錆びついた町ラスティア
第33話更新です。
ユノベルへの街道
ミオ姉は帰るつもりはないようだ。
ついて来てどうするつもりなのか聞いたら
リベルタ中央魔導学院に通うと言う。
どうやって入るのか聞いたら
「考えてない」
との事だった。
仕方ない。
アルベルト王にミオ姉の無事を伝えつつ頼んでみるか
一人、二人ならねじ込んでくれるって言ってたしな。
「ところでミオ姉はどこに住むの?」
「そんなのあんたんとこに決まってるじゃない。」
「ん?」
「あんなハレンチなメイドたちと一緒なのよ!」
「何かあったらどうするの!」
「それとも私のいない所でイチャイチャしたかった?」
「いやいや、そもそも何もないってー」
多分、そうじゃないかとは思っていたが一応聞いてみた。
まぁしょうがないか
魔王の活動だけバレないようにしなければ
「そろそろ、補給をしなければいけませんね。」
食料などの管理をしていたミリエルが言った。
「近い町だとラスティアがありますね。」
「海も遠くないので海産物もありそうです。」
続けてルピナが言った。
では、補給と休息を兼ねてラスティアへ向かうとしよう。
道中に俺の水晶でアルベルト王に事情を伝え
ほったらかしになっていた王女失踪事件は無事解決した。
リベルタ中央魔導学院の件も話しておいてくれるそうだ。
そうしている間にラスティアへ到着。
町への入り口
町の名前のあったであろう看板は文字が擦れて読めなくなっている。
町の住人はちゃんといる様子。
だが、なんとなく活気がない気がする。
以前は貿易の中継になり商人が行き交ったようだ。
市場に立ち寄ってみる。
店は出ているがまばらだ。
出ている店で必要なものを揃えるしかない。
全てが高い。
どうしたというんだこの町は。
昼食を取りに飲食店に入る。
メニューが少ない。
そして高い。
肉料理を頼んだが食べれない事はないがうまくはなかった。
「旅の人たちかね。悪いねこんな物しか出せなくて。昔はこんなんじゃなかったんだけどね。」
「どうしたっていうのこの町は?」
エフィリアが尋ねる
「ドン・ボッタクーレって言う商会がきてからさ。」
「ここら辺みんなあいつらが買い占めや乗っ取りで支配しちまったのさ。」
「その上ここで商売したいなら金を払えって高額な金を要求してきやがる。」
「悪いね愚痴まで聞かしちゃってさー」
「いやいいよ、ご馳走様。」
店を出て宿を探した。
宿も数軒しかないようだ。
とりあえず入ってみる。
ドン!
「きゃあ、お願いやめて下さい。」
「やめて欲しかったら金を出せって言ってるだろう。」
「今月分はもうお支払いしました!」
「だから足らねぇっていってんだろ!」
ごろつきどもがナイフを持って襲いかかろうとする。
ミオ姉が飛び出しそうなるのを止めた。
「リズ。」
「もえろ」
「あちゃちゃちゃちゃ」
ごろつきどものナイフが溶けて落ちた。
「なんだテメェらは」
ニア、エルフィがそれぞれごろつきの背後にまわり首元に刃をあてる。
エフィリアがごろつきのリーダーに正面から首に刃を当て
「ここで死にたいのかしら?」
て耳打ちする。
ごろつきどもは慌てて逃げ去って行く。
「ありがとうございます。いつもあんな調子でお金を持っていかれてしまって」
「今日は宿泊ですか?」
どこに泊まっても同じだろうと思いここに泊まることにした。
夕方、ルクスとノワールの散歩がてら町を歩いた。
町を歩いていると――
ルクスとノワールが、ある倉庫の前で足を止めた。
「……どうした?」
低く唸る。
明らかに“何か”を警戒している。
「……」
ルピナがゆっくり近づく。
地面に触れる。
指先に、白い粉。
「……なるほど」
「どうした?」
「いえ」
(これは……)
(流通している量じゃない)
(“集めている”……?)
「さすが主様」
ルピナが振り返る。
「このためにルクスとノワールを?」
ルピナは一瞬だけ微笑む。
「やはり主様は、先を見ておられる」
「あ、あぁそうだ。」
何のことか分からなかったがそう答えた。
そして、眠りについた。
ここまで読んで頂いてありがとうございます。
これからも更新がんばっていきたいと思います。
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