こぼればなし パート2
前世の罪と悪夢の虫の話が出てきますので
苦手な方はスルーでお願いします。
おっしゃーおっしゃー!
これで解放されたぞー!うんうん我ながら良いアイデア
だったな。オシャレうんうん、女の子はオシャレに
弱いからな。
ちょーご機嫌に歩いていると、柱の陰から笑い声がする。
「ご機嫌だなリカルド、魔犬の問題は解決したのか」
「勿論さ!俺に解決できない問題はない!」
胸をドンと拳で叩く。
クククっとアレイドが笑い呆れた仕草で親友を憐れみの目で見る。
「サラが本気で信じたと思ってるのか?」
「おま•••聞いてたのか?」
「まあな、オシャレだっけ?俺も知らなかったなあ魔犬に
オシャレする感覚があるなんてな」
「いや、あれは…その…」
親友の呆れ顔にモジモジしてしまう。
「安心しろ、サラは信じてないぞ一瞬戸惑った顔してたからな
お前の泣きそうな情けない顔に同情したんだろ優しい子
だからな」
「マジかあ」
揶揄い顔のアレイドだったが急に真顔になりサラの事を
話し始める。
「珍しいな、お前がサラちゃんの個人的な事を話すのは」
「そうだな、俺1人では抱えきれなくてな親友のお前にも
聞いて欲しいんだ、でもここで話したことはサラに内緒
だぞ思い出して、また泣くからな」
あまりに真剣な顔に戸惑いながら頷いた。
「最近あの子はうなされて泣いててな、なんとか理由を
聞き出したんだ、お前マルマル虫を知ってるな」
「おう、突くと丸くなる奴だろ、良く遊んだじゃないか」
「そうだな、お前マルマル虫が丸くなった時こじ開けて
伸ばそうと思ったか?」
「いや?少しおけば伸びるだろう?しかもアイツは
硬くて伸ばすのは無理だろう?」
「サラはこじ開けようとしたらしい」
「伸びたのか?それがうなされたのと関係があるのか?」
アレイドがニヤリと笑う。
「アレの繁殖方法知ってるか?メスは卵を自分の
腹部に透明の膜を張りその中に数十匹の卵を産んで
孵化させるんだ」
「お、おう」なんか嫌な予感がしてきたリカルドだった。
「サラがこじ開けようとしたのは、そんなメスだったらしい、
そしてペキって音がして数十匹の半透明のマルマル子軍団が
一斉に両手にワサワサと這い上がってきたらしい」
リカルドは想像してアワワと震えあがり背筋がザワザワとした。
アレイドはリカルドに近寄り持っていたフワフワの鳥の羽で
リカルドの手の甲を撫で上げた。
ヒー!!声にならない悲鳴をあげ手の甲をバンバン
叩き腰を抜かした。
笑いを堪えて肩を揺らすアレイドがふと庭園に目をやり
リカルドの耳に囁いた。
「今夜はどんな夢を見るのかな」
そう言い捨てて、庭園にいるサラに向かって去って行った。
犠牲者は4人になった•••。




