水着。イカ焼き、そしてイカ焼きそば
第35話
シェルナ村到着。
ラスティアの町は崩壊がひどく
復興には時間がかかるだろう
復興できたとしても人々の心の傷が癒えるかどうか
「あそこで魔族が襲ってきたと言う事はやはりドン・ボッタクーレは魔族ともつながりがあると?」
ミリエルがそう言った。
「あのタイミングできたんだ。ほぼ間違いなくドン・ボッタクーレに雇われてラスティアを襲ったんだろうね。魔族が金で動くなんて事はよくある事だよ。」
ルナがみゅうを抱きながら言う。
「ゴロゴロ」
「俺はアルベルト王にラスティアが魔族に襲われ崩壊した事を報告しておこう。復興の支援をしてくれるだろう。」
ミオ姉には魔族との戦闘の事は避け町が崩壊していた事を伝えた。
ミオ姉は声を震わせ
「それもドン・ボッタクーレの仕業だっていうの!?」
「なにそれ、許せない!」
と言った。
それぞれの思いを胸に俺たちはラスティアを後にした。
その後、
数日間の移動
数ヶ所の町や村での補給
ドン・ボッタクーレの影響が各地にあるようだ。
そして、
ラスティアの町で宿屋の主人に勧めてもらったシェルナ村に到着した。
ここは漁業が盛んな村でそれと海の家でほとんど収入を得ているそうだ。
それにしても、
とてもきれいな白い砂浜!
青く晴れた空!
青く澄んだ海!
とてもいい景色だ。
一年中こんな気候なのだろうか?
とても海水浴びよりだ。
さぞかし海水浴客でごった返しているんだろう。
......???
....おかしい。
何で水着ギャルたちはいないんだ???
よく見ると海の家が軒並み閉まっている。
かろうじて一軒だけ開いているようだ。
開いている海の家に入ってみる。
「いらっしゃいませ。」
白いビキニ姿の看板娘が対応してくれる。
かなりかわいい娘だ。
ビキニ姿を少し恥ずかしがっている姿がまたいい。
「....主様!!」
どうやら看板娘をガン見していたのがバレてしまったようだ。
奥からこの海の家の主人が出てきた。
「お客さんもこんな時に来るなんて運が悪いね。」
「食べ物は出せないけどキンキンに冷えたエールや炭酸水の飲料なら出せるよ。」
よく考えたらこの暑い中何も飲んでいなかった。
とりあえず俺はエールを他も各自で飲み物を頼んだ。
「お待たせしましたー」
白ビキニのかわいいおねえちゃんがエールを運んできてくれる。
「主様!!」
...はっ!
視線を逸らしエールをいただく。
他の者たちも飲み物に手をつけた。
「....キンキンに冷えてやがる。」
そしてルナ
「...悪魔的!」
「ところであんたらはなんで今、こんなところにきたんさね。」
主人が聞いてきた。
「ちょっと遠方に引っ越し中で途中寄った町でここを勧めてもらって。」
「そうか、この近辺の者なら勧めんかったろうに....」
「いつもはこんな事めったにないんだが、近くに大王イカが出没してな、漁も船が襲われて出られず。海水浴客も大王イカに襲われて危うく怪我人がでるところだったんだわ。」
「で、周りに大王イカのウワサが広がってこのありさまさ。海の家も開いてるのはうちだけさ。」
「なんでここだけ開いてんの?」
少し気になって主人に聞いてみた。
「短期でその娘をやとっちまったからなー稼いでもらわないとと思ったけど、こんな調子じゃなー。」
一瞬の静寂
....カラン
別の席でグラスに氷が当たる音がした。
「大王イカ....だと?」
「そんな言葉で括るんじゃーぁない」
「“深淵より這い出る捕食者”」
「奴の名はオブリビオン・クラーケン」
「忘れ去られた名だ」
奥にいた二人組の男たちがマントを翻しが言った。
「いや、大王イカ....」
店主が言う。
(うずうず)
「遅いな、今ごろ気づいたか」
レイが言う。
「お前にも見えているのか!」
「名前は?」
「レイだ。」
「俺たちはセイルとヴェインだ。同類であったか!」
「いや」
「"上"だ」
「何言ってるのあの子たち?」
ミオが不思議そうにメイドたちに話しかける。
「大王イカが出たぞぉぉぉぉぉ」
外から叫び声が聞こえてきた!
