオの行動を見守った。
なんだが、いろいろと面倒になってきましたわ。
気絶させて使い魔たちに王城へ送り返させましょう。
周りが見守っている中、ティアはだんだん文官の相手をするのが面倒になり、この会話を終わらせることにした。
思いついた方法は殺気を飛ばして気絶さてから、自分の使い魔に王城へ帰すというものだった。
普段のティアであれば話を終わらせるにしても最善な方法を選択するのだが、なんせ今のティアの機嫌は今までで婚約破棄騒動の時の次ぐらいに悪い。
そのため、相手の扱いが少しザツになり気味である。さらに加えると直属の部下ではないが外交を務めているティアの部下の位置にも存在している文官達なので、扱いが適当になっている。
普段であればティアは部下たちにはものすごく優しい。ティアの下である外交官の文官達は、羨ましがられるほどティアによく気を使ってもらっている存在である。
そんな部下達への態度が適当になるほど機嫌に悪いのだった。
会話を終わらせようと学園を背にしているティアはまだレオの存在に気づいておらず、目の前の文官達に向けた殺気は・・・
レオがティアに抱きついたことで、一瞬にして消えたのであった。
「・・・。レレレ、レオ様?」
殺気を飛ばそうとしたとき、後ろからいきなり抱き着かれた私は思考が止まってしまいました。
だってこの感じは・・・私の大切なレオ様なんですもの。
レオ様のことを間違えるはずはありませんが、動揺してしまった私はレオ様にレオ様であるかを確認してしまいました。
「ティアが遅いから心配したよ。」




