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自責の念

「さっきまで、此処に座っていたのに!誰か!サラを

見ていないか!スレイ!どこだ!」


「団長!こちらにスレイが倒れています!」

声の方に走っていくと、頭から血を流して倒れていた。


「スレイ!何があった!!」

スレイの襟首をもって起し容赦なくガクガク揺らす。


「団長!スレイが死んでしまいます!」

「大丈夫だ!これぐらいで死ぬような軟弱者はここにはいない。

そんな訓練もしていない、スレイ起きろ!」


「・・・だ、団長?」

「気が付いたか!何があった!早く話せ!」

と、ガクガク揺らし続ける。


「ち、ちぬ・・・。」

「ちぬ、とはなんだ~!」

「団長!死ぬっていってるんじゃあ・・・」

「これぐらいで死ぬか!早く話せ!!」


スレイを揺らし続けるアレイドをリカルドが殴り倒しスレイを

救出した。


「アレイド、気持ちはわかるが、かえって時間の無駄だ落ち着け!」

「・・・すまん・・」


落ち着きを取り戻し手当を受けているスレイに話しかける。

「何があったんだ?」


「申し訳ありません!」

そのまま頭を地面に押し付けるように土下座をした。

「そんな言葉を聞きたいんじゃない!何があったかを聞いてるんだ」


おそるおそる頭をあげるが目には涙があふれていた。

「また、サラ様をお守りできませんでした。何があったのかも

よくわかりません。黒い霧のようなものに巻かれサラ様が

見えなくなりました。そして頭の中で声が聞こえてきました・・」


「声?」

「はい、気分の悪くなるような声です。“お前は無能だ役立たずだ、

お前には守る力がないお前のせいでこの子は死ぬんだ”と・・・そして

頭に衝撃が走り気を失ってしまいました、申し訳ありません」


「何が起っているんだ?」

リカルドはどうしていいかわからないように頭をかきむしる。


「ハゲるぞ」

「お前、今そんなこと言ってる場合じゃあ・・」

言いかけて口ごもった、アレイドからは恐ろしいほどの殺気が漏れていた。


「チッ!守れなかったのはスレイだけじゃあない、俺もだ!

守ると約束したのに、何かを怖がっていたのに」

拳を地面に叩きつける。

その時、もの悲しいような優し気な風がまとわりついてきた。


キラキラと何かを舞わせながらと何かを訴えるような風は止むことなく、

その場にいる人達にまとわりつく。

それと同時に遠くから恐ろしいほどの地鳴りのような雷鳴が轟き

空が暗くなった。


音のする方に目を向けると稲光が走り落雷する。

ドオン、ドオンと続けざまに雷が落ちる異様な光景を全員が

遠目に見、メイドたちは悲鳴を上げた。


いや、ただ一人スレイだけが空を見つめ別の何かに耳を

傾けていた。


〝たすけて あの子をたすけて〟


「妖精?」スレイがつぶやく。


「団長!妖精達が語り掛けてます、あの子を助けて、と」

スレイは耳の加護を受けているので微かにだが妖精の声を聴くことが

できたのだ。


「そうか!この風は精霊の使いの妖精が起こしているんだ!

これは伝説の妖精の涙だ!」

アレイドがそう言った途端、風は皆を通り過ぎ地面には妖精の涙が

残されていた。


「妖精がサラの場所を教えようとしてるんだ!行くぞ!」

  【 はい!!】

全員の声が揃い、団長に続いて走っていった。


サラ!サラ!無事でいて!俺の宝!俺の命!どうか!!


光の路を走って行くと遠目に見てい雷が目の前の黒い霧に落ちている。

幾重にも重なるように落雷する光景に戸惑い立ち止まる。

が、

何度も雷が落ちた場所に亀裂のような隙間ができ光がもれ愛しいサラの

姿が見えた。自分の方に必死に手を伸ばしている。

その瞬間、はじけるようにアレイドは走り出した。


「サラ!」

剣を抜き刃に炎をのせ亀裂に剣を突き刺した。

「うああああ!!」

誰もが手を出せないでいた、アレイドの今まで見たことも聞いたこともない

恐ろしいほどの悲哀に満ちた殺気と雄たけびを・・・。

ただ茫然と見ているしかなかった。


亀裂が少しづつ広がっていき微かにサラの声が聞こえてきた

「・・アーレン・・・アーレン・・」


その声を聴きアレイドの炎が力を増し黒い霧を焼き払った。

手を伸ばすサラの下に駆け寄ろうとした。


悪意に満ちたしゃがれた声が聞こえた。

長く空いてしまいすみません、この蒸し暑さで夏バテをしてしまい。

パソコンまで潰れてしまいました。

やっと新しいパソコンを買ってまいりました。痛い出費です。

まだまだ暑くなりますので、皆様もお体をご自愛くださいませ。

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