痛すぎる出会い
フード付きのマントを羽織りフードを被る。
〈その森をまっすぐに抜けると街道に出るから、さあ行きなさい〉
森を指差す。
〈もうフィーに会えなくなるの?〉
〈大丈夫、いつでも見守っておる。安心して行きなさい〉
〈はい〉
指先にある森を見つめ、テクテクと歩き出す。
一度振り返り手を振ると、微笑みながらてを振り返してくれた。
森に入り少し歩くと一瞬時空が歪んだように感じ、不安になって
もう一度振り返っがもう泉もフィーリアも見つけることが出来なかった。
〈フィー、、、〉
不安になり涙が溢れてきた。
お父さんもお母さんにももう会えない、死んでしまってごめんなさい。
友達も知り合いもいない世界で生きていけるのだろうか。
涙がとめどもなく溢れては流れていった。
どれくらいだろうか、段々と落ち着きをとりもどし涙もやがて止まった。
〈よし、頑張ろう。世界のため自分のために幸せになるんだから〉
しばらく歩くと街道にでた。
街道から少し歩くと大きなまちが見えてきた。
〈へえ、結構大きな街だわ、ここなら仕事みつかるかしら
フィーは保護者になってくれる良い人と出会うチャンスを
作るからものにしろっていってたなあ、どうやって?〉
悩みながら歩いていると、銀髪の凄く素敵な軍人らしき男性が
知り合いらしきおじさんと話しをしていた。
〈カッコいい〉
見とれていると急に背後から殺気を感じて振り返る。
目つきの悪い男が一点を見つめ足速に近づいてくる。
視線の先を追うと金髪の男性を見てるのだ。
嫌な予感がし、すれ違う瞬間にマントの下に刃物を
隠しているのがみえた。
咄嗟にしゃがみ怪しい男に足払いをかけると男は派手に転がった。
「何しやがるこのガキがあ」
男は刃物を振りかざし私に斬りかかってきた。
逃げたいのに、左足首に激痛が走り動く事ができない。
咄嗟に左腕で顔を庇うと焼けるような痛みを感じた。
もうダメだと思った時、金髪の男性が剣を振りかざし助けに来るのがみえた。
もう一度、わたしを切りつけようとした男がそちらに気がとられた隙に
街道の横にある雑木林に痛む足を引きづりながら逃げ込んだ。
甘酸っぱい香りに誘われるように痛む足を引きずりながら歩いていくと
沈丁花?のようないい香りの花が咲いている低木を見つけた。
この木の下に隠れよう。
花と葉の陰に隠れるように座り込んだ。
手の傷を見ると肘下から手首近くまでザックリ切れていてかなりの出血がある。
痛くて怖くて傷を押さえ震える体を縮こませ息を潜めた。
怖い怖い痛いよ、フィー




