死神
第19話
猫を拾った日の夜
きれいな満月が出ていた。
ルナは城下町の公園の噴水のふちに座っていた。
膝には撫でられゴロゴロいっている猫がいる。
周りにらルナ以外誰もいない。
「きみたちはいいな。」
「私はきみたちを守りたくて小さい頃から人間や魔族を追い払ってきた。場合によっては殺してしまった事もある。」
「だから私は人間からは嫌われ魔族からも裏切り者として見られ誰も私の心に触れようとする者はいなかった。」
「だけど、きみたちはこんな私にも心を開いて愛をくれる。」
「これからもきみたちを守ると誓うよ。」
「にゃー」
「ふふふっ返事してくれるの?」
人影が近づいてくる。
今日初めて会ったレイという人間だ。
「聞かれちゃった?」
「聞いた。」
「じゃあ、私が魔族だってバレちゃったねー」
「ここでさよならか。」
「俺は人間だとか魔族だとか気にしないんだ。
俺が仲間にしたいやつを仲間にしてやりたい事をやるだけだ。」
「魔族に偏見がないなんて不思議な人。」
「それにはちょっと訳ありでね。ははは。」
「それよりも、お客さんが来ちゃったみたいだよ。」
ガラの悪そうな3人組の男が現れた。
「お姉ちゃん、その猫わしらにゆずってもらえんかなー?貴族っちゅうやつらは猫が好きらしくてえろう高く売れるんやわ」
「なんなら、お姉ちゃんも一緒にどうや、みんなで可愛がったんで?なぁ?」
「はぁーどうやら私に用があるみたいだから私が相手にするわ。この子お願いできる?」
ルナはそういって猫を膝の上に乗せてきた。
「お姉ちゃん、頭おかしいんかいな?それともお姉ちゃんだけ来るっちゅう事か?」
.....バサッ
ルナに翼が生えツノと尻尾が現れた。
「お前、魔族やったんか!かまわん、3人おったら勝てるやろ!やったれや!!!」
「おらぁー」
「お前らも行けやー!」
ドカッ
バキッ
男たちはルナに殴られてうずくまる。
ルナは哀れな男たちを見ているようだった。
「このままやられんわ!」
「こいつの出番や」
リーダー格の男は毒の塗ってある短剣を取り出した。
「これなら魔族だろうがイチコロやわ」
「お、おい、ど、どこへ行きおった!?」
その時、ルナは宙に浮いていた。
大鎌が月明かりできらりと輝く
それをゆっくり振り上げる
刃が満月と重なり、
弧を描いた。
そして、リーダー格の首を刈り取る。
鮮血が噴き出した。
レイはルナの美しさに一瞬目を奪われていた。
残ったガラの悪そうなごろつき2人は慌てて逃げ出していった。
「私、死神なの」
ルナは少し寂しそうに言った。
ここまで読んでいただきありがとうございます!
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