セイル&ヴェイン
「右腕がっ!」
「右眼がっ!」
「「疼く!!」」
「いくぞ!」
店主が慌てて止めようとする。
「ダメだって!みんな逃げろ!!戦って勝てる相手じゃない!!」
全員が外に出た。
その瞬間
海の魔力が重くなった
大王イカが砂浜近くにまで来ている!
ギギギギィィィィー
奇妙な音を立ててやってくる。
触手が伸びる
何本もの触手が襲ってきた!
看板娘「きゃあああああ」
セイル「えっ」
ヴェイン「えっ」
レイ「えっ」
看板娘「えっ」
ずざざざざざざざざざざざざー
セイルとヴェインが触手に捕まり引きずられていった。
セイルが氷魔法をつかった
バリン
しかし、砕かれてしまった。
触手と言えば若い女性では.....
「まて、そいつはメスだ!!」
海の家の主人が言う
すると海岸からもう一匹一回り大きい大王イカが現れこちらに向かい襲ってきた!
「おそらく、そいつがオスだぁぁ!ちっそう言うことか!そいつがメスのケツ追っかけてきたからここまで逃げてきて現れるようになったんだ。」
何本もの触手が伸びてきた。
「「きゃああああああああ!」」
看板娘が引きずられる!
そしてミオ姉も捕まっていたー!!
看板娘
「いやーやめて!気持ち悪いー、やだー!!」
ミオ姉
「もう何すんの、コイツ!あっやめ..」
ダメだミオ姉のあんな姿やこんな姿を見てられない。
「うまく見えないでござる!」
「ばか、こっちもだ!」
あんな体制からでも執念で見ようとするか
同志よ
だがミオ姉のあんな姿やこんな姿をお前らに見せる訳にはいかない。
「エルミナ!麻酔弾だ!!」
「はい、大王イカにでいいですか?」
「いや、捕まっているあの4人でいい。」
エルミナは麻酔弾を4人に撃ち込む。
ドォン
ドォン
ドォン
ドォン
大王イカに命中させ麻酔薬が辺りに広がる。
即効性のあるものだすぐにみんな眠ったようだ。
「黒十華はあっちね」
メスの方をまかせた。
そして指を銃の形にして
オスの大王イカに向けた。
「ばん。」
瞬間、強烈な風圧がまわりを襲う。
音が遅れて聞こえる
大王イカの顔に大穴が空いた
大王イカの後ろは海が真っ二つに割れ、海底が現れた。
ザザザザザザザザーーーー
...海底に水が戻っていく
ミオ姉と看板娘が落ちる。
俺とクロエが二人を無事に受け止めた。
メスの方もあっという間に切り刻まれていた。
「あんたら、何者だ。」
店主が聞いてきた。
「俺たちは旅団で黒十華っていう名ってことにしておいて。」
「そいつらが目を覚ましてどうなったのか聞かれたら、見知らぬ旅団が現れて倒してどっか行ったって言っといてよ。」
「わかった。」
店主はうなずいた。
「よし、大王イカが二匹も手に入った!イカ焼きにイカ焼きそばだ!」
騒ぎを聞きつけ周りに人が集まり始めていた。
これで大王イカが倒された事は周りにも伝わるだろう。
漁にも出れるし海水浴客も戻るだろう。
「さぁイカ焼きにイカ焼きそばできたよ!」
「メス方が柔らかくてオスの方が身がしっかりしてる。沢山あるからいくらでもおかわりして!あんたらのおかげで元に戻ったんだからな!」
「うんま!」
「店主!エールもらえる?」
「はいよ!」
「くゎー悪魔的!キンキンに冷えてやがる、ありがてぇ!」
「主様あの店主は信用できるんでしょうか?」
ルピナが聞いてきた。
「あぁ別にバレたならバレたでいいんじゃない?どうせもう会わないよ。」
「それに店の中に名前があったからね。なんとなくだけど、きっと言わないと思うよ。」
??
レイが指を指す。
責任者 マモル・ヒメゴト
ここまで読んで頂いてありがとうございます。
これからも更新がんばります。
キンキンに冷えたエールが飲みたいぜ。




