いざユノベルへ
第36話
何という事でしょう!
いよいよユノベルに到着です。
大王イカが討伐され、
一件落着。
平和になった海であらためて海水浴をする事にした。
大王イカがいなくなったとはいえすぐに海水浴客が集まってくる訳もなく貸し切り状態であった。
なんかちょと得した気分だ。
しかし、水着ギャ.....
「主様!私たちがいるじゃありませんか!」
ミリエルが言ってきた。
まったく心を読まないでいただきたい。
「よし、今日は目一杯海水浴を楽しんで泊まって明日の朝に出発だ!」
「わーいだにゃー!!」
バッシャーン!
みんな海に入って水をかけ合い出した。
うん、いい眺めだ。
バッシャーン!
顔に大量の海水が飛んできた。
.....くっそー!
仕返しだー!
海に入ってみんなはしゃぎながら海水をかけ合った。
砂浜の方で人が起き上がるシルエットが....
はっ!
ミオ姉おきっぱなしだった!
大丈夫だったかどうか確認がてらミオ姉の元へ行く。
「あれ、わたしなんで?気絶?」
「ミオ姉、大丈夫だった?」
「なんでわたし寝てたの?」
「大王イカを見て近くにいた黒十華って名乗る旅団が来てあっという間に倒して行ったんだ。」
「暴れると危ないからって捕まってた4人に睡眠弾を撃って眠らせたって言ってたんだ。」
「あー腹が立つ!わたしが倒してやりたかったわ!」
「ミオ姉、それよりお腹空いてない?はいこれ。」
「もしかして、さっきのやつ?なんかやだなー。」
「まぁ食べてみなよ。」
ミオ姉がイカ焼きとイカ焼きそばをほおばる。
「あれ、めちゃくちゃおいしい。」
「でしょ?こういう所で食べるのがまたうまいよね!」
「食べたらちょっと遊んで今日はここに泊まって明日の朝に出発しよう。」
「わかった!」
そして、夜
波の音だけが静かに響いている
パチパチと焚き火が揺れる
みんなは食べ終えて少し落ち着いていた
「……今日はすごかったね」
ミリエルがぽつりと言う
「でっかいイカ焼き的な意味で?」
ルナが言う。
「違うにゃ」
笑いが起きる
その少し離れたところ
レイは海を見ていた
「……くっ……封印が……解けかけている……」
「やはりか……あの怪物との戦いで右眼が……」
「イカ焼きうまっ!」
「イカ焼きそばもうんま!」
(同志たちも元気そうだな)
一夜明け
大王イカ討伐は近隣の町や村にも伝わっていた。
全盛期とまではいかないものの近隣に泊まっていた学生たちなどがうわさを聞きつけやってきて賑わっていた。
無事に漁も再開できたようである。
「それじゃあ出発しようか。」
シェルナ村からはユノベルまで半日かからない程の所にある。
....水着ギャルはまた見にこよう。
そして
ユノベルへと到着した。
大都市リベルタの近くの町となり規模が大きな町だ。
以前の領主が住んでいた屋敷
町の入り口からメイン通りをまっすぐ
一番奥に位置する
メイン通りの両側には魔石を扱っている店
武器防具屋、アイテム屋
薬屋、日曜雑貨や果物、野菜を扱う店
飲食店などが建ち並んでいた。
人々が行き交いすごく賑わっている様子だった。
その中でも奥に進んでいくと新しめの建物が並んでいるのに気づく。
どの店も流行っているようだった。
ふと一軒の武器防具屋で言い合いをしているのが聞こえた。
「お前らバカなんじゃねーの?鉄の剣だぜ?」
「銀貨一枚と銅貨五枚?バカにしてんのか!リノベルでもここの他の武器屋でも相場は銅貨3枚だ。」
「騙されてんじゃねーよ!」
冒険者らしき男がそう言った。
別の冒険者が言った。
「俺たちだって初めはそう思ったさ。誰がこんな高いの買うかって。」
「で一度冷やかしに来たんだ。鉄の剣他の店じゃ銅貨3枚で買えますけど売れるんですか?そんなの。」
「そう店のドワーフに言ったそばから冒険者が鉄の剣を予備の分とでって言って2本買っていったよ。」
「俺もそいつらが相場知らねぇんじゃって思ったさ。」
「真実を知って愕然としたよ。」
「お前の鉄の剣、俺の剣にぶつけてみろよ」
「やってやるよ」
ガッキーン!
