中10
お待たせしました。
「ティア、気持ちは嬉しいが、危ないからそんなことをしてはダメだ」
「まぁ、レオ様ったら心配し過ぎですわ。私、こう見えても得意ですのよ?」
2人が何について話しているかと言うと・・・
レオと改めて気持ちが通じ合ったティアは、いつも作っていたとびっきり甘いお菓子ではなく、普通の人が美味しいと思える甘さのお菓子を作ってきていた。
それに加えて今回はお菓子だけではなく、サンドイッチも作ってきたのだった。
それを最近恒例になってきたランチタイム(遠くから大勢に見守られるランチタイム)でレオに見せながら、作っている時の話などをしていたのであった。
「たしかに、ティアの作ってくれる物は美味しいし、手先が器用なのも知っているが、刃物を使ってもしティアが怪我でもしたら...。」
「ふふ。心配してくださってありがとうございます。でも、もっと上手くなって色々レオ様に食べていただきたいですわ」
「…ティアには、かなわないなぁ。そんなことを言われたらダメとはいえないだろう。」
レオはティアを抱きしめながらそう言った。抱きしめられたティアは、レオに身体を預けて幸せそうに目をつぶっていた。
そしてたまにスリスリと顔をレオの胸元に擦り付けた。レオは優しい眼差しでティアを見て頭を撫でていた。
まぁ簡単に言うとラブラブの会話だ。
あれから1週間が過ぎて最近では、見慣れた光景だが最初はたいへんであった。主に周りの人が・・・。
婚約破棄宣言?のあったあの日、2人の微妙にずれた勘違いの溝はなくなり、晴れてラブラブとなった。
それからの2人は、いつでも見てる方が恥ずかしくなるほど仲がいい。
しかし、それまでの2人は挨拶をしたり、お昼を共にしたとしても、どこかお互いに壁があるような雰囲気だった。
それが、大騒ぎのあった次の日には現在のようにラブラブになっていた。
周りからしてみれば何事!?っと混乱するはめになった。
混乱した大勢は、本人達と仲のいい友人達に質問ぜめした。
ラブラブな雰囲気の2人に聞きにくいと言うのもあるが、そもそも2人の身分が高すぎて気軽には話しかけられないためでもある。
質問攻めにあった友人達は、深掘りしない程度に2人がもともと思い合っていたと答えた。
質問攻めは、3日間程続いた。
質問した人達は、知った情報を知り合いに話す。という行程が続き、数日間で学園中、世間に知れ渡ったのだった。




