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神滅者  作者: おまめ
始まり
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5/39

焦る

『神』それは古来からいると信じられ人々の拠り所となる存在。


この世界は奴らの手によって創りだされ、発展させられ、そして滅ぼされていく。


神々は気まぐれでありながら絶対的であり、その意思一つで文明は栄え、あるいは一夜にして消え去る。


そんな神々を滅ぼし、自らの力としていった“もの”がいた。


この物語はそのものの姿を示し、語り継いでいくものである。


神域に踏み込んだそのもの。

---


そこにいたのは、一柱の神。

ただの神なら良かった


だが――


その存在は、これまでとは明らかに異なっていた。


---


“理解できない”。


---


そのものは即座に解析を行う。


神の権能。

弱点。

構造。


---


だが――


情報が多すぎる。


---


処理が追いつかない。


---


視認しているはずの情報が、意味を持たない。


繋がらない。

まとまらない。


その神の権能。


『不明』


---


能力が存在しないのではない。

むしろ逆。


“過剰”であるがゆえに理解できない。


解析を行おうとした瞬間。

情報が溢れ、思考が分断される。


---


そして――


神の弱点。


通常、神の弱点は権能と紐づいている。


能力を理解すれば、弱点も導き出せる。


---


だがこの神は違う。


---


解析不能。


---


ゆえに――

弱点も不明。


“終点が見えない”。


それが、この神の本質だった。


---


神は動く


手に持つ剣。


その刀身に、異常が走る。


ノイズ。


存在が揺らぐ。

輪郭が崩れる。

意味が定まらない。


---


その剣にもまた、『不明』が宿っていた。


---


そして――


振るう。


斬撃。


だがそれは“斬撃”と呼べるものではない。


認識ができない。

理解ができない。


“何をされたのか分からない”。


その攻撃が、そのものへと届く。


だが――


無論通じない。


『超越』


理解不能。

解析不能。


関係ない。


そのものは、すべてを踏み越える。


どれだけ意味が不明でも。

どれだけ構造が破綻していても。


“結果”だけを無視する。


攻撃は成立しない。


そしてそのものは動く。

---

『封印』

対象は――剣。

---


ノイズが消える。


不明だったものが、固定される。


ただの剣へと変わる。


だが――


神は、笑っていた。


勝利を確信したような顔。


理由は明確だった。


---


そのものは、これまで神を滅ぼしてきた。


すべて。

解析し。

理解し。


弱点を突いて。


だが今回は違う。


解析不能。

弱点不明。


---


つまり――


“殺せない”。


---


そう思っている。


---


だが。

その確信は、次の瞬間崩れる。


「――剥奪」


そのものが動く。


対象は、神そのもの。


『不明』の一部。


引き剥がす

完全ではない。


だが――


“穴”が生まれる。


理解できる部分。


干渉できる部分。


---


そこに。


『超越』


一撃。

意味を持たせる必要はない。


“届けばいい”。


攻撃が通る。


神の存在が、崩れる。


終わる。


ーーー


そのはずだった。


---


だが――

止まらない。


崩壊しない。

神はまだ立っている。


---


そして。

新たな力が発動する。

『複製』

空間が歪む。


そのものの力が、写し取られる。

ーーー


『超越』


『剥奪』


『封印』


---


三つの権能。

完全ではない。

だが――


“再現される”。


それぞれ、およそ48%。


---


劣化したコピー。

だが、それでも十分だった。


---


「――偽剥奪」


---


発動。

そのものの『超越』に干渉する。


制限がかかる。

踏み越えられない。


わずかなズレ。


だがそれが致命的。


動きが狂う

精度が落ちる。


これまでの完全性が、崩れる。


そのものは――

初めて。


---


“焦り”を認識する。


---


解析不能。


---


そして複製。


---


対象が強いほど、強くなる権能。

最悪の組み合わせ。


状況は一気に逆転する。


そのものは考える。


止まらず。

迷わず。

思考する。

---

そして――

対処する


第5話いかがでしたか


設定として変なとこがありまして、剥奪と複製 効果同じじゃない?という疑問ができるのでここでその違いを解説できればなと

剥奪 相手の権能を剥ぐ 弱い力だと取り込める

複製 相手の権能の劣化を戦っている間のみ得る

という差となっています


では次回もお楽しみに

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