中11
長らく、お待たせしました。
レオ様と思いが通じたあの日から一月が経ちました。
レオ様と今日は何の話をしようかと考えながら登校していたところに、数人の文官の制服を着た人が私の目の前に現れました。
その方達が口を開く前に決めていた答えを伝えます。
「嫌です。」
「そこをなんとかお願いします!」
「何度も申しますが、今回は嫌なものは嫌です。」
文官の方が頭を下げながらお願いしてきましたが、私の気持ちは変わりません。
今回は譲りませんよ。
現在何が起こっているかというと、王城(外交官)から次の仕事の依頼がきましたが、それを断っているところです。
実は数日前に王城から外交の仕事の連絡が来ていましたが、内容を見た瞬間魔法で燃やしましたので、私の中では今回の仕事はなかったことになっていますの。
仕事の手紙を燃やしてしまうなんていけないっということはわかってはいましたが、気付いたら燃えてしまっていましたのよね。ですから今回のことは仕方ないですわね。
・・・・決して、内容を見てショックだったから燃やしてしまったわけではないのですよ?
「ティリーシア様しか対応できる方がいないのです!ですからどうかお願いします。」
「対応できるものが私しかいないって、言っていて情けなくはないのですか!それにこの案件なら私で無くとも副大臣で対応できますわ。」
「・・・それが、ガザハル様は現在別件を抱えていらっしゃる為、国を離れられないのです。ですからどうかお願いします!」
この人たちはそんなに私とレオ様を離したいのでしょうか・・・少し頭にきますわね。
「お断りします。そもそも私はまだ学生の身なのですよ。私が対応すべき外交の仕事に関しては働きますけど、私が対応しなくても良い仕事まで対応しませんわ。それにこの仕事の場所をあなた方は確認しましたの?片道に、一月もかかる場所ですのよ!それにこの内容、私がどんなに頑張っても半年はかかる内容ですのよ!?行って戻ってくるまでに8ヶ月はかかります。そんなに長い間、国を離れるつもりはありませんわ。」
ティアが先程から断っている理由は仕事のかかる期間が、関係している。
瞬間魔法が使えたとしても外交官の仕事で行くとなると魔法で移動するわけもいかない為、時間がかかってしまうのだ。
それにやっと気持ちが通じ合って幸せ真っ盛りの中なぜ?と感じている。
副大臣の別件というのはどうせ身内のことだろうと想像がついているティアであった。
現在校門で多くの人の目にさらされている状態である・・
「そこを何とか!!」
「嫌なものはい・や・で・す・わ!!」
仕事の内容と自分が対応しないといけないという理由が納得いくものではなく、さらにお願いされている場所が学園の入り口といういろんな人の目にさらされ、噂の種を提供しているのと同じような状況で、それに加えて、レオ様と何をして過ごそうかと楽しく考えていた幸せ気分を台無しにされたティアは心底機嫌が悪い。
最初は何とか漏れ出す魔力を抑えながら話していたが、機嫌が悪くに連れてどんどん漏れ出す魔力が増えており、校門の壁にひびが入り始めた。
先程まで楽しそうに眺めていた観客は身の危険を感じ、急いでレオを呼ぶよう校舎に向かって走り出す者と、学園長に連絡を取りに行く者が現れ始めた。
見事な連携である。実はティアの機嫌の悪さで学園のものが壊れたことが多々あったりなかったり・・・。
既に席についていたレオはものすごい勢いで走ってくる生徒からティアの話を聞くと窓から飛び出してティアのところに向かった。
階段から行こうよ・・・・・。
ちなみに学園長はその話を聞いて、ひっくり返ってしまいました。
まだまだ、続きそうです。




