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ひとりっぼっちの冒険と出逢いと再会

ここに来て初めて走ったわ、凄い気持ちいい!

アーレンだ、手を振っちゃおっと、手を振ると

アレイドに前を見なさいと注意されちゃった。


ん?なんだろう、フワフワなんか飛んでる?

足を踏み出した途端、ズルっと滑り地面に吸い込まれ

るように落ちていった。


うぎゃ〜!!滑り台か!イヤイヤ誰か止めて〜うそ〜

ぱふんっと柔らかい何かの上に落ちて止まった。


止まったよ、何が起こったんだろう?

地面の下に落ちたけど、ほの明るいし。

あっ!光苔だわ、落ちてきた穴もずっと光苔が生えてる

だから、よく滑ったのね。

ビッシリ生えた光苔のお陰で怪我もなく着地できたけど

上がるのは無理ね。

待つ方がいいかもだけど、奥が気になるし段々と

広くなってるみたいだし、ん〜行ってみますか。


洞窟は狭くサラが立って歩ける程度だったが光苔のお陰で

明るく怖くはならなかった。


ふと白い物が目の端にうつり振り返るが何もいない。

お化け?白いと言えば幽霊と昔歌った気がするなあ、

なんて言ってる場合じゃないよ。


前を向き直すと白い生き物が目の前にいた。


「ぎゃ〜!」

腰を抜かして座り込んでしまう。

すると白い物体は近づいてきた。おや?意外と可愛いぞ、

白くてフワフワの短い毛が生えてて三角錐っぽい体系の

頭の先は長い耳?が生えてるし少しつり目の真っ黒な

ぱっちりお目目、かあ〜わいい!


触ってみようと手を伸ばすとフワッと飛んだ!

フワフワ、ゆらゆら。あ、足が見えた!おおウサギみたいな足だ!

また、フワッと地面に降りた。

あの足だと跳ねるのか!とワクワクしてると…ノシノシ歩いた!?


跳ばないのかよ!


と突っ込むが、それより早く出口を探さないとね。

歩いて行くと少しづつ洞窟が広くなっていき端の方から

湧水が流れていた。


「こんな所で何をしておるのじゃ」

いきなり後ろから聞こえる声に跳び上がる。

まだ数ヶ月しかたっていないのに、懐かしい声に

安堵と会えた嬉しさで涙が溢れる。


「フィー!!なんでここに、助けに来てくれたの?」

「まさか、散歩じゃサラは1人で頑張るのじゃろ

ほれ頑張れ」

微笑みながら応援されてしまった。


「会えて嬉しい、散歩最高!私は穴に落ちたけどねフフフ」


「相変わらず間抜けじゃの、サラも上の人間ものう」

「ひどおい、間抜けじゃないもん…たぶん、でもなんでここにいるの?」


「ここの源水と妾の泉は繋がっておるからな、ちょうど良い

こちらにくるのじゃ」


手招きしながら歩いて行くのでついて行くと先ほどの

ウサギもどきもついてくる。


まあいっか。


フィーについて行くと急に視界が広がり眩い光に満ち溢れ

大きな鍾乳洞と地底湖が現れた。

「すごい。。綺麗」

光がフィっと飛んでくる。よく見ると沢山のエールの光だった。

「ねえフィーどうしてこんなにエールの光が集まってるの?

エール(ビール)ないでしょう」


「エールには光が好む精が含まれておるのじゃだから集まる。

ここの地底湖にはエールよりも濃い精が含まれておるのでな

集まってくるのじゃ」


「精がよくわかんないけど、綺麗だしいっかあ」

「相変わらずじゃのう、さあ、あの道を真っ直ぐに行く

のじゃ、そうすれば裏の森近くに出られるからのう

サラも瘴気の耐性もできたようだから大丈夫じゃろ

魔犬には気をつけるのじゃ出口付近におるかも

しれんからのう」


「もうお別れなの?」

「1人で頑張るのじゃろ?妾は何時も見守っておる」


「うん!頑張る!ってウサギもどきが増えてる!」

ひと回り小さい赤い目のウサギもどきが3羽も!

まあいっか。


「フィー行ってきます」

「ああ行っといで」

寂しいけれど前を向き出口に向かって歩いて行く。


コケっとちょっとつまづいた拍子に前にスレイにもらった

犬笛が落ちた。


あれ、スレイの犬笛だ忘れてたなあ、でもまさか聞こえないよね。

と、思いつつ吹いてみた。

うん、何も起こらないな。でも一応、時々吹いてみようっと。


犬笛を吹きながら歩くサラだった。

そのせいで、地上ではちょっとだけ変な空気になって

いることにサラは気がついていない。



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