打ち込んでいった方の鉄の剣が欠けた。
「わかったか?どうやらそっちの鉄の剣って言って売られているものは混ざり物があるらしい。そして強度が弱くなっている。」
「俺も知っているが、その剣だとダンジョンにもぐって一日もたないだろう。」
「最後の方は切るじゃなくて力任せに殴る。」
「ダンジョンにもぐるたび新しいのを買わなくちゃならなかった。」
「だがここのはどうだ。一月使ってもまだ刃こぼれしていない。」
「しかも刃こぼれしてもメンテナンスもしてくれるんだ。もちろん有料だけどな。」
「何だと....俺たちが騙されていたっていうのか!」
「それだけじゃないんだ、ここのドワーフたちの技術があってただの鉄の剣がすげぇもんになってる。」
ここの武器屋はすごいところなんだ
「引き抜きはうまくいったのね。ルピナ。」
エフィリアが言った。
「はい。ドワーフの方たちはドン・ボッタクーレに非常に不満を抱いておりました。」
「それに加えて粗悪な材料で仕事をさせられて。」
「引き抜きは非常に簡単な仕事でした。」
「よくやったわ、ルピナ。」
「えっとーここら辺の新しめに建ってる店ってもしかしてエフィリアたちがやってんの?」
「えぇ、わたしたち月華商会が運営してるわ。」
....し、商会だと?
「あ、あの、露店とかは?」
「露店などは初めから計画にありませんが。」
そうか、それであんな冷や汗出るくらいの金額にってならないよなー
土地を整備して店を建てたとしても...
おかしい
にしても武器防具屋からアイテム、雑貨、飲食店とここら辺全部か。
おしゃれな飲食店がある。
エトワール
今は営業時間外か...
中からピアノの練習をする音が聞こえてくる。
「さっきから気になってたんだけどあのでっかい建物は何?だいぶ客の出入りがあるみたいだけど。」
ルピナが言う。
「あれは月華商会が掘り当て運営している温泉宿です。」
...温泉も掘って宿も作ったのか!
いや、それでもまだ
「屋敷の方に行きましょう。」
エルミナに手を引かれ門をくぐる。
確かに大きいけど
あれ?
「奥にある建物は?」
「リズの研究所です。ちょっとやそっとではこわれません。防音対策も完璧です。」
何という事でしょう。
めちゃくちゃ金かかってそうな研究所あったー!!
屋敷内は?
外から見たら普通の大きめな屋敷。
しかし、地下へと空間が広がっていたのです。
以前と比べアビス・ローゼスが200人、いや300人隠れ住んでいてもわかりません。
そして、何と言う事でしょう。ユノベルの町を覆い隠せる結界を張る装置が備え付けてあります。
いつの間にかピアノの演奏は聞こえなくなっていた。
予算はこいつらか...
「それより隠し扉とかミオ姉にはバレないの?」
「はい、ミオ様の位置は常に誰かが把握して、この隠し扉はアビス・ローゼスかご主人様にしか反応して開かないようになっています。」
「月華商会、ね……」
レイが小さく呟く
(表は完璧)
(……なら、裏も好きに動ける)
「いい拠点だ」
――ユノベル
黒十華の新たな拠点が、ここに築かれた
ここからまた面白くなりそうだ!
ここまで読んで頂いてありがとうございます。
かわいいメイドたちがいるのに水着ギャルとかけしからん
次回もよろしくお願いします。




