表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺が魔王じゃなければ誰が魔王だというんだ〜無属性と判定された王子と黒き薔薇のメイドたち〜  作者: 黒華レン
学園編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

80/95

アイリス vs アウレリア

アイリスvsアウレリアの対戦が始まります!

 アイリスとアウレリアが試合場中央で向かい合う。


 二人は静かに一礼を交わした。


 審判が右手を掲げる。


「始め!」


 開始の合図と同時に、アウレリアが剣を抜き放つ。


「参ります!」


 一直線に距離を詰める。


 鋭い突き。


 しかし、


 アイリスは最小限の動きだけでそれをかわした。


 キィン!


 細身の剣を抜き、流れるように受け流す。


「速い!」


「全然動じてない!」


 観客席がどよめく。


 アウレリアは続けざまに斬り上げる。


 横薙ぎ、袈裟斬り、三連撃。


 その全てをアイリスは冷静に受け流していく。


「すごい……」


「二人とも速すぎる!」


 観客席から感嘆の声が上がる。


 アウレリアは一度距離を取った。


「やはり……強いですわ!」


 剣を構え直し、魔法陣を展開する。


「雷よ!」


「──雷閃ライトニング・スラスト!」


 剣身へ青白い雷が走る。


 バチバチと雷光を纏った一撃が、雷鳴のような速さでアイリスへ迫る。


 アイリスの瞳が僅かに細まった。


「いい技です」


 その言葉と同時に身体を半歩だけずらす。


 突きをかわしながら剣を滑らせる。


 キィィン!


 アウレリアの剣筋が逸らされた。


「なっ……!」


 体勢が崩れる。


 その隙を逃さず、アイリスが一歩踏み込む。


「はっ!」


 鋭い一閃。


 アウレリアは咄嗟に受け止める。


 ガキィィン!!


 火花が散る。


 キィィィン


 キィィィン


 キィィィン


 キィィィン


 剣戟が会場へ鳴り響く。


「どっちも速い!」


「目で追えない!」


 観客席から歓声が湧き上がる。


 アウレリアは口元に笑みを浮かべた。


「こんなに楽しい戦いは久しぶりですわ!」


 アイリスも小さく微笑む。


「私もです」


「ですが――」


「そろそろ決めさせていただきます」


 その瞬間、


 アイリスの剣へ白銀の魔力が集束する。


 一歩、踏み込んだ。


「──聖閃」


 ただ一閃。


 それだけだった。


 キィィィン!!


 アウレリアの剣が大きく弾かれる。


「しまっ!」


 次の瞬間には、


 アイリスの剣先がアウレリアの喉元で静かに止まっていた。


 静寂。


 審判が右手を振り下ろす。


「そこまで!」


「勝者!」


「聖光王国アルディア代表――アイリス!」


 大きな拍手が会場を包む。


 アウレリアは悔しそうに息を吐いたあと、優雅に微笑んだ。


「負けてしまいましたわ」


「ですが、とても勉強になりました」


 アイリスは剣を納め、一礼する。


「ありがとうございました」


「あなたの剣も、とても美しかったです」


 アウレリアは照れくさそうに笑う。


「そう言っていただけて光栄ですわ」


 二人は固く握手を交わした。


 来賓席ではセレスティアが静かに拍手を送る。


「さすがですね、アイリス」


 フィオナも静かに頷いた。


「次は私も負けていられません」


 一方、控え席へ戻ったアウレリアをリリアナが迎える。


「アウレリアさん!お疲れ様です!」


 アウレリアは悔しさを滲ませながらも微笑んだ。


「負けてしまいましたわ。ですが、世界は広いということを改めて実感できました。もっと強くならなければなりませんわね」


 リリアナは大きく頷く。


「はい!」


 観客席では大きな拍手が沸き起こっていた。


「すごーい!」


 セラが目を輝かせる。


「速すぎて最後どうなったのかわからなかったよ!」


 エリシアも興奮気味に頷く。


「本当にすごい試合だったね」


 レイも周囲に合わせるように静かに拍手を送る。


「うん、かなりレベル高かったね」


 二人が試合場へ視線を向けた隙に、レイはそっと串焼きを一口かじる。


(……この串焼き、うんま!キンキンに冷えたエールが欲しくなるな)


「…お姉さーん、エールひとつー」


 ノクティスが再び壇上へ立った。


「第四試合、終了!」


「続きまして第五試合!」


「リベルタ中央魔導学院代表――ミオ!」


 会場がどよめく。


 対するは、


「ルーヴェン覇王国代表――リヒト!」


 ルーヴェン最強の剣士と、リベルタ代表ミオ。


 左ブロック決勝進出を懸けた、大会屈指の好カードが幕を開けようとしていた。


 その時、レオニスは苦悩していた。


(…一体、俺はどちらを応援すべきだろうか)

次の試合はルーヴェンの者たちの戦いとなります!

レオニスがどちらを応援すべきか迷っているようです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