マウントは効きません元社会人なので
侯爵邸に着くと沢山のメイドと執事がお辞儀を
して出迎えた。
顎髭をたくわえた侯爵もあらわれアレイドと
握手をかわす。
「よく来てくださいました、アレイド様
どうぞ、ゆっくり滞在して下さい」
「急な申し出に快く答えてくださりありがとう
ございます、こちらが私の大切なサラです」
もう、アーレンったら変な紹介するから固まって
るよ侯爵様。
「サラです、よろしくお願いします」
「これはまたお綺麗なお嬢様ですね」
「ありがとうございます」
素直にお礼を言う、だってほんとに可愛いし綺麗なんだもん
ここで検挙にでても嫌味にしかならないだろうしね。
「綺麗なお嬢さんを邸に囲っていると言う噂を聞いて
娘がヤキモキしてましたが、こんな小さなお嬢さんだったとは
娘も安心するでしょう」
んっ?どういう意味だ、というかこの意味が分からないのは
アーレンだけって気がする。
「どういう意味だ?」
期待を外さないなあアーレンさん。
おっと~、ゴージャス美女登場ですか~。
「アレイド様お久しぶりです」
すっと手を出してキスを促すが普通にスルー。
それにもめげずにハグをするが「キャ!」と小さな
悲鳴をあげて飛びのいた。
「なんでリカルドなの!どうしてちゃんと挨拶の
キスをしてくれないの」
すげー、ハグされる寸前に副団長を自分の前に
押し出すとは・・・。
無言で落ち込んでますよ副団長が。。。
「逆になんで格下のただの遠縁の令嬢に
キスの挨拶をするんだ?近寄らないでもらえるかな」
アーレンさん、娘さんキョドってますよ。
「まあまあアレイド様、食事の用意ができております
のでどうぞこちらに」
使用人や護衛は食堂へ移動し、アレイドと私、リカルド
の3人は大広間へと通された。
「では、こちらにこられたのは」
「サラの療養です、少し体が弱っているので温泉に
連れてきたくて」
食事の合間に理由を説明する。
「まあ、こんなにお小さいのにお体が悪いなんて
可哀そうに、ゆっくり養生してくださいませ」
「ありがとうございます」
ああ、すごくイラついてるな~。そうよねさっきも
アーレンの隣に座る気マンマンだったのにアーレンったら
私を横に座らせたものね。
「でも、こんなにお小さいなら、ぬいぐるみを
ご用意させた方がよかったですね」
小さい小さいとイチイチ突っかかってくるな~。
「ありがとうございます、でもアーレンが沢山ぬいぐるみ
を買ってくれていますので大丈夫です」
ニッコリ笑っていらないと伝える。
「そういえば、この前アーレンが買ってくれた
大きなぬいぐるみ、とっても可愛いんだけど大きすぎて
私のお昼寝用のベットの代わりになってるね」
「気に入ってくれたかい、だったら嬉しいな」
飛び切りの笑顔で返された。
「とっても」
ニッコリ微笑むと、引き寄せられて頭にキスを
する。おっと流石ですアーレンさん、ご令嬢は卒倒寸前ですな。
「では、サラも疲れているので食事も済んだから
部屋に案内してもらえますか」
すっと立上り当然のように私を抱き上げた。
「アレイド様、私がご案内しますわ」
おおっと、こめかみピクピクしてても平静を装う
なんてやるわね、じゃあ私も必殺イチャイチャ作戦!
「アーレンもう小さい子供じゃあないから歩くわ」
「だめだよ、今日は疲れただろう私が抱いて行くからね」
よし!今だ!ニッコリ笑ってアレイドの首に抱き着くと
アレイドは嬉しそうに抱きしめた。
ほほほ、仲睦まじかろ、アレイドの肩越しに令嬢を
見て微笑んだ。あれ?そういえば名前きいてないや。
う~ん、まあいいかあ拳プルプルしてるけど。




