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俺が魔王じゃなければ誰が魔王だというんだ〜無属性と判定された王子と黒き薔薇のメイドたち〜  作者: 黒華レン
学園編

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アイゼル失踪

冥府十王、新加入です。

 ––冥府十王円卓


 円卓に冥府十王が集まっていた。


 二名を欠いて。


「ヴァルゼオンは冥府十王の座から降りこの場から去った。アイゼルはどうした」


 グラディウスが皆に尋ねる。


 魔導学院に潜入している者以外はわからないといった様子で首を横に振る。


「魔導学院に潜り込んでるやつらの方がわかるんじゃねーか?」


 冥府十王の一人ゼルが答える。


「それが突然、姿を消して連絡も途絶えた。アイゼルは報告なしに姿を消すような事をする奴ではないはず。なので、こちらも困惑しているところだ」


 ノクティスが答えた。


「本当にどうしたんでしょうね?」


 レティアが言う。


「どこかで死んじゃったんじゃない?あの黒十華とかいうのに見つかって。リリスは何も知らないの?」


 レヴィアがリリスに聞く。


「…私はあなたたちとは別行動だったからわからないわ」


 …リリスはあの時、全てを見ていた。


 黒十華が支えレイがアイゼルを葬った事を…


 リリスが平静を装い皆に答えた。


「とにかく、現在冥府十王は二名欠いている。そのためヴェルクロム、メルティアの二名を冥府十王とする。しっかり働いてくれ」


 ヴェルクロムとメルディアが円卓側に現れた。


「「はっ」」


 二人はキレのいい返事をした。


「アイゼルの件、生死、黒十華と接触したのか引き続き調査を頼む。黒十華とやらを探せ、以上だ」


 グラディウスがそう言い冥府十王は皆消えた。


 ––魔導学院


 まもなく講義が始まる。


 友人同志、仲がよさそうに話をして、


 笑い合っている。


「はぁー、ここの人たちはみんな楽しそうね」


 レティアがレヴィアに言う。


「でも、もうすぐ何がはじまるんでしょ。そのために魔力の高い者たちを集めてるんでしょう?詳しくは知らないけど。グラディウスとノクティスは知ってるっぽいけどね」


 レヴィアがレティアに言った。


「…このまま…」


 レティアが言いかけて


「このまま、何?」


 レヴィアが聞いた。


「なんでもないよ」


 とレヴィアに返した。


 ––講義終了


 講義室に残り話をしている者、


 講義後に興味を同じくする者が集まる研究会に参加する者、


 ギルドに行きクエストをこなす者、


 皆、講義終了後の行動は様々である。


 レティアは町の様子を探ってみることにした。


(町の様子を見にきてみたけど何か情報を得れるとは思えないのよね)


 レティアはそんな事を考えながら町を歩いてまわった。


(あれは同じクラスのレイと人かしら。となりで猫を抱いて一緒に歩いているのって…あの人もきっと私たちと同じ…それにしてもあの人も楽しそうに笑って…)


 ––夜


 レティアは今日見た事をレヴィアに話した。


「レイと一緒に歩いていた女性は多分、魔族」


「魔族ってわかってて話してるって事?」


「魔族って認識してるかはわからない。だって普通ならかかわらないかギルドに通報とかしそうだもの」


「調べてみる?」


「ええ、明日レイに直接見た事を話すわ」


 ––翌日


 講義前


 周りに誰もいないのを確認してレイの側にレティアがやってきた。


「レイさん、少しだけお話いいですか?あまりお話した事がなかったのでお話してみたいなと思って」


 レティアが言った。


「ああ、もちろんいいよ」


 レイは答えた。


「実は昨日、レイさんと女性が歩いているところを見たんです。その女性が私たちと感じが似てるなって思って」


「…魔族って事?」


「…やっぱり、あの人が魔族だと知っていてお話をしていたんですね。あなたは魔族がわかるのですか?」


「なんとなくだけどね」


「でしたらレイさんは気づいているはずですが、町には魔族を隠して過ごしている者たちが多数いる事をここに来て私は知りました。私も妹と一緒にあんな風に…あっいや、なんでもない。レイさんが魔族と知っててお話してたのか気になって聞きに来ただけだったのに、私ったら」


「いいよ、講義前に楽しい話ができたから…別に魔族だからって嫌う事はないよ」


「えっ?」


 レティアは驚いた表情を見せた。


「人や他の種族だって合わない者もいるし魔族にだっていいやつはいるだろう」


「そんな簡単な話じゃ…」


「そうかな、俺はその人を見て決めるよ」


「…そう、なんですか」


 レティアはそう言って自分の席に戻って行った。


 講義中レティアはレイを見ていた。


(…変な人)


 ––夜


 レティアとレヴィアが話している。


「それで、どうだった?」


「変な人。魔族だって知ってた」


「それで、普通に話してんの?」


「魔族だろうと関係ないんだって」


「は?」


 二人の中でレイは変な人となった。

ここまで読んで頂きありがとうございます。

引き続き更新がんばりたいと思います!

